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【UFC】日本帰りのヴィヴィアニとロクサンが大熱闘、PANCRASE女王のヴィヴィアニが競り勝つ。キエーザがマグニーに判定勝ち。ハビブの従弟ウマルが失神チョーク勝ち=UFC PLAYBACK

2021/01/25 22:01
 2021年1月20日(日本時間21日)アラブ首長国連邦・アブダビの「UFCファイトアイランド」にて、「UFC Fight Night: Chiesa vs. Magny」が行われた。  メインイベントでは、ウェルター級8位のマイケル・キエーザ(米国)が、9位のニール・マグニー(米国)を5Rに渡り、テイクダウンからコントロール。パウンドで削り続け、判定3-0で勝利。同級1位のコルビー・コヴィントンの名前を挙げて、トップ5との対戦をアピールした。  プレリム第2試合には、ハビブ・ヌルマゴメドフの従弟で、12勝無敗のウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)がUFC初参戦。カザフスタンのセルゲイ・モロゾフを再三のダブルレッグからテイクダウン。2R、リアネイキドチョークで絞め落とす鮮烈オクタゴンデビューを飾っている。  試合後、通訳を務めたハビブは「9年前の今日、僕と同じ日に同じように勝ったけど、僕が3Rかかったのに、彼は2Rだった」とウマルの一本勝ちを祝福した。  また、メインカード第3試合では、かつて日本マットを主戦場にしていた女子フライ級の2選手、8位のロクサン・モダフェリ(米国)と、9位のヴィヴィアニ・アラウジョ(ブラジル)が激突した。  クロスポイント吉祥寺、そして和術慧舟會で練習を積み、スマックガール、K-GRACE、VALKYRIEで活躍したロクサンは、TUFに2度出場。“ハッピー・ウォリアー”の愛称で親しまれ、UFCフライ級で4勝4敗。うち2敗は対戦相手の体重超過のなか敗れている。  対するヴィヴィアニは元ストロー級クイーン・オブ・パンクラシスト。PANCRASEではストロー級で戦い、三浦彩佳や藤野恵実にいずれもTKO勝ちを収めている。  2019年5月にUFCに参戦し、2階級上の女子バンタム級でタリタ・ベルナルドに右フックで3R KO勝ち。同じPANCRASEからUFCデビューした堀江圭功が敗れた大会では、女子フライ級に参戦し、アレクシス・デイヴィスに判定勝ちを収め、オクタゴン2連勝を飾った。  しかし、2019年12月のジェシカ・アイ戦では、アイが5ポンドの大幅体重超過のなか判定負け。2020年9月にモンタナ・デ・ラ・ロサに判定勝ちし、UFC3勝1敗としている。  前日公開計量では、ナルトのコスプレでフェイスオフを行ったロクサンに対し、ヴィヴィアニは大きなイヤリングをつけて隆起した背中を披露。ともに126ポンドでパスしている。 ▼女子フライ級 5分3R○ヴィヴィアニ・アラウジョ(ブラジル)126lbs/57.15kg[判定3-0] ※30-27, 30-27, 30-26×ロクサン・モダフェリ(米国)126lbs/57.15kg  1R、ともにオーソドックス構え。中央の取り合いから大きなステップやスイッチから右を振るヴィヴィアニ。ロクサンは細かいステップからフェイトをかけながらジャブを伸ばす。懐の深いヴィヴィアニはロクサンを捌いて右を外からかぶせる。さらに左アッパーも。頭を振りながらワンツースリーで前進するロクサン。かわされるもさらに左ジャブはヴィヴィアニをとらえる。  ヴィヴィアニもワンツースリーの左でロクサンをとらえるとロクサンは下がらず右で飛び込み。右にかわすヴィヴィアニは右フックをひっかけてロクサンのバランスを崩す。  左右の蹴りも混ぜるロクサン。ワンツーはヴィヴィアニがスウェイでかわし、ロクサンの打ち終わりに左を狙う。ヴィヴィアニの右の打ち終わりに組み付きボディロックはロクサン。金網まで押し込むと左足を右足にかけて引き出そうとするが、ヴィヴィアニも足を戻す。左で差すロクサンに左で差し上げて脇を潜りバックに回るヴィヴィアニは、背後から足をかけて前方に崩してテイクダウン! 左足をかけてリアネイキドチョークを狙う。  2R、勢いよく中央に出るロクサン。ワンツーの右が長いヴィヴィアニ。ワンツーからの左フックがガード上からも力強い。ヴィヴィアニの左ジャブでアゴが上がるロクサン。