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2020年12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催された「Yogibo presents RIZIN.26」の第13試合(68kg契約・5分3R)ヒジ有りルールで、朝倉未来(トライフォース赤坂)が、前DEEP王者の弥益ドミネーター聡志(team SOS)と対戦。
スイッチを繰り返す変則的な動きを見せる弥益に対し、朝倉は左の三日月蹴りを腹に効かせると、ボディアッパーのフェイントから左ストレートをクリーンヒット、続けざまに左ハイキック&右フックでダウンを奪い、1R 4分20秒 KO勝ちした。
巧みなボディ攻めで弥益のガードを下げさせてのハイキック一閃。試合後の会見で未来は、「三日月が効いたときにもうハイは入るかなと思った」とフィニッシュを振り返った。
また、フェザー級戦線について、「クレベル選手とか、強かったですね」と対戦を視野に入れながらも、「斎藤選手ととにかくリベンジマッチをしたい。正直、負ける気はしない」と、RIZINフェザー級王者・斎藤裕との再戦をあらためて希望した。
格闘技に対しての覚悟が足りなかった
──試合を終えた心境からお願いします。
「まあ、安心しています」
──対戦してみて弥益選手はいかがでしたか。研究もされたかと思いますが。
「強かったですよ。フェザー級のトップ戦線の人だなと。すごく変則的な動きのなかに、ノーモーションの強い右ストレートとか的確に出してくるので、そういうところは注意しました」
──フェザー級で斎藤裕選手のほかに対戦したい選手もいますか。
「クレベル選手とかね、強かったですね。刺青の2人の対戦は──なんか対戦要望されましたけど──レベルが違うんで。まだまだ早いかなと。眼中ないですね」
──今後の展望を教えてください。
「ほんとうに……なんて言いますか、格闘技に対しての覚悟が足りなくて、11月はあんな結果になってしまったので、今回は短い期間でしたけどすごく気持ちを作って、リスクはあるけど攻めて、来年からはもっと格闘技に真剣に向き合って、フィジカルトレーニングだとか、逆に何にもやってなくてこの強さだったので、弟のようにボクシングに通ったり、日本を代表して世界と戦う選手になりたいです」
──「格闘技に対しての覚悟が足りなかった」というのは練習に向き合っていなかったということでしょうか。
「というより、試合のなかで保守的になっていたし、何というか、やっぱり格闘技ってリスクもあるけど、自分からの仕掛けだったりも大事で、11月から肉体的にも全く強くなったんですけど、精神面で200回分くらい強くなれたかなと感じます」
──榊原CEOが、試合前に「未来にもダメージはある」と言っていたのですが、それを押して連戦に出場したのは、格闘技にもっと向き合いたかったということでしょうか。
「拳にヒビが入ってたことですか。そうですね……格闘家ってやっぱ怪我がつきもので仕方ないですけど、ここは身体にムチを打って“出る場所”かなと感じたので、リスクはあったんですけどKOが出来てよかったですね」
──そのKOですが、序盤は弥益選手のスイッチにやり辛そうな感じでしたが、三日月蹴りから腹と上と上下に打ち分けて勝負を決めました。未来選手自身はどこでフィニッシュの手応えを感じましたか。
「三日月が効いたときにもうハイは入るかなと思いました。ボディアッパーのフェイントから左ストレート、ハイでしたね」
──今後はどのあたりで試合をしたいですか。
「次、試合あれば出たいですね。すぐにでも。斎藤選手ととにかくリベンジマッチをしたいので……正直、負ける気はしないですね。やりたいです、早く」
──起用を提言したシバター選手の試合をどう見ましたか。
「シバターはほんとうに採用して、というか正解だったなと。正直、格闘技のファンが増えたんじゃないですかね。あんなに真剣な姿を見て感動した人もいると思うし、プロレス的要素も含めつつ、HIROYA選手に勝つなんてすごいことなので、今日のMVPじゃないですか」