2021年4月10日(日本時間11日)「UFC on ABC 2: Vettori vs. Holland」がUFC APEXにて開催された。
UFC on ABC 2: Vettori vs. Holland
現地時間2021年3月27日(土)日本時間28日(日)米国ネバダ州ラスベガス/UFC APEX
【メインイベント】
▼ミドル級 5分5R〇マービン・ヴェットーリ(イタリア)186lbs/84.37kg[判定3-0] ※50-44×3×ケビン・ホランド(米国)183.5lbs/83.23kg
ミドル級6位のヴェットーリと、10位のホランドが対戦。当初はウェルター級王座挑戦経験のあるダレン・ティルがヴェットーリと対戦予定だったが、ティルが鎖骨骨折で試合10日前に欠場。3月20日にデレク・ブルンソンに判定負けしたホランドがスクランブル参戦した。
キングスMMAでハファエル・コルデイロの指導を受けるヴェットーリは4連勝中。2020年12月の前戦では、ジャック・ハーマンソンからダウンを奪う判定勝ち。
2020年5月から5連勝しているホランドは、前戦のブランソン戦ではテイクダウンに苦しめられている。得意の打撃をいかに活かすか。
1R、サウスポー構えのヴェットーリにオーソドックス構えのホランド。右のインローを打ち、右ハイと蹴りを散らすホランド。しかし右の前蹴りがローブローに。中断、再開。
左のサイドキックを関節に狙うホランド。さらに左ロー。しかし左で差すヴェットーリ。頭を下げるとホランドが右を突き、突き放すと右の蹴りを上下に打ち分ける。右で差して崩すヴェットーリ。残すホランドにヴェットーリから離れる。
近距離での打ち合いから両脇を差して押し込むヴェットーリがテイクダウン。ガードの中に入れるホランドは下からヒジ。ヴェットーリも頭を胸につけて細かいパウンド。ホランドは後転スイープで上に。右を突く。
2R、ワンツーの右でヴェットーリのアゴを浮かせるホランド。しかしヴェットーリはダブルレッグテイクダウン。ギロチンを合わせるホランドだが、首を抜くヴェットーリがインサイドガードから細かいパウンドを連打する。長い時間で上を取るが、2R終了間際にホランドが立ち上がりブザー。
3R、右ジャブを突いたヴェットーリは早々に金網に詰めてダブルレッグテイクダウン。ホランドのギロチンスイープをさせずにパスガード、早い時間にマウントを奪う。肩固めを極めるが、凌ぐホランドに解くヴェットーリは立ち上がりアームロック狙いでヴェットーリがいったん離れる。しかしすぐに詰めるヴェットーリがワンツーからダブルレッグ、シングルレッグへ。差し上げるホランド。左ミドルのヴェットーリに、右ミドルのホランドだが、ヴェットーリの圧力が勝る。
4R、左で前に出るヴェットーリに左右から蹴りに繋ぐホランドは右をヒット! しかし詰めるヴェットーリの左ストレートを浴び、金網に詰まるとダブルレッグに簡単にテイクダウンを許すホランドが下に。
ヴェットーリのパス狙いに亀になり立ち上がるホランドだが、ヴェットーリはボディロックからテイクダウン&マウントへ。肩固めは自ら外し、ハーフからパウンドするヴェットーリ。ホランドはケージウォークでフルガードに戻す。
5R、前手を伸ばしてヴェットーリの入りに右ストレートを当てるホランド。一瞬身体が崩れたヴェットーリだが、ダブルレッグテイクダウン。ここも切れないホランドは下から腕十字狙い。そこから立ち上がるが、ついていくヴェットーリがボディロックでテイクダウン。マット中央で左足でまたぎハーフにすると背中をつけさせてパウンド。マウントを奪う。
背中を見せて立ち上がるホランド。バックに付けなかったヴェットーリだが、すぐにダブルレッグテイクダウン。またも亀から立ち上がるホランドをヴェットーリが金網に詰めたところでブザー。
判定は3-0(50-44×3)で緊急参戦のホランドにヴェットーリが完勝。UFC5連勝をマークした。
◆ヴェットーリ「今度はアデサニヤとやりたい」