ノーモーションのジャブが刺さる。ロクサンのバックフィストは空を斬ると、前進したロクサンの入りに下がりながら右を当てるヴィヴィアニ。  ロクサンはヒザ着きのシングルレッグに入るが、ここはしっかり頭を押さえて切るヴィヴィアニ。ロクサンは金網際まで押し込もうとするが、がぶりながらスッと体を入れ替えたヴィヴィアニがスタンドバックに。脇下からパンチを放つ。正対して離れるロクサン。 ジャブの刺し合いは遠いが、頭を下げての右でヴィヴィアニの引いたアゴに当てるロクサン。さらに左の相打ちから左ローをヒット。左右のステップのヴィヴィアニを追って右を浴びながら右を返すと、右ストレートをヒット! そこから前進の圧力にヴィヴィアニは尻餅をつくが、飛び掛かるロクサンを突き放す。休まず動くロクサン。  左ジャブのダブルから今度は同じ動きでダブルレッグに入るヴィヴィアニ! テイクダウンしサイドを奪うと、肩パンチを当ててロクサンのブリッジを潰してブザー。  3R、右瞼を切るロクサン。中央を取るヴィヴィアニ。ロクサンの右に左を合わせにいく。柔らかいヒザの動きでロクサンの入りをかわすヴィヴィアニ。右の打ち終わりに右を突き、さらにロクサンの左に右を外から強振、左の返しまで入れる。ロクサンの左の突進を潜って右に抜けるヴィヴィアニ。  打って組もうとするロクサンをはねつけるヴィヴィアニ。レベルチェンジから素早いダブルレッグで懐に入りバックテイクするロクサン! さらに崩してテイクダウン。ヴィヴィアニの立ち上がり際にバックを狙うが、すぐに中腰まで立ち足をかけさせないヴィヴィアニは立ち上がり、金網に手を当てながら正対しもろ差しに。  小手に巻くロクサンに今度はシングルレッグに切り替えテイクダウンを奪うとサイドへ。下からアームロック狙うロクサンはヒザを立てて中腰にまで戻すと正対し突き放す。顔を腫らせながらも果敢に愚直に頭を振って左右を突くロクサン。ワンツースリーの最後がヴィヴィアニをとらえるが、左にさばいたヴィヴィアニは距離を取る。そこを休まず追うロクサンは連打から左をヒット! しかしヴィヴィアニもバックステップでダメージを軽減。  互いに息が苦しいなか、左ジャブの刺し合いでも退かないロクサン。サイドステップでかわして間合いを取り直すヴィヴィアニを追う。ガチャガチャにして詰めるロクサンだが、左を差したヴィヴィアニが金網に押し込む。突き放したロクサンはなおも前へ。その右をかわしてダブルレッグテイクダウンはヴィヴィアニ! クローズドガードに入れて腕十字狙い、しかしパスするヴィヴィアニがサイドを奪いヒジで押さえ、コントロールしてブザーにヴィヴィアニは雄叫び。タフな戦いを物語る表情を見せた。  判定は3-0(30-27×2, 30-26)でヴィヴィアニが勝利。試合後、ヴィヴィは、「自分のパフォーマンスにはとても満足している。かなり練習してきたから。ロクサンはとてもタフだったけど、彼女が私のベストを引き出してくれた。頭に打ち込んでいっても彼女は止まらなかった」とロクサンを讃え、熱闘により自身のパフォーマンスも引き上げられたと語った。  コロナ禍のなか、夏に祖母を亡くし、自身もコロナに感染もモンタナ・デ・ラ・ロサに勝利し、この日は組み技強者のロクサンにも競り勝った。 「ブラジルでチームと一緒に柔術をトレーニングしている。ボクシングと柔術に力を入れている。今回の試合に勝てて本当に嬉しい。今年はもっと戦いたい。トップ5の誰かとやりたいの。私がビッグファイトに相応しいことをみんなに知ってもらいたい。1週間は休む。その後はまたトレーニングを再開して試合に備えるわ」と、ヴィヴィアニは上位陣との対戦を希望した。  現在、女子フライ級は、王者ヴァレンティーナ・シェフチェンコ(キルギス/ペルー)を筆頭に、8位ロクサンと9位ヴィヴィアニの上位は以下の通りとなっている。 1位 ジェシカ・アンドラージ(ブラジル)2位 ケイトリン・チュケイギアン(米国)3位 ローレン・マーフィー(米国)4位 ジェニファー・マイア(ブラジル)5位 シンシア・カルビーロ(米国)6位 ジェシカ・アイ(米国)7位 ジョアン・コールダウッド(英国)  1月23日には、6位のアイと7位のコールダウッドが対戦し、コールダウッドが判定勝ち。トップ5との対戦を希望している。  アイと5ポンドの体重超過のなか判定負けを喫しているヴィヴィアニにとって、この両者との対戦、あるいはコールダウッドとロクサンに勝利しているジェニファー・マイアとの対戦を実現させたいところだ。