(C)ONE Championship
2020年12月18日(金)シンガポール・インドアスタジアム大会にて事前収録されたONE Championship『ONE:COLLISION COURSE 2』が12月25日(金)、配信された。
ONE:COLLISION COURSE II
▼フェザー級 ムエタイ 5分3R
〇ジャマール・ユスポフ(ロシア)
[判定3-0]
×サミー・サナ(フランス/アルジェリア)
ダゲスタン出身のユスポフはキックボクシングとムエタイでロシア国内選手権で6度優勝し、ヨーロッパキックボクシングのタイトルも獲得。その後は中国・北京に移り、コーチとしてムエタイとキックボクシングの次世代選手を育成している。2019年11月の『ONE: AGE OF DRAGONS』でONEデビューを果たし、ヨードセングライを破った。
サナは2016年5月にラジャダムナンスタジアムでKO勝ちしてWBCムエタイ世界スーパーミドル級王座、2017年12月にはISKAムエタイ世界ミドル級王座を獲得している。2019年6月にONEデビューを果たすと、初戦は判定で敗れるも2018年11月にはアーメン・ペトロシアンに勝利。2019年2月にはジョー・ナタワットに敗れるが5月にはヨードセングライ、8月にはジャバル・アスケロフに連勝した。10月の「ONE Super Seriesキックボクシングフェザー級WORLD GP 2019」ではジョルジオ・ペトロシアンに判定負け、2020年10月にはマーティン・メオニから勝利している。
1R、サウスポー構えのユスポフ、オーソドックス構えのサナ。ユスポフの左の蹴りにすぐに右ローを蹴り返すサナ。リーチのあるサナの右の蹴りに左ストレートを合わせるユスポフ! さらに軸足蹴りでこかす。近距離で左をダブルで突くユスポフ。
ユスポフの左の蹴りを掴んで打ち下ろしの右はサナ! ダックでギリギリでかわすユスポフ。サナの右ミドルにすぐに左ローの蹴り返し。
2R、サナの右ハイをスウェイでかわすユスポフは左ストレート! さらに右ボディストレート。左に右のテンカオを狙うサナが前に。スイッチして右を打つユスポフ。サナのワンツーはブロッキング。右ジャブを当て左ストレートを狙う。サナも右ハイから右ストレート! ここで下がらずすぐに押し返すユスポフはサナの右を後ろステップバックでかわして右。続く左ストレート! 見事ダウンを奪う。
3R、右から左を上下に打つユスポフ。サナは掴んでの首相撲を狙うが突き放すユスポフ。サナの右をかわして左を突く。右ローには左ストレートを打つユスポフ。しかしサナの右ローがローブローに。再開。サナの右の蹴りに左ストレートを当てるユスポフ。首相撲からのヒジを狙うサナ。ギリギリでかわすユスポフをこかすサナ。右ミドルを当ててゴング。
判定は3-0でユスポフが勝利。フェザー級GPファイナリストのサナを相手にダウンを奪う見事な完勝劇でユーセンクライ戦に続く勝利を挙げた。