「彼が非常にワイルドなのは分かっていた。打撃で来るときは全力で向かってくる。彼は攻めるか引くかのどっちかしかしない。クリンチしてきてもそれを外すのは意味がない。ヒジ打ちを狙ってくるからね。だから、まず打撃を放ち、懐に入ってきたところでクリンチして倒そうとした。彼がクリンチしてきたら有利になる。クリンチをほどいてリスクを冒す必要はないだろう? だから彼を倒したんだ。彼は前回よりも動きが良かったから、褒めるべきだろう。彼はもっと闘いたかっただろうし、反撃する必要があった。良い試合だった。見直したいね。彼を止めたかったけど、それができなかった。
でも50-44という結果は自分が 圧倒したという ことだ。肩固めはしっかり極まっていたから、彼がどう抜け出したかは分からない。 彼は痩せているからね。彼を捉えることは難しい。それについては自分自身、納得していない部分はあるが、試合の内容は良かった。いつも完璧な試合を目指しているけど、それができないこともある。それでも試合を支配したから、満足しているし、今度はアデサニヤとやりたい。10月は自分の番だろう。試合がしたかった。
ダレン・ティルが怪我したと聞いた時、誰でもいいから試合がしたかった。文字通り、ライトヘビーでの試合を要求した。誰でもいいから試合がしたいとね。自分はもうすでに世界一だ。自分のことに集中してトレーニングを積む。自分は非常に完成度の高いファイターなんだ」
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【コ・メインイベント】
▼フェザー級 5分3R〇アーノルド・アレン(英国)145.5lbs/66.00kg[判定3-0] ※29-28×3×ソディック・ユサフ(ナイジェリア)146lbs/66.22kg
フェザー級10位のアレンと11位のユサフが対戦。MMA16勝1敗、UFC負け無しの7連勝中のアレンはカナダのトライスタージムでトレーニングを積む。対するユサフもMMA11勝2敗でUFC負け無しの4連勝中。ともに27歳だ。
1R、サウスポー構えのアレンにオーソドックス構えのユサフ。右ローはユサフ。左右にステップするアレンはダブルレッグテイクダウン。左に頭を出したアレンにギロチンスイープで上になるユサフ。正対し首を抜くアレンはスクランブルで離れる。
右ストレート、右の前蹴りのユサフに、左ストレートを返すアレン! 後退するユサフを詰めて再びダブルレッグテイクダウン! 金網使い立ち上がるユサフに左で差して押し込むアレンは、右手でアレンの右手を対角に持ち頭をアゴ下に置く。手を解き突き放すユサフ。
2R、中央を取り詰めるユサフ。ワンツーもサイドステップのアレンがかわす。右ハイ、左フックのユサフ。ブロックしサークリングのアレン。詰めるユサフは右ストレートをダブルで突く。さらに右ロー。その蹴り足を掴もうとするアレンは、左ハイを側頭部に当てるがスリップ。そこに詰めるユサフも足を滑らせ下に。立ち上がり間合いを取り直す。右の奥足ローはユサフ。左で差して押し込むアレン。そこに左ヒザを突くユサフ。離れて左ハイを打ち込むアレン。
3R、左で差してシングルレッグに入るアレン。ヒジを打ち突き放すユサフは、再びのシングルレッグもがぶり、しかしアレンは粘り強くダブルレッグへ。巧みに体を入れ替えるユサフはボディロックから前方に崩し。耐えるアレンは離れる。
プレッシャーをかけるユサフ。そこにシングルレッグからもう一方の足首を取ろうとするアレンだが、ここも切るユサフは右で差してヒザ。押し込まれニンジャチョークを狙うアレンもすぐに察知するユサフはクリンチから巧みにヒザを突く。
なおも左で差して押し込むアレン。右で小手に巻くユサフ。頭を下げて押し込むアレンにヒジを落とす。離れたアレンがバックヒジを狙い、ブザー。
ハイレベルな攻防の判定は3-0(29-28×3)でアレンが勝利。UFC8連勝をマークした。
◆アレン「若手同士となるとだいたいが接戦となる」