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分5R ○マイケル・キエーザ(米国)170.5lbs/77.34kg[判定3-0] ※49-46×3×ニール・マグニー(米国)171lbs/77.56kg ◆キエーザ「キツい山を登ってから、素晴らしい景色を眺めたい」 「まだ実感がないけど、今いる場所には満足している。1年のオフはキツかった。1年の休みを終えてメインイベントで戦えるんだから、やれると信じて疑わなかった。周りのチームはいろいろとやらないといけないことがあるし、チームが俺のためにやってくれたこと、俺を信じてくれたことを考えれば、この勝利は彼らのものだ。疲れを感じているけど、頭の中の声を聞くつもりはなかった。チームメイトの声を聞くってことだけだ。  倦怠感を乗り越える方法は彼らが教えてくれた。4Rの後は疲れていた。ボディトライアングル(4の字ロック)を仕掛けられて、あれでものすごく疲れたんだ。コーチが顔の目の前で次のラウンドにすべてをかけろと言ってくれた。そう話している今も泣きそうだ。腰を上げられるように正しいことを言ってくれたし、5Rに臨めるように後押ししてくれた。今回の試合全体でもベストなラウンドだったんじゃないかな。  試合の中で新しい知恵を披露できたのは嬉しい。自分のベースであるグラップリングを組み立てたプランAにこだわっていけたしね。打撃とうまく組み合わせていけた。ほとんどはちゃんと制御していけたと思う。チームがいいスタンスでいるように伝えてくれた。疲れを見せず、スタンスとモーションで戦うんだ。成長していることも見せられたと思う。俺が危険なやつだってこともね。もちろん、ニール・マグニーを倒したわけではない。そんなこと言ったらバカを見る。彼は絶対に倒れないヤツだ。すごくタフ。彼の強みはカーディオだけど、俺も彼のペースについていけた。お互いに限界をプッシュし合ったんだ。彼は本当にいいやつだし、素晴らしいコンペティター。2人とも試合後にはもっと優れたファイターに成長している。  UFCで初めての4連勝を決められて嬉しいし、メインイベントの初勝利も嬉しい。非現実的だよ。夢に近づいている。今年はあと2試合したい。一番のコンテンダーとして今年を締めくくりたいんだ。トップ5との試合がいい。コルビーは俺にとって、スタイルも肉体的にも精神的にも厳しい戦いになると思う。彼がその熱をもたらしてくれるだろう。自分自身をテストしたいんだ。楽にトップに立とうと思うならベストになるための努力はなんだ? 簡単にトップなんかに行けやしない。キツい山を登ってから、その素晴らしい景色を眺めたい。コルビー・コビントンが自分にとっては一番キツい試練だと思う。世界一になりたいし、トップの人たちと戦いたい」 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R ○ワーレイ・アウヴェス(ブラジル)171lbs/77.56kg[1R 2分35秒 TKO]×ムニール・ラズィーズ(チュニジア)171lbs/77.56kg ◆アウヴェス「キックが作戦だった」 「嬉しいよ。必死に頑張ってきたからね。俺が主役だ。キックを蹴っていくっていうのがゲームプランだった。向こうを2回蹴って、ダメージを受けていたから、もう一度キックした。あいつはスナイパーだから、そういう相手には距離が必要だ。俺は接近して戦った。これで帰れる。終わりだ」 [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R ○アイザック・ビラヌエバ(米国)206lbs/93.44kg[2R 0分39秒 KO]×ヴィニシウス・モレイラ(ブラジル)206lbs/93.44kg ◆ビラヌエバ「こっちのオーバーハンドは時間の問題だった」 「誰かを疑うなかれ。長年のハードワークだ。俺たちは仕事のために戦っているんだから、思い知らせてやらないといけなかった。退けられたし、夢に見たことだ。たくさんのファイターがこの瞬間を夢見ている。大舞台であんなふうにウォークオフできるなんて、一生の思い出だよ。  いけると思った。相手が打ってくるかガードを引いてくれればと思っていた。俺に敬意を表してくれたし、俺も相手をリスペクトしている。向こうが一度でも右を放てば、アッパーカットがやってくる。