ハム・ソヒは難敵デニス・ザンボアンガと1回戦で激突
ほかトーナメント1回戦では、第2代RIZIN女子スーパーアトム級王者のハム・ソヒ(韓国)が、ONEアトム級ランキング1位のデニス・ザンボアンガ(フィリピン)との対戦でONEデビュー戦を迎える。
MMA8勝無敗、現王者のアンジェラ・リーが妊娠前に挑戦権を得ていたザンボアンガは、かつてタイトルに2度挑戦した実績のあるV.V Mei(山口芽生)に2020年2月の前戦で判定勝利しており、東南アジア随一のウェルラウンダーといえる。
上り調子の24歳をぶつけられた34歳のハムは浜崎朱加戦に続く7連勝を飾ることが出来るか。ONEアトム級は水抜き禁止の52.2kg。RIZIN女子スーパーアトム級は49kgで、ROAD FCでは47.6kgで戦っていたハムにとって、UFCストロー級(※前日計量)以来の52.2kgでいつも通りのパフォーマンスを見せられるか。
ハムと同じブロックで、元キック&ムエタイ二冠女王のスタンプ・フェアテックス(タイ)と、そのスタンプを2月大会で残り7秒でギロチンチョークで極めたウクライナのアリヨナ・ラソヒナが対戦。その際、スタンプは「タップをしていない」と主張しており、因縁のダイレクトリマッチとなる。
また、平田と同じブロックで、メン・ボー(中国)とリトゥ・フォガット(インド)が対戦。MMAデビュー戦で現UFC世界ストロー級王者のジャン・ウェイリーに勝利している中国のボーは、ONEでも強いフィジカルと右の強打を武器に3連勝中。
対するフォガットはインド映画『ダンガル きっと、つよくなる』で描かれた伝説のコーチを父に持つレスラーで、4連勝中。インドの星は、優勝候補ハムの対抗馬ボーにアップセットを起こせるか。
平田とハムソヒは、それぞれが決勝まで勝ち進めば対戦となる今回のトーナメント。平田は世界に衝撃を与えることが出来るか。
なお、同大会は、「全て女子選手のカード」と発表されており、メインイベントでは、ONE女子ストロー級世界王者ション・ジンナン(中国)が、同階級2位のミッシェル・ニコリニ(ブラジル)を相手に女子ストロー級世界タイトル防衛に臨む。
そして、アトム級GPのリザーバーにはどんな選手が入ってくるか。選外では日本の山口芽生、フィリピン・ラカイ女子のジナ・イニオン、ビー・ニューイェンに勝利したマレーシアのジヒン・ラズワン、インドネシアのプリシラ・ガオールあたりの動向が気になるところだ。
ONE Championship「ONE:EMPOWER」
2021年5月28日(金)ABEMAにてライブ配信
▼ONE女子世界ストロー級タイトルマッチ 5分5R
ション・ジンナン(中国)王者
ミッシェル・ニコリニ(ブラジル)挑戦者
▼女子アトム級ワールドGP1回戦(A1)5分3R
平田 樹(日本)MMA4勝0敗
アリース・アンダーソン(米国)MMA5勝1敗
▼女子アトム級ワールドGP1回戦(A2)5分3R
メン・ボー(中国)MMA17勝5敗
リトゥ・フォガット(インド)MMA4勝0敗
▼女子アトム級ワールドGP1回戦(B1)5分3R
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)MMA8勝0敗
ハム・ソヒ(韓国)MMA23勝8敗
▼女子アトム級ワールドGP1回戦(B2)5分3R
アリヨナ・ラソヒナ(ウクライナ)MMA13勝4敗
スタンプ・フェアテックス(タイ)MMA5勝1敗