浜崎「逆にモチベーションが上がった」
──試合を終えた率直な感想を教えてください。
「一本、KOを狙っていましたけど、自分が思ったような試合展開じゃなかったので、嬉しいというより悔しい気持ちの方が大きいです」
──ダメージはいかがですか。
「ダメージはないですね。少しヒザが打ち身になって痛いくらいで。来週くらいには普通に練習に出来るかなと思います」
──対戦を終えて、相手の印象に変化はありましたか。
「そうですね。対戦前は相手を煽るようなことを言いましたが、まあ、最初戦ったときよりも一回りも二回りも強くなっていますね」
──割れた判定についてはどう考えましたか。
「判定の内容については、勝ったか負けたかとは考えなくて、判定は割れたんですけど、負けたとしてもしょうがないかなと思いました。判定になったからには、審判の方にお任せなので、もし負けたとしても不服はないです」
──終わった時点では、競り勝ったかなという感じでしたか。
「そうですね……まあダメージという点ではあっちの方があるのかな、と思いました」
──どこが浅倉選手の成長を感じましたか。
「全体的に成長してましたね。打撃よりも寝技のデフェンス能力が上がっていたかなと思いました。パラエストラ……あっちのチームの作戦にハマっちゃったなと感じました」
──それはアームロックの防御も含めて?
「そうですね。『何回も映像を見たよ』と言われました(笑)。かなり研究されてたんだな、というのは感じました」
──「思ったように行かなかった」と。どんなプランで臨みましたか。
「毎回、作戦はまったく立ててなくて、相手がすごく研究していて、相手の作戦通りに試合が進んでいったのかな、と思います。3R判定勝負を狙っていたじゃないですか。その通りになりましたし、結構、体力も削られてたんで、そこはちょっと、私のなかでも課題が残る試合だったなと思います」
──1Rの打撃戦が強引なようにも見えましたか。
「打撃では結構、勝っていたというか、いいのが当たっていた感触はあったんで、いつもこんな感じなんですけど、もしかしたら倒せるかなと思い、殴り急いだというか、KO狙いすぎて、力みすぎちゃって、結構、最後の方、疲れちゃったな、という感じです」
──その一方で、この試合を浜崎選手が制することができたのは?
「うーん、まあ意地もありますし、そこが一番ですかね。試合のなかで負けたくないという気持ちもありますし。最後も守りに入るよりは攻めていきたいなという気持ちもあって、1回、倒したいなという、ガムシャラというか、気付いたらタックルに行ってました。次の世代の子に頑張ってほしいという気持ちもありつつも負けたくない。やるからには抜かれないように頑張ります」
──メイン前までの試合内容が、ご自身の試合に影響しましたか。
「今回、フィニッシュ率が高かったので、私も1Rから極めるつもりでいったんですけど、結果こうなってしまって。すごい試合が多かったので刺激になりました」
──実際にメインを終えて、どんな気持ちになりましたか。
「そうですね……不甲斐ない気持ちもありつつも……カンナちゃんがすごく成長していたのは素直に嬉しいです。(自分も)まだまだだ、負けられないなと思いました」
──「激闘」にさせたくなかった?
「ハハハ、そうですね」
──今後ですが、コロナ禍でなかなか海外強豪を招聘できず、浜崎選手のモチベーションの持ち方としてはどう考えていますか。
「いやーもう、今回の試合で逆にモチベーションが上がったというか、自分がまだまだだな、と思ったので、ちょっとまた、頑張らなきゃなと思いました」
──それは3度目の勝負も来い、という意味も?
「あー(苦笑)、また試合があれば、もっと成長したカンナとやってみたいなという気持ちはありますか。『それ(3戦目)まで負けないでください』と(浅倉から)言われたので、一緒に成長したいなと思います」
──女子MMAの今後について、どう感じましたか。
「日本でいま、二番手というか、私のすぐ下が浅倉カンナ選手だと思っているんですけど、もっともっと強くなると思うので、未来は明るいというか、これから盛り上がるんじゃないかなと思います」
──今後の展望について教えてください。
「今回、ちょっと悔しかったんで、もっともっと練習して、圧倒して勝てるような強さを見せていきたいなと思います」
──勝利者賞でハーレーダビッドソンを手に入れましたが、どう使いますか。
「そうですね。届いたら、すぐ乗りたいです。大きいから、(倒れたときに)起こせるか心配(笑)。あんまり遠出はしたことが無かったので、鎌倉とか海とか行ってみたいと思います。(サイドカーもつけて?)犬を乗っけていきたいですね(笑)」