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【UFC】ヌルマゴメドフとコーミエーの友情「サブミッション・オブ・ザ・イヤー」受賞で語られた言葉

2021/01/30 17:01

近い将来のUFC復帰の計画はない


(C)Josh Hedges/Zuffa LLC via Getty Images

 試合後、ハビブはケージのなかで、突如、引退を表明すると、「父についてきてくれていたみんなはもう10年以上の付き合いだ。AKAのチームのみんな、コーチのハビエル(メンデス)、本当に大好きだ。チームのみんなを愛している」と周囲に感謝の言葉を述べると、とりわけ親友であるコーミエーには「アイラブュー、デュード」と惜別の言葉を送った。

 コーミエーとはレスリング繋がりもあり、慣れない米国生活のなかで、積極的にジョークでコミュニケーションを取ろうとする“DC”の影響でハビブの英語も上達した。

 今回の受賞セレモニーは、そんな両者の信頼関係がうかがえるやりとりだったといえる。

 この後、ハビブは「この賞は僕にとって、この競技における僕の業績においても非常に重要なものだ。年月が過ぎても歴史は残る。僕のキャリアにおいて長く記憶に残る瞬間がたくさんある」と、インスタグラムに記している。

 引退発表後、地元の後進育成のために、ロシアのGorilla FCを買収し、Eagle FCとして運営。すでにプロデューサー業に舵を切っているハビブは、コーミエーに誇示した肉体を再びケージのなかで披露することはあるのか。

 かつて目標として掲げていた「30戦無敗」まで、あと1試合を残しているが、ハビブは1月下旬、地元ロシアメディアに「このスポーツのほとんどすべてを達成した。お金を稼ごうとしたり、何かを求めて努力するファイターがたくさんいることを僕は知っている。(これ以上)僕が何をすべきか? 多くの人がこっちの気持ちを理解しようとしてくれない。何かが起こらない限り、僕がオクタゴンに戻ることはない」とあらためて復帰を否定。

 MMAのトレーニングは続けているものの、「個人的な楽しみのため」であり、父が亡きいま、MMAを辞めるよう進言したハビブの母親の存在は、「僕に残された最も重要なもの」で、「母を失望させるようなことを強要しないでほしい」と、母親の意向に従うつもりであることを語った。

 さらに、「近い将来のUFC復帰の計画はない。僕はそれを置き去りにしてきた。僕を苦しめるのではなく、今の僕が持っているものを楽しんでほしい。僕はこのレベルに到達するために多くの犠牲を払ってきたから」と語ったハビブ・ヌルマゴメドフ。

 その現役最後の試合の動きは、日本でも「UFC Fight Pass」で確認することが可能だ。

 UFCがノミネートし、ファン投票により決められた2020年の各賞のノミネート&受賞は以下の通り。UFCでは、各賞のハイライト動画を下記にアップしている。

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