「成功を掴みたい2人の若手による激しい一戦だった。若手がベテラン相手にその名声を奪い取るような試合 とは違って、若手同士となるとだいたいが接戦となる。ソディックは 素晴らしい選手だった。最初のラウンドは彼のパワーがどれだけか探り、タイミングを掴みたかった。
打撃は激しいが 少しだけスピードがない。打撃が来ると分かったし、ブロックもできたから倒せた。フィニッシュを狙っていったけどなかなか決まらず、クリンチされた 。2Rも同じで、向こうがガードを下げたのが見えたからキックを出した。もう一度、フィニッシュを狙ったけど、相手がタフで上手くいかなかった。2回フィニッシュを狙ったことでかなりのエネルギーを使ってしまった。3R目は向こうがプレッシャーをかけてきた。2ラウンド取っていたから少し安全に戦った。フィニッシュを狙ったことでちょっと疲れてしまったんだ。今後のために対策を練らないといけない。
ここ最近はノックアウトでフィニッシュできていない。自分の打撃が強いことは分かっているけど、それを世界に向けて証明できていない。フィニッシュを決めなければというプレッシャーがあった。自分が試合をするとき、周りはあまりリスペクトしてくれていない気がする。今回の試合でリスペクトを得られたかって? そうなんじゃないかな。次の試合も誰とでもやるよ」
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【メインカード】
▼ミドル級 5分3R〇ジュリアン・マルケス(米国)186lbs/84.37kg[2R 2分07秒 リアネイキドチョーク]×サム・アルビー(米国)186lbs/84.37kg
1R、左ジャブで先に詰めるマルケス。サウスポー構えのアルビーは金網を背にするが、マスケスの右を浴びて片ヒザを着く。左ハイで反撃し、前手の右フックを振るアルビー。さらに右カーフキックを当てて、組んでヒザを突く
2R、再び詰めるマルケスに右を打ち返すアルビー。しかしマルケスも右ボディストレートから左フックをヒットさせると足が泳いだアルビーのヒザ着きのダブルレッグを切り、バックに回ると座り込んだマルケスをパームトゥパームから肩と胸で頭を押して極めに。アルビーが失神した。
勝利したマルケスは「俺は金を払うに値する男だけど、ABCでみんな見てるから言わせてくれ、俺はカンザスいちの男だ」とアピールした。
◆マルケス「ファイトIQを駆使して首を取った」
「自分のキャリアにとって最高だし自信に繋がる。グローリーMMA&フィットネスに行ったのは正しい決断だったし、コーチのことも信頼している。自分にとっては大きなステップアップだ。彼はパンチを受けられるし、ベテランだから、きつい試合の戦い方を知っている。彼がそういった試合をしたのを何回も見てきた。グラウンドで何度かパンチを打つだけでは彼を倒すことはできないと思った。だから背後に回ったとき、彼が頭を上げたのを見て、一番いい選択肢を取った。それがリアネイキドチョークだった。
彼をサブミッションで倒せたことは良かったが、自分のファイトIQを駆使して相手の首を取った。それが本当に重要な転換点だった。あのままパンチを打ち続けることもできたと思うけどね。ここから8週間は身体を回復させて、それから試合に臨みたい」
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▼女子ストロー級 5分3R〇マッケンジー・ダーン(米国)115lbs/52.16kg[1R 4分48秒 腕十字]×ニーナ・ヌネス(米国)116lbs/52.62kg
女子ストロー級5位のニーナと11位のダーンが対戦。
UFC世界バンタム級&フェザー級王者のアマンダ・ヌネスと同性結婚し、アンサロフからヌネス姓となったニーナ・ヌネス。2020年9月に第一子を出産し、1年10カ月ぶりのオクタゴン復帰戦となる。2017年1月から2018年12月までUFC4連勝も、2019年6月の前戦ではタチアナ・スアレスに判定負け。今回が再起戦となる。MMA10勝6敗。
