▼第1試合 ヘビー級(102.2kg-120.2kg)
×アライン・ンガラニ(カメルーン)104.50 kg, 1.0140
[1R TKO] ※パウンド
○オマール・ケイン(セネガル)119.85 kg, 1.0009
カメルーン生まれでキックボクシングとムエタイのヘビー級世界王者にも輝いているアライン・ ンガラニ(104.5kg)と対戦するオマール・ケイン(セネガル/119.85kg)だ。
“ログログ”の愛称で親しまれるケインは、パンチ有りのセネガル相撲出身。母国で行われている国技のルッ・セネガル(セネガル相撲)では、18歳以上から素手による顔面パンチが認められており、動画では、ケインが自身より大きな相手に頭をつけての投げで崩してのクリンチアッパー、4点ポジションでのサイドバックからのアッパー、大内刈でのテイクダウンで尻餅をつかせて勝利する場面などを見ることができる。
また、2019年12月に27歳でMMAデビューも果たしており、セネガルのダカールで開催された「ARES FC01」では、MMA6勝3敗でONEにも参戦したモハメド・アリに勝利しているソフィアヌ・ブキシュー(フランス)相手に2R TKO勝ち。
ケージのなかでケインは開始早々にダブルレッグでテイクダウンを奪うと、ブキシューのキムラクラッチに対し、右腕一本で持ち上げてスラム、さらに2Rにセネガル相撲同様にクリンチアッパー連打から電車道で押し込み、豪快なTKO勝ちを収めている。
しかし、対戦相手のンガラニ(44)は立ち技のスペシャリストでありながら、柔道経験もあるパワフルなキックボクサーだ。MMA4勝5敗で、2019年3月の前戦では、今回メインに登場するマウロ・チリリに1R TKO負け。2018年6月にはキックボクシングルールでタリック・ケバベスに1R KO負けもしており、2連敗中だ。
ケインはARES FCで、カーフキック気味のローでブキシューから尻餅もつかせており、ンガラニの蹴りにどう対応するかも注目だ。
1R、ともにオーソドックス構え。ンガラニは先に右ローキック。サウスポー構えにスイッチするンガラニ。前手争いから左に回るケインは右ハイで牽制。
じりじり詰めるンガラニは左ミドルを打つ。左ハイはブロックするケインは右ハイをブロック上に返す。ンガラニは左ローを当てるがともに慎重な展開にレフェリーが「タイム」。「モアアクション」を命じられる。
左右のラッシュで詰めるケインは、シングルレッグから小内刈でテイクダウン! 右で差して立とうとするンガラニ。しかし左で小手に巻いて押さえつけるケインは、右でパウンドラッシュ! レフェリーが間に入った。