34歳で格闘技を長くやっていること、毎日トレーニングをすること、3人の子どもの父親であること──すべてがチャレンジだ
──DJ選手は、これまで輝かしいキャリアを積んできて、今回、ONEのタイトルに挑戦しますね。“チャレンジだ”と、心底感じることは今でもありますか?
「すべてがチャレンジだって感じているよ。34歳でいること、格闘技を長くやっていること、毎日トレーニングをすることも。それにアドリアーノ・モラエスを相手に戦うことは決して簡単なことではないし、挑戦だよ。この階級では身体が大きくてリーチの長い選手だし、この試合ではトラブルを避けながら、どう距離を取っていくことができるかもチャレンジだね。自分のキャリアの一部分ってだけじゃなくて、僕は父親でもあり、3人の子どもを学校に行かせないといけないし、僕にとっては何でもチャレンジだと思うよ」
──160cmのDJに比べ、対戦相手のアドリアーノ・モラエス選手は172cmあります。身長差は気になりますか。これまでも多くの対戦相手はデメトリアス選手よりも身長が高かったと思いますが。
「北米で戦っていた時もみんな大きかったからね。最近の相手で言うとユウヤ(若松佑弥・168cm)も、タツミツ・ワダ(和田竜光・170mc)も高かった。アドリアーノ・モラエスも細かい身長までは分からないけど高いよね。アメリカでも戦っていて、今はアジアにいるけど、それでもみんな僕より身長が高い。でも僕は身長で戦うんじゃなくて、階級で戦っている、フライ級で。それはアメリカでもここでも同じさ」
──モラエス選手はアメリカ内ではさほど有名な選手ではなく、何となくここのMMAコミュニティでは過大評価されているという意見もあります。次の試合の方がレベルが高くタフだというジョンソン選手からすると、モラエス選手は何番目くらいの選手だと想定しますか。
「彼はレベルが高いよ。彼は僕にとって次の最大なチャレンジであることに変わりない。彼がアメリカで知られていないのは、アメリカに向けて戦ってきていないからだろう。僕の名前がアメリカやアジアで知られているのはそこに向けて戦ってキャリアを積んできたからだ。僕は毎回フィニッシュを狙い、それで自分の名前の評価を上げてきたから」
──モラエス選手はアンダードッグと考えられていますが、ジョンソン選手から見て、彼の強みは何だと思いますか。
「彼の持っているグラップリングスキルは素晴らしいと思う。この階級ではすごく背の高い選手でリーチも長い。バックを取ってチョークを極めてきた。逆に自分は背が低く、和田竜光はバックを取ってトライアングルを狙ってきた。それを解くのに3分使ったよ。和田からダメージを受けていないけど、フィニッシュを狙う時間が無くなったな」
──モラエス選手はこの試合に向けて、トラッシュトークも使いました。(「自分はダニー・キンガッドに1Rで一本勝ちしたが、DJはもう少しで一本勝ちをするところだったができなかった」など)。彼のそういった面は少し意外だと思いますが、今までのトラッシュトークと比べたりもしますか。
「彼のキャリアについてはあまり詳しくないし、試合に向けてどのような態度で準備して行くかも知らない。ただトラッシュトークは経験している。まあでも、ジョン・ドッドソンとぐらいかな」