対するダーンは“メガトン”・ディアスを父に持つ柔術家。ムンジアル(世界選手権)で2連覇し、2015年のプロ柔術では、40kg以上体重が重いギャビ・ガルシアに勝利し無差別級王者にも輝いている。夫はプロサーファーのウェズレイ・サントスで、2019年6月に第一子を出産した。2018年3月にUFCデビューし、5勝1敗。2019年10月にアマンダ・ヒバスに判定負けも、以降3連勝。2020年12月の前戦では、ヴィルナ・ジャンジローバに判定勝ちしている。MMA10勝1敗。
1R、先に金網に詰めて組むダーン、突き放すニーナ。ダーンは右ロー、右フックを振って詰めるとシングルレッグで金網から引き出し、軸足を刈りテイクダウン! ニーナはクローズドガード。足を解くと、ダーンは片足を抜き、ヒザを滑らせパスガード。マウントからパウンド! 脇を開けさせ腕十字狙い。両腕をクラッチし、右足をダーンの足にかけようとするニーナ。残り12秒でダーンがニーナのクラッチを切り、タップを奪った。
「いつも残り10秒で極めに行く練習をしてきた。だから残り10秒でも諦めなかった」という勝者ダーンはニーナと、そしてセコンドのアマンダ・ヌネスともハグをかわし、「長いこと青コーナーで戦ってきた。この階級を牽引していきたい。トップ5と戦いたい」と笑顔で語った。
◆ダーン「自分よりランキング上の誰かとやりたい」
「マウントを取っているときはパンチを織り交ぜながら関節技を狙っていたの。単に関節技を狙っていっていれば、もしかしたらもうちょっと楽だったかもしれない。残り20秒だったから、あのあとコーナーに戻ってスタンドから仕切り直したくなかった。ラウンドが終わる前に一本を取りにいくことに集中したわ。目標は1Rで一本勝ちすること。
下馬評では私がアンダードッグで彼女が有利だったけど、1Rでサブミッションを極められたことですべてが順調だったことを示せたと思うし、トレーニングでやってきたことをすべて実行できた。今回の試合で見せたものはすべてウオームアップルームでやったこと。ニーナのような相手との試合でゲームプランを実践できて満足している。
今回の試合は1Rしかかからなかったけれど、私の試合を見て興奮してもらえるはずよ。冷静になってテクニカルにもなってきているけど、サメみたいに水の中で血の匂いを嗅ぎつけ、追い求めてしまうのは危険をはらんでいる。ファイターは反撃してくるし、カウンターもある。それが最大のポイント。何かを掴んだと思っても、興奮して無謀なことはしない。ローズ、ジャン、カーラ、ヤン……誰が勝つのか見てみたい。ヨアナの試合が決まっていないのは知っているけれど、すべては自分のランキング次第。どうなるか分からないけど、自分より上の誰かとやりたい。誰が相手でも覚悟はできているわ」
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▼ウェルター級 5分3R〇ダニエル・ロドリゲス(米国)170.5lbs/77.34kg[判定3-0] ※30-27×2, 30-26×マイク・ペリー(米国)170lbs/77.11kg
◆ロドリゲス「相手は自分を抑え込むことができなかった」
「急な試合でも構わない。常に準備は怠らないけど、キャンプでしっかり準備できれば、自分のいいところをすべて引き出せる。運動量とテクニックがポイントになってくる。今日はそれを見せられたはず。テイクダウンされるとは思っていなかったけどね。彼は強いしそのことを否定する気はない。ただ、向こうはマウントを取っている間もダメージを与えてこなかったし、自分を抑え込むこともできなかった。キャンプでしっかり準備できれば、こういう試合ができるということ。
誰とでも戦う。あとはUFC次第。勢いはあると思っている。UFCは誰が良いファイターなのかちゃんと分かっているし、その中には自分も入っている。UFCがどうしたいのか、自分にどのような対戦相手を当てるのか、それはUFC次第だ」
