▼第9試合 フライ級 5分3R
○上田将竜(緒方道場)5位
[判定2-1] ※29-28×2, 28-29
×杉山廣平(SPLASH)8位
ランキング5位で2連敗中の上田将竜と、8位ながら3連勝中の杉山廣平の対戦。
上田は小川徹、安永有希、倉岡幸平、小川徹を下すなど4連勝も、2019年7月大会で翔兵とフライ級暫定王座戦に臨み、2R TKO負け。連勝が「4」でストップした。続く2019年12月大会では神酒龍一にもスプリット判定で敗れ、連敗となっている。
対する杉山は、2017年10月から4連勝も2018年9月に鈴木千裕と井上学に判定負けで苦杯を呑んだ。しかし、2019年から加マーク納、村龍之に判定勝ちすると、2020年7月には有川直毅にリアネイキドチョークで一本勝ち。ランキングを10位から8位に上げている。
正規王者・仙三も暫定王者・翔兵も長期不在の中、ランキング先頭に並びたい両者だ。
1R、杉山の右を掻い潜りダブルレッグテイクダウンは上田。杉山の立ち際にニンジャチョークも狙う。外した杉山がダブルレッグテイクダウン、肩固め狙いもゴング。ジャッジ3者が上田を支持。
2R、先にケージレスリングを仕掛ける杉山。右で差してテイクダウンを狙うが、上田は左で差してテイクダウン狙い。10-9上田と10-9杉山が1者ずつ支持。
3R、右ハイを打ち詰める上田。体を入れ替える杉山はシングルレッグから上に。跳ね上げる上田からパスし、マウントからリアネイキドチョークも、正対する上田。スクランブル合戦でダブルレッグテイクダウンは上田。しかし、杉山も下から足を手繰りゴング。判定は2-1で上田が勝利。
接戦を制し、涙の上田は「2連敗して、世の中がコロナで厳しい状況で引退も頭をよぎったけど、応援してくれるみんなや家族がいて、こうして試合のオファーをもらって今日勝てて良かったです。もう33になるので、チャンピオンになるとか、海外へ行きたいとか言えないですけど、強いやつと戦いたいっていうのは変わらないので、今後も強いやつと戦っていきたいです。最後に家族に、去年勝てなかったけど今日勝って福岡に帰るけんね」とカメラに向かって語った。