打ってこなかったから、こっちのオーバーハンドは時間の問題だった。  あれがあったおかげで俺はUFCに来られたんだ。長年のハードワークと忍耐だ。トレーニングでやっているみたいに決まった。主に感謝している。ここにつれてきてくれたのは主のおかげだし、父はきっと天国で笑ってくれているはず。テキサスにいるみんなが笑顔になっているだろう。この瞬間を13年も待っていたんだ」 [nextpage] ▼フライ級 5分3R ○マット・シュネル(米国)126lbs/57.15kg[判定2-1] ※28-29, 29-28, 29-28×タイソン・ナム(米国)126lbs/57.15kg ◆シュネル「相手が1回打ってきたら3回打ち返す」 「主導権を握っていた感触はあった。もしタイソンが勝者だったら、かなり気持ちがやられていたかもね。このゲームは時々こういうことがある。キツかったかもしれないけど、まあでも大丈夫。結局は俺が勝ったしね。自分にスピードのアドバンテージがあることは分かっていた。相手が1回打ってきたら3回打ち返す、それがいつものゲームプランだ。良い一発を食らわないように、ちょっとしたことをいろいろとやっていた。  向こうの攻撃はほとんど当たっていない。ちょこっと擦る程度だ。あまり攻められた気はしていないけど、強打はあったし、それが凄かったのは間違いない。それは否定できないよ。間違いなく強打を持っている。距離を取り続けて向こうの右を食らわないようにしていたから、あいつも俺に腰を向けられなかった。こっちだって良いショットをお見舞いしてやったしな。  試合に出るのは1年以上ぶりだ。問題はなかったけど、いくらか勢いをつけていきたい。この階級に俺の存在感はあるはずだ。タイソンはこれにすべての勢いをつなげていた。予想屋にどっちを選んでいたか聞くといい。きっと全員がタイソン・ナムだったはず。それは責められない。前回の試合を見て良いかどうか見るんだろうからね。俺は前回にL(負け)がついたし、タイソンは対戦相手を完全に打ちのめしていた。理解はしている。  でも、俺が世界でトップの1人であることは間違いないぜ。15分間集中すれば、2本足で立つヤツなら誰でも打ち負かせる。面白い試合がしたいんだ。タイソン・ナムとの試合も面白くなるだろうと思っていた。今日は割とコンサバにいったし、自分のジャブに頼りながら相手を上回ろうとした。この先、いくつかワクワクするようなマッチアップが控えていると思うよ」 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R ○リローン・マーフィー(英国)146lbs/66.22kg[判定3-0] ※29-28, 29-28, 30-27×ダグラス・シウバ・ジ・アンドラージ(ブラジル)145lbs/65.77kg ◆マーフィー「この階級は競争レベルがヤバい」 「アブダビが大好きだ。少しだけどファンの声が聞こえるのはいいね。ちょっとでもエネルギーを与えてもらえる。また試合するのが楽しみだ。今回はタフな試合だったけどね。向こうは経験が豊富だし、30試合もプロとして経験している。トップの人たちとずっとやってきている相手だ。3Rになるだろうと予想していた。自分の経験を生かして戦ったし、時間をかけて戦った。  距離を保っておくべきだとは思っていたけど、こっちが距離を詰めれば向こうはエルボーとフックを狙ってくる。すごいパワフルだった。自分は良い距離感をキープしたかった。何度か右で良いショットを打っていけたから、あれでダウンを取れると思っていたのに、彼はずっと前に出続けた。それが経験ってことなんだろう。  彼はブラジル出身でタフだ。これまで何百回とそうやってきている。俺のベストはまだこれからだ。とにかくオクタゴンで過ごす時間が必要だし、成長し続けないといけない。毎回、成長していく。この階級はすごい。競争レベルがヤバい。誰が相手でもきっと良い試合になるよ」 [nextpage] 【プレリム】 ▼ミドル級  5分3R ○オマリ・アフメドフ(ロシア)186lbs/84.37kg[2R 1分41秒 肩固め] ×トム・ブリーズ(英国)186lbs/84.37kg ※ブリーズのシングルレッグにコブラを合わせたアフメドフがバックテイクから肩固め ◆アフメドフ「もうランクが下のやつとはやりたくない」 「キャンプ中ずっとあの肩固めを練習していた。