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【プレリミナリー】
▼ライト級 5分3R〇ジョー・ソレッキ(米国)155.5lbs/70.53kg[判定3-0] ※29-28×2, 30-27×ジム・ミラー(米国)155.5lbs/70.53kg
◆ソレッキ「逆境に立たされたとしても、それを乗り越えることはできるんだと娘に伝えたい」
「最高だ。非常に強い相手だった。ラウンドの間には 睨んできたしね。タフな相手だった。ジャージー出身のタフさがある。自分もジャージーの厳しい環境の中で育ってきたけど、今はちょっとノースカロライナが入っているからね。でも、ノースカロライナだって相当にタフだし、最高の試合だったと思う。
オクタゴンでジム・ミラーのような相手と戦えたことは光栄だよ。彼はレジェンドだ。彼のキャリアの半分でもできればと思うよ。自分にとっては素晴らしい経験だった。今日は自分の方が良かったと思っている。タフな相手に対してやり合えたことは自分でも驚いている。相手は試合を通して危険だった。
作戦は必要がなくなるまで打撃で攻めていくことだった。それがいつものプランだ。自分の持っている武器はすべて使うつもりで挑んでいる。自分はただのグラップラーじゃない。UFCファイターだ。打撃の評価が最低だろうと、UFCにいれば世界レベルのストライカーであることに変わりはない。今日はそれを示せたと思う。
娘が大きくなったときに見せられるように良い試合をしようと頑張ってきた。娘は7カ月になったばかりなんだ。2Rと3Rの間は座ってセコンドの話を聞きながら、文字通り娘のことを考えていた。逆境に立たされたとしても、それを乗り越えることはできるんだと娘に伝えたい」
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▼ライト級 5分3R〇マテウス・ガムロ(ポーランド)156lbs/70.76kg[2R 1分22秒 KO] ※右ストレート×スコット・ホルツマン(米国)155.5lbs/70.53kg
ライト級戦。地元ポーランドのKSWでフェザー級&ライト級王座を獲得したガムロ。MMA17連勝で2020年10月にUFCデビューもジョージアのグラム・クタテラーゼにスプリット判定負けでMMA初黒星を喫した。今回が再起戦。
対するホルツマンはMMA14勝4敗。2015年8月にオクタゴンデビューし、UFC7勝4敗。2020年8月の前戦ではランカーのベネイル・ダリウシュに1R KO負けを喫しており、ガムロ同様に再起戦となる。
レフェリーはRIZINでジャッジも務めるジェイソン・ハーゾグ。
1R、ともにオーソドックス構えから。右蹴り終わりでそのままサウスポー構えになるガムロは、右から左のワンツー、そこから足を触りに行くが、切るホルツマンは右を打つ。ガムロはホルツマンの入りに右ハイも突き、低いシングルレッグへ。足首を掴みそのまま足関節で引き込むも、足を抜き立ち上がるホルツマン。ガムロの左に右を合わせに行く。
ホルツマンのワンツーを切るガムロ。ニータップから頭を下げたガムロに右を当てるホルツマン! しかしなおもガムロはヒザを触ってテイクダウンの動きを見せる。
前足にシングルレッグでテイクダウンはガムロ。足の離し際でバックテイクし、ここも離し際で右を突く。打撃で圧力をかけるホルツマンにガムロは跳びヒザ。かわされるも右ローを当てる。
2R、圧力をかけるホルツマン。ガムロの低いシングルレッグを切る。左ジャブ、右ローを返すガムロはホルツマンの左足首にシングレッグから、左足で相手の右足をまた刈ってテイクダウン。バックテイクを成功させる。しかし、ここはホルツマンも立ち上がりクラッチを切って離れる。
