▼第5試合 フライ級(56.8kg-61.2kg)
○竹中大地(日本)61.05 kg, 1.0116
[3R リアネイキドチョーク]
×イヴァニルド・デルフィノ(ブラジル)61.05 kg, 1.0241
ONEバンタム級戦線では、世界王座挑戦経験を持つレアンドロ・イッサ(ブラジル)やキム・デファン(韓国)といった強敵を倒してきた竹中。2019年11月のユサップ・サーデュラエフ戦のスプリット判定負けから、約1年ぶりの試合で、バンタム級からフライ級に転向して初の試合となる。
ブラジルのイヴァニルド・デルフィノは、ブラジルパラ州マラジョー島の民族レスリング、ルタ・マラジョォンがバックボーン。MMA8戦無敗でONE参戦も、2020年1月の和田竜光戦で判定負け。初黒星を喫している。
1R、サウスポー構えの竹中に、オーソドックス構えの竹中。いきなり左ミドルで入る竹中。そこに右を合わせつつ組みに行くデルフィノ。金網まで押し込むも体を入れ替えた竹中は両脇を差して右のヒザ蹴り。
互いにヒザ蹴りを突くなか右を差して大腰から崩して大内刈テイクダウンは竹中! ハーフから右ヒザを頭に突く竹中。右脇を差しながらパスを狙う竹中。下のデルフィノはラバーガード狙いも外す竹中はデルフィノの立ち際にバック狙い。
正対し立ち上がるデルフィノを追う竹中に引き込み気味になるデルフィノ。左で脇を差して背中をつかせ、ハーフから削る竹中。そのままゴング。
2R、右ミドルはデルフィノ。左ミドルを返す竹中に右を当てるデルフィノ! テンプルに受けた竹中は一瞬動きが止まるが蹴り足を取った竹中。そこにギロチンチョークを狙い跳びつくデルフィノをテイクダウン。デルフィノはギロチンチョークを極めにいく。
首を抜き、ハーフからパウンドする竹中は、デルフィノの立ち際にバックテイク! 4の字ロックを組み左右の腕を入れ替えリアネイキドチョークを狙うが、デルフィノは極めさせず。竹中は後ろ手を剥がされないよう自身の側頭部に置くが、デルフィノは凌ぐ。竹中は力を使ったが……。
3R、慎重な出足の竹中に、前に出るデルフィノは右ミドル。しかし、その蹴り足を取った竹中はダブルレッグテイクダウンからすぐにバックに跳び乗り、4の字ロックでリアネイキドチョークへ。スタンドのままパームトゥパームで絞めるが、デルフィノは極めさせず。グラウンドに引き込み、背後から細かいパウンドを突き、左手を喉下に巻いた竹中は、今度は二の腕で組んで右手を側頭部に置いて絞め上げ、タップを奪った。
デルフィノから一本勝ちした竹中は、試合後、ケージのなかで「2Rで一本取るチャンスあったけど極め切れず、3Rに極められて良かったです。(フライ級で)一本で勝てたんでもっと強い選手と戦って上に行きたいですね」とコメント。フライ級戦線で大きな存在感を示した。