コーチからはマウントを取ったらこの関節技で試合を決めないといけないぞって言われていたんだ。まずはグラウンド&パウンドから、その後、向こうの手が上がって脇が開いたときに攻めて行った。今回のキャンプで千回以上やったんじゃないかな。だから、自然にできた。  トム・ブリーズは本当に素晴らしいボクサーだし、とてもタフなファイターだ。自分のゲームプランはすぐにレスリングを仕掛けて相手を疲れさせ、そこからスタンディングに移る計画だった。UFCで最後にフィニッシュしたのはもう何年も前だ。理由は分からないけどね。今回はフィニッシュできて嬉しい。今度はトップ10かトップ15の誰かとやりたい。もうランクが下のやつとはやりたくない。トム・ブリーズは良いファイターだけど、俺のレベルじゃない」 [nextpage] ▼バンタム級  5分3R ○リッキー・シモン(米国)136lbs/61.69kg[2R 4分00秒 肩固め]×ガエターノ・ピレロ(ベルギー)136lbs/61.69kg ◆シモン「俺は逃げたりするようなタイプじゃない。いつでもベストなやつと戦える」 「試合に臨んで、自分のゲームプランを実行する時はいつも気分がいい。常にもっとうまく出来ることはないかを考えている。成長できることはなにかとコーチたちとも話している。もちろん、試合に出てゲームプランを実行できることが何より嬉しい。最高の気分だ。  しばらくキャンプばかりだった。9月にケレハーと戦う予定だったから、フルキャンプをやったんだ。アレックス・ペレスと一緒にいて、世界タイトルに挑む彼のために2カ月のキャンプもやったし、それが終わればすぐに今回の試合に向けたキャンプだ。連続のキャンプだったけど、気分はいい。コーチがOKなら、すぐにでも戻りたい。  俺は逃げたりするようなタイプじゃない。いつでもベストなやつと戦えるけど、もしそういう人たちが忙しいというのなら、今日みたいにやりたいと言うやつがいれば戦うよ。俺は自分にできることをやっていく」 [nextpage] ▼フライ級 5分3R ○ス・ムダルジ(中国)126lbs/57.15kg[判定3-0] ※29-28, 29-28, 30-27×ザルーク・アダーシェフ(ウズベキスタン)126lbs/57.15kg ◆ムダルジ「自分の才能も実力も見せられたとは思っていない」 「(エンボーファイトクラブから)アブダビに来られて本当に嬉しい。天気が最高だね。すべてがファーストクラスだ。この経験を楽しめている。自分のアイドルであるコナーに会うチャンスもあるしね。最高だよ。  試合はゲームプラン通りにいかなかったから、予想していた形でも計画していた形でもなかった。自分の才能も実力も見せられたとは思っていない。それができていれば、1Rか2Rでノックアウトできていたはず。プランはトップ5に入ること、それか、タイトル挑戦者になることだ」 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R ○ダルチャ・ランギアムブーラ(コンゴ)186lbs/84.37kg[判定3-0] ※29-28×3×マルクス・ペレス(ブラジル)186lbs/84.37kg ◆ランギアムブーラ「コンゴを代表するアンバサダーだと思っている」 「自分の試合には自信があった。1Rは自分が取ったと思ったし、2Rもいけたと思った。3Rは接戦だったけど、試合には勝ったという自信があったんだ。パフォーマンスは最高。タフなファイターが相手だったからね。勝てたから、うまくやれたんだと思っている。コーチたちもチームも俺がちゃんとできたと思ってくれている。  最高の気分だよ。怪我でしばらくできなかったしね。あごを骨折してしまったんだ。いろんなことがあった。でも諦めなかった。前進して必死にトレーニングもした。これがハードワークのご褒美だね。嬉しいよ。支えてくれているチームを信じている。もっとできる。国を代表するアンバサダーだと思っている。なんだってやれるんだってこと示してみんなを励ましている。信じてがんばることが大事だ」 [nextpage] ▼フライ級 5分3R ○フランシスコ・フィゲイレード(ブラジル)126lbs/57.15kg[判定3-0] ※29-28×3×ジェローム・リベラ(米国)126lbs/57.15kg ◆フィゲイレード「1Rでちょっとガス欠になってしまった」 「ようやくUFCの初試合に臨めて本当に嬉しい。