詰めて右アッパーを突くホルツマン。さらに大きな右もかわすガムロは右ストレート。さらにホルツマンの足が止まったところにワンツーの右! ダウンしたホルツマンのバックからパウンドし、試合を決めた。
◆ガムロ「ナスラット・ハクパラストと戦いたい」
「最高の気分だ。キャリア初のノックアウトだった。必死にトレーニングしてきたから本当に嬉しい。自分のUFCデビュー戦はほとんどがレスリングで、2試合目は最高の打撃だった。自分は何でもできるファイターだ。頂点までいってみせる。スコットはとてもタフな相手だから、本当に感謝していると伝えたい。
UFCでのキャリアが長いアスリートだし、トップランカーにしか負けていないから勝てて嬉しい。自分の最初の試合は対戦相手に負けたんじゃなくてスプリット判定でジャッジに負けたんだと思っている。
すぐに試合を組んでくれ。準備はできているし、やりたくてウズウズしている。すぐに戦いたい。今回の相手も本当に尊敬しているけど、今度はナスラット・ハクパラストとやりたい。いい勝負になるんじゃないかな」
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▼ライト級 5分3R〇ジョン・マクデッシ(カナダ)153.5lbs/69.63kg[判定2-1] ※28-29, 29-28, 30-27×イグナシオ・バハモンデス(チリ)156.75lbs/71.10kg ※※バハモンデスは規定体重をオーバー。試合は予定通り行われるものの、対戦相手のマクデッシに報奨金の20%を支払う
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▼ヘビー級 5分3R〇ジャージス・ダンホ(アシリア)255.5lbs/115.89kg[1R 3分02秒 KO] ※右フック×ヨルガン・デ・カストロ(ポルトガル)261.5lbs/118.61kg
◆ダンホ「ボディ&ローでガードを下げてきたからオーバーハンドを打った」
「ボディへの攻撃を練習してきたし、ボディを狙いながらローキックの打ち合いを狙っていた。向こうがガードを下げたからオーバーハンドを打っていったんだ。いい気分だ。もちろん、厳しい試合だったけど、とてもいい気分だった。ノックアウトの後の気分は最高だ」
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▼バンタム級 5分3R〇ジャック・ショア(英国)136lbs/61.69kg[判定2-1] ※30-27×2, 28-29×ハンター・アジュール(米国)135.5lbs/61.46kg
◆ショア「上に行くためには努力して高いレベルの選手と戦っていかないと」
「接戦だったと思う。2Rは向こうが取ったかもしれないと思ったけど、勝利にふさわしいのは自分だと思っていた。最初と3Rは明らかに自分が取ったはずだし、2R目も接戦だった。向こうがいい感じでラウンドを終えたから、もしかするとそれが相手のポイントになったのかもしれない。ベストなパフォーマンスができたわけじゃないけど、間違いなく勝利に値するものだった。向こうがテイクダウンを警戒していたから、スタンディングはそれほどアグレッシブじゃなかった。彼の過去2試合を見ると、かなり強気で前に出ていたんだけどね。今回はちょっと控えめな印象を受けた。後ろに下がってこっちの隙を伺っていたみたいだ。
クリンチが勝負の要になるだろうと思っていた。彼はレスリングが得意だからね。ただ、スタンディングでは相手がもう少しアグレッシブに来ると予想していた。自分の思い通りにならないときでも、勝つ方法を見出せることを証明できたと思う。相手に優位なポジションを取られた場面もあったし、何度かクリーンヒットもあったけど、冷静さを失わず 自分のやり方で優位なポジションを狙っていった。ここで少しでも自分の個性を発揮できたのはよかったと思っている。
