2017年4月の新生K-1参戦以来、封印してきたヒジ打ちを解き放つ大和(左)、古豪タップロンと対戦する
2021年6月20日(日)名古屋国際会議場にて開催されるニュージャパンキックボクシング連盟認定『大和ジム50周年記念大会』のメインカードが発表された。
大和キックボクシングジムは1968年に名古屋初のキックボクシングジムとして設立(守永光義会長)。第18代全日本バンタム級王者&第2代NJKFフェザー級王者・中島稔倫、初代NJKFバンタム級王者・中島昇、NKB統一初代ライト級王者&NJKFウェルター級王者・笛吹丈太郎、NJKFスーパーフェザー級王者&WBCムエタイ日本同級王者・悠矢、NJKFウェルター級王者&WBCムエタイ日本同級王者・大和侑也など数多くのチャンピオンを輩出してきた。
50周年を記念して行われる今大会には、同ジム所属の大和哲也が出場。元WMC世界フェザー級王者、シュートボクシング・スーパーライト級3位のタップロン・ハーデスワークアウトジム(タイ/ハーデスワークアウトジム)とヒジ打ちありのNJKFルール3分3R延長1R(-65kg契約)で対戦する。
大和は2005年7月プロデビューの33歳。キックボクシングでNJKFライト級王座、WMCインターコンチネンタル同級王座、WBCムエタイ日本同級王座、WBCムエタイ日本スーパーライト級王座、WBCムエタイ・インターナショナル同級王座を次々と獲得。2014年11月にはサゲッダーオをTKOに破り、同日にタイトルマッチを行った梅野源治と共に日本人初のWBCムエタイ世界王者(スーパーライト級)となった。
2010年にK-1 WORLD MAX -63kg日本トーナメントで全試合KO優勝を果たし、その後はムエタイルールでの試合に専念していたが、2016年末から新生K-1に参戦。2018年11月の第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメント1回戦でゲーオにKO負けを喫し、2019年8月には近藤拳成に勝利して再起を果たしたが、12月に不可思にKO負け。2020年12月に約1年ぶりの再起戦で佐々木大蔵と対戦したが判定負けとなった。
大和と言えば剛腕フックだが、ムエタイルールに専念している間はヒジ打ちを得意とし、野杁正明、元ルンピニースタジアム認定ライト級王者パコーンからも勝利を収めている。2016年以来となるヒジ打ちありルールでどのような試合を見せるか注目される。
対するタップロンは日本で活躍するムエタイ選手。炸裂音が会場中に響く強烈な右ミドルキックとKO狙いの豪快なパンチを武器とする。シュートボクシングを主戦場として鈴木博昭に連勝、RISEでは“ブラックパンサー”ベイノアを初回KOして初黒星を付け、2019年の「岡山ZAIMAX MUAYTHAI 65kg賞金トーナメント」では水落洋祐、マサ佐藤、小川翔と国内トップクラスの選手を撃破して優勝。前戦は2020年11月のRISEで実方拓海に敗れたが、いまだ実力者ぶりを発揮している。
同大会には大和侑也、匡志YAMATO、洋輔YAMATO、俊YAMATO、HIRO YAMATOら大和ジム現役王者、トップランカーから新人選手までが集い、国内強豪選手と対戦。また大会当日は歴史ある大和ジム関係者も集うという。なお、HOOST CUPが運営に協力する。
「実力と歴史を表現し“キックボクシング”にてコロナ渦におきましてキックボクシング界を、名古屋を元気にする大会とするべく開催いたします!」(プレスリリースより)