キックボクシング
レポート

【REBELS】後楽園ホールを揺るがす大激闘、宮越慶二郎が勝次を破りRIZIN参戦アピール

2019/04/21 00:04

▼第2試合 53.6kg契約 3分3R(延長なし)REBELS-MUAYTHAIルール
〇壱・センチャイジム(=いっせい/センチャイムエタイジム/LPNJバンタム級王者)
判定3-0 ※30-28、30-28、30-27
●JIRO(創心會)


“職業イケメン”を名乗る倒し屋、壱(いっせい)がREBELS初登場。沖縄出身で小学校時代は空手を学び、ボクシングを経てキックボクシングで2017年にプロデビュー。戦績は6勝1敗で唯一の黒星はフェザー級で行ったプロデビュー戦でのもの。2018年11月25日の「MuayThaiOpen 43」で、小嶋勇貴(NFG/王者)を判定で下す番狂わせで新王者となった。

 迎え撃つJIROは2月の『PANCRASE REBELS RING.1』DAYの部で工藤“red”玲央とベストバウトと言われる試合をして勝利、再び調子を戻している。バンタム級初代王座決定トーナメントを開催する上で、重要な一戦になると言えるだろう。


 1R、サウスポーの壱は左ミドル、左ローと左の蹴りを多用。JIROは左ミドルで距離をとりつつ、左ストレートを突き刺していく。壱は左ハイを狙いつつ。得意のパンチを繰り出す。


 2R、壱は左ミドルを蹴ってパンチにつなぎ、首相撲で組んでのヒザ蹴り。JIROもヒザ蹴りで応戦するが、壱はヒジも混ぜてくる。さらに壱は左ミドルを得意とするJIROのお株を奪う左ミドルでヒットを奪う。


 3R、壱は左ミドルを巧みに当てていき、首相撲に持ち込んでも主導権を握る。JIROもボディストレートと左ミドルで対抗するが、壱はパンチとヒジを織り交ぜながら上手く戦う。これまでは強打を生かしての戦いが目立っていた壱だが、今回はムエタイの技術を生かした綺麗な戦い方を見せ、判定勝ちを飾った。

▼第1試合 45.5kg契約 2分3R(延長なし)REBELS-MUAYTHAIルール(肘なし)
●Sae_KMG(クラミツムエタイジム)
判定0-3 ※三者とも27-30
〇ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)


 ぱんちゃんはTOKYO MXにて放送されているスポーツ情報番組『BE BOP SPORTS』内にて、現役有名選手がコーチを務めアマチュア女子選手をプロに育てる企画『PANCRASE REBELS TRYOUT』に毎週出演。ルックスの良さもあってデビュー前から多方面で注目を浴び、デビュー戦では2度のダウンを奪う力強さも見せて「女子キックボクシングを変える存在」(山口元気REBELS代表)と期待されている。

 対戦相手のSaeはプロキャリア約4年で今回が10戦目。10代の選手を相手に一歩も退かないファイトを見せて“鉄の女”と呼ばれている。


 1R序盤からぱんちゃんは蹴りからのパンチで攻勢を仕掛ける。特に顔面前蹴りが何発も命中。続くストレートでもSaeを仰け反らせた。組みたいSaeを近づけさせない。


 2R、前に出て組み付こうとするSaeを前蹴りで突き放し、ストレートで迎え撃つぱんちゃん。パンチと顔面前蹴りが次々とヒットするが、Saeは前進を止めず組み付いてヒザ蹴りを繰り出す。


 3R、ぱんちゃんはワンツー、前蹴りに加えてスーパーマンパンチ、ヒザ蹴り、ハイキックと多彩な技を繰り出して前へ出るSaeを止める。ぱんちゃんは最後まで攻撃の手を休めず、攻め続けて3Rを終えて判定勝ち。笑顔で歓声に応えた。

▼オープニングファイト 第2試合 80kg契約 3分3R(延長なし)REBELSルール
〇吉野友規(スタージス新宿)
TKO 1R1分39秒 ※セコンドからのストップ要請
●マニー・センチャイジム(センチャイムエタイジム)


 剣道の国体で優勝している事で注目を集める新人、吉野が3大会連続出場。吉野は高校3年生時に国体で優勝、大学4年生時には団体戦で全日本選手権3位の実績を持つ。大学卒業後も実業団で剣道を続けていたが、29歳でキックボクシングと出会い「ハマってしまい」キックに転向した。

 2018年12月の32歳でのデビュー戦では、31歳の今井亮を相手に同世代対決に臨み、互いにダウンを奪い合うなか、1R2分15秒、吉野が右フックで2つ目のダウン奪取でTKO勝ち。2月17日の「PANCRASE REBELS RING.1」オープニングファイトでは禅道会の川和真と対戦し、相手が立ったまま失神するという衝撃の36秒KO劇を見せ、現在2戦2勝2KO中だ。


 当初はブハリ亜輝留(WSRフェアテックス幕張)との対戦が決まっていたが、ブハリが負傷欠場。代わって急きょ、プロ戦績2戦2敗のパッキャオに憧れる30歳、マニーが吉野の相手を務めることになった。


 1R、最初はじっくりと見ていた吉野だが、パンチが一発当たってマニーが後退すると一気にパンチでラッシュを仕掛ける。左右のストレートとヒザ蹴りにマニーは背中を見て走るように離れたが、左ストレートでダウン。吉野はコーナーへ詰めてのパンチ連打でマニーを釘付けにし、マニーのセコンドがストップを要請したため吉野のTKO勝ち。

 これで吉野はデビュー以来3戦3勝3KOの戦績となった。

▼オープニングファイト 第1試合 58.5kg契約 3分3R(延長なし)REBELS-MUAYTHAIルール
△渉生(=しょうい/アントジム)
ドロー 判定1-0 ※29-28し、29-29、29-29
△新田宗一朗(=あらた・そういちろう/クロスポイント吉祥寺)

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