思い通りにはいかなかったけれど、勝利だ。次は俺をきっちり見せられるはず。また試合に出て、フランシスコ・フィゲイレードがどういうやつかを示したい。  KOを予想していたけど、最初のラウンドでちょっとガス欠になってしまった。グラップリングなのかテイクダウンなのかは分からない。その後はスマートに戦って、とにかく勝利を狙っていったし、力強くいけたと思う。最初のラウンドではゲス欠気味だったけど、3Rはとても良かったと思う。ダウンさせられたし、グラップリングも上手くいった。なんとか試合に勝てたよ。家に戻り、家族と一緒に1週間はのんびり過ごしたい。そうしたらトレーニングに戻って必死に頑張るし、これまで以上に強くなって戻ってくるつもりだ」 [nextpage] ▼ライト級 5分3R ○マイク・デイビス(米国)154.5lbs/70.08kg[判定3-0] ※28-28×3×メイソン・ジョーンズ(英国)156lbs/70.76kg ◆デイビス「1年のレイオフを終えて勝利できたのは俺にとって本当にデカい」 「繰り返しになるけど、2020年は人生で最悪の1年だった。1月から12月までずっと怪我をしていたんだ。怪我して病気して、金のトラブルがあって、家を追い出されて、もう辞めようかと思ってた。散々な年だった。  それでもマネジャーに連絡して、試合しないといけないと伝えた。どんな相手であろうと、答えはイエスだ。メイソン・ジョーンズだと言われて、イエスと答えた。誰かも分からなかったけどね。誰だろうと構わなかった。どういうやつかは確認しないといけなかったけどね。  ケージ・ウォリアーズで二階級制覇で何度もチャンピオンになっていることも、10勝0敗で負けなしなのも、いろんな形で相手を蹴散らしてきたことも調べた。1年のレイオフを終えて試合に臨み、勝利できたのは俺にとって本当にデカい。接戦じゃなく、俺の勝ち。また契約も出来た。すごく嬉しいよ。俺の方が強く打っていけたし、有効打も多い。向こうはただパタパタと攻めてきただけ。自分にただ触れられるだけの打撃は守れないし、良さそうに見えただろうけど、ダメージはこっちの方が多かった。それでも、テイクダウンを決めて、レッグキックを食らわせて、顔面にヒザ蹴り入れてやった。あらゆる手を尽くして軍配は俺。  柔術をほとんど見せられなかった。俺はオールラウンダーのファイターだ。これから相手はどんどんタフになっていくから、自分のスキルセットをすべて生かしていかないといけない。帰って休んで、コーチたちと話して、それから駆け上っていけたらいい。長く続くキャリアを歩みたい。全員と戦ったことのあるファイターになりたいんだ」 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R ○ウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)136lbs/61.69kg[2R 3分39秒 リアネイキッドチョーク]×セルゲイ・モロゾフ(カザフスタン)135lbs/61.24kg ◆ヌルマゴメドフ「今日、見せたもの以上にもっとできる」 「本当に嬉しい。すべてのハードワークが報われた。ものすごく頑張ってきたからね。これからもやり続けないと。試合の序盤は自分がどこにいるのか分からなかった。自分らしさを見つけるのが少し難しくて。2Rはもっとリラックスできたし、自分らしくいけた。完璧なパフォーマンスではない。今後は自分の持っているすべてを見せていきたい。今日、見せたもの以上にもっとできる。家に帰って、家族と娘との時間を楽しみたい」 [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R ○マノン・フィオロ(フランス)126lbs/57.15kg[2R 4分08秒 TKO] ※右ハイ→ラッシュ×ビクトリア・レオナルド(米国)125.5lbs/56.93kg ◆フィオロ「パリのUFCで戦うのが私の夢」 「これぞまさに、私が思い描いていたUFCでのスタートよ。完璧ね。3Rの前に試合を終わらせたかったの。こういう風にできて本当に嬉しい。KOでスタートを切りたかった。ゲームプランは自分の打撃を生かし、向こうがクリンチしてきたらエルボーを使うこと。パリのUFCで戦うのが私の夢よ」
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