(次の試合は)7月半か7月末くらいなら完璧かな。ファンのみんなの前で試合ができればいいね。月末くらいなら完璧かな。怪我はない。1週間休んだら復帰する。焦りはないよ。26歳だし、プロで歳だし、14戦している。とにかくコンスタントに試合がしたい。まだまだ学ぶことはたくさんあるし、この階級は強敵がたくさんいる。コンスタントに試合がしたい。上に行くためには努力して高いレベルの選手と戦っていかないとね。今後がどうなるかはそのうち分かるかはそのうち分かるだろう」
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▼フェザー級 5分3R〇ルイス・サルダナ(米国)145.5lbs/66.00kg[判定3-0] ※29-28×3×ジョーダン・グリフィン(米国)145.5lbs/66.00kg
◆サルダナ「打ち合いの覚悟だってあった」
「最高の気分だ。タフな初戦だった。もちろん、イライラした。アドレナリンがたくさん出ていたけど 何とか 抑えた。とにかく勝てて嬉しい。最初の試合を勝利で飾れたことはよかった。これからはもっと上手くなっていきたい。接戦だと思った。どっちに転ぶか分からなかった。興奮していたこともあり、ベストを尽くせたとは思っていない。ものすごく疲れた。勝てるかどうかわからなかったけど、ジャッジが十分なパフォーマンスだったと判断してくれたのはよかった。
相手がタフなのは分かっていたことだし、抑え込んでくることも分かっていた。すべてに備えていたんだ。レスリングもカウンターも打ち合いの覚悟だってあった。ただ、ちょっと相手のゲームに付き合いすぎて危険な場面が何度かあった。でも、今日は勝てたし、ここからはもっともっと成長する」
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▼ライトヘビー級 5分3R〇チョン・ダウン(韓国)205.5lbs/93.21kg[判定3-0] ※30-26×2, 30-27×ウィリアム・ナイト(米国)205.5lbs/93.21kg
◆ダウン「自分より上位となら誰とでも戦う」
「自分の方が身長とリーチで優位に立っていたから、ずっとジャブとローキックを仕掛けたかったけど、向こうが中央でそれをやらせてくれなかった。だから素早く戦術を変えないといけなかったんだ。相手がずっとローを狙ってきたけど、なんとかクリンチに持ち込めた。クリンチは得意だから、そこからテイクダウンを取りに行ったし、思っていたより簡単に成功した。自分より上位のランカーとなら誰とでも戦うつもりだ」
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▼ウェルター級 5分3R〇インパ・カサンガナイ(米国)170.5lbs/77.34kg[2R 0分26秒 リアネイキドチョーク]×サーシャ・パラトニコフ(香港)170.5lbs/77.34kg
◆カサンガナイ「マイク・ペリーvs.ダニエル・ロルダン・ロドリゲスの勝者とやれたら」
「復帰戦はKOで勝ちたかったけど、フィニッシュできたことは最高だし、怪我なく終えられてすぐに試合ができるのも嬉しい。時間をかけてもっと強くなる。それが一番大事なことだ。自分の大好きなことがまたできるようになって本当に嬉しい。
頑張って試合に復帰できたのはチームのおかげだ。こんなにも素晴らしいチームと一緒にいられて幸せだ。前のチームにも感謝しているけれど、変えることは自分の人生にとって必要なことだったと思っている。神様に感謝している。とにかく試合に出て圧倒したかった。近いうち、たぶん5月か今年の夏頃にまた戦いたい。マイク・ペリーとダニエル・ロルダン・ロドリゲスの試合の勝者とやれたら最高だね。ウェルター級なら誰でもいい。自分はまだ新人だからね」
【中止】女子バンタム級 5分3Rノルマ・ドゥモン・ビアナ(139.5lbs/63.28kg)※エリン・ブランチフィールド(135lbs/61.24kg)※ドゥモンは規定体重をオーバー。体重管理に問題があったとして試合は中止に。