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レポート

【ONE】和田竜光がまさかの判定負け。ノンオーがロートレックを鮮烈KO防衛、キックライトヘビー級王座はローマンが防衛

2020/12/18 22:12

▼ONEムエタイ・バンタム級選手権試合 3分5R
○ノンオー・ガイヤーンハーダオ (タイ/王者)65.80 kg, 1.0237
[3R KO]

×ロートレック・PK・センチャイムエタイジム(タイ/2位)65.25 kg, 1.0124
※ノンオーが王座防衛

 ONEムエタイ・バンタム級王者ノンオー・ガイヤーンハーダオが、2位のロートレック・PK・センチャイムエタイジム(タイ)の挑戦を受け、防衛戦に臨む。

 ノンオーはシンガポールのメガジム「Evolve MMA」に所属する32歳。260勝54敗1分の驚異的な戦歴を誇り、ルンピニースタジアムでスーパーバンタム級からライト級まで四階級制覇、ラジャダムナンスタジアムのベルトも獲得している、まさにムエタイの伝説的存在だ。2019年2月にONEムエタイ・バンタム級王者となり、5月のバンコク大会では元SB世界スーパーライト級王者の鈴木博昭を2Rに腓骨を骨折させるなど、強豪ぞろいのONEで4連勝中。前回は2019年11月にセーマペッチ・フェアテックスを4Rに右ストレートでKOして3度目の防衛に成功している。

 挑戦者のロートレックは10歳でムエタイをはじめ、高校を卒業するとタイの首都バンコクに拠点を移し、経営学の学士号を取得しながらムエタイの試合を続けて2016年4月、BBTV(7ch)スーパーフェザー級王者に。その後はラジャダムナンとルンピニーの両スタジアムで活躍し、2019年6月からONEに参戦。

 リアム・ハリソンらに3連勝を収めたが、ONEバンタム級ムエタイトーナメントでは1回戦でセーマペッチに敗れてONEで初黒星。しかし、セーマペッチが怪我により欠場したためロートレックが敗者復活で決勝に代打出場し、クラップダムを破る番狂わせを起こして優勝。今回の挑戦権を手に入れた。

 ルンピニー&ラジャダムナンの王座には手が届かなかったロートレックが、合わせて5冠を手にしたノンオーを破ってONEで頂点に立つか。それとも、ムエタイの最高傑作が格の違いを見せつけるのか。

 1R、ともにオーソドックス構え。ロートレックは右ローのダブルで牽制。ノンオーも左ローを返す。右ミドルはノンオー。ロートレックもワンツーをガード上に叩き、左ロー。ノンオーも左ミドル、左ハイを突く。慎重な初回。

 2R、圧力をかけてきたロートレック。ワンツー&ローで前に出ると、ノンオーの右にカウンターの右をノドもとに突く。ワンツー&右ボディストレートはロートレック。しかしノンオーもワンツーの右を当てる。互いに右ミドルの打ち合い・蹴り返し。

 3R、ジャブの刺し合いで勝るノンオー! さらにワンツーで前進も、右のクロスで金網から金網まで押し返すロートレック。

 しかし、ノンオーはワンツー! 右を振っていたロートレックにカウンターで右ストレートがヒットし、ロートレックは前方にダウン! そのままゴングが鳴らされた。ノンオーが見事なKOで王座防衛。

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