【メインカード】
▼女子ストロー級 5分3R
○マッケンジー・ダーン(米国)115lbs/52.16kg
[判定3-0] ※29-28×3
×ヴィルナ・ジャンジローバ(ブラジル)115lbs/52.16kg
注目の女子ストロー級戦では、マッケンジー・ダーン(米国)とヴィルナ・ジャンジローバ(ブラジル)がともに115ポンド(52.16kg)で計量をパス。
かつて柔術で40kg重いギャビ・ガルシアに勝利しているダーンは、2020年最終戦を3連勝で飾るべく、UFCのビキニ姿で右腕で力こぶを作り満面の笑み。“女デミアン・マイア”の異名を持ち、Invicta時代に魅津希にも勝利しているジャンジローバも3連勝を賭けて、秤の上で両手を広げて咆哮。柔術対決に向け、両者はがっちり握手をかわした。
メガトン・ディアスを父に持つダーンは柔術世界王者。女子ストロー級で11位に位置している。2019年6月に長女を出産。2019年10月にアマンダ・ヒバスに判定負けも、2020年5月、9月とランク外選手にヒザ十字、腕十字を極めている。
対するジャンジローバは16勝1敗。2019年4月にカール・エスパルザ相手に判定で初黒星を喫したが、12月にマロリー・マーティンにリアネイキドチョークで一本勝ち、2020年8月にフェリス・ヘリングを腕十字で極めている。
1R、ともにオーソドックス構え。先に組みにいくのはジャンジローバ。ここは剥がすダーン。ジャンジローバはワンツーを強振。ダーンも左右を振る。
ダーンの右ローにパンチを狙うジャンジローバ。ワンツーの連打で前進するダーン。ジャンジローバは右のオーバーハンド。ブロッキングのダーン。左右のラッシュで金網まで押し込み右足にシングルレッグに入り、いったん引き出すが、差し上げるジャンジローバ。四つになり突き放す。
左ミドルを当てるジャンジローバ。ダーンは右オーバーハンドで前に出る。右の大振りはジャンジローバ。
#UFC256 Official Result: @MackenzieDern (29-28, 29-28, 29-28) def Virna Jandiroba by Unanimous Decision
— UFC News (@UFCNews) December 13, 2020
All Results: https://t.co/t5Qf0fqKnh pic.twitter.com/O56cqbqz1h
2R、左ジャブの刺し合い。右の踏み込みは互いに頭を傾ける。ダーンの右ローを掴んで倒すジャンジローバだが、深追いせず。ダーンは詰めて組みに行くが、体を入れ替えるジャンジローバは右ヒザ!
先に前に出るのはダーン。左手がジャンジローバの目に入り中断。頭を下げて前に出るダーン。ジャンジローバの右ミドルの蹴り足を掴んで組みに行くが、ダーンはそのヒザをもらい鼻上のブリッジから出血。ジャンピングガードで抱き着くダーンを下に落とすジャンジローバ。右で足をすくうダーンに上からパウンドを落とすジャンジローバ。ダーンが崩したところでブザー。
3R、ワンツーから右バックフィストはジャンジローバ。ブロッキングするダーンはダブルレッグへ。金網まで押し込むが、ジャンジローバは左で小手に巻き差し上げ切ると体を入れ替える。突き放すジャンジローバ。
左右を振って前に出るダーンの離れ際に左ハイはジャンジローバ! 打撃で手数でも優位に立つジャンジローバ。しかしダーンは右を振っての突進でシングルレッグからダブルレッグに移行。そこをスイッチ気味に崩すジャンジローバ。ダーンはシッティングガードで近づいていくがブレーク。
左右の打撃が軸がぶれるようになってきたダーン。ジャンジローバは右ヒジも狙う。ジャブの刺し合いから前に出るのはジャンジローバ。組みを切られたダーンはスタミナ厳しいか。右ミドルを返すと、金網際でシングルレッグへ。そこでスタンドからジャンピングで腕十字狙いからオモプラッタ、アンクルロックに移行するジャンピングだが、ダーンもしっかりデフェンス、足を抜きパウンドしブザー。
Closed strong!
— UFC (@ufc) December 13, 2020
🇧🇷@MackenzieDern throws down for the UD at #UFC256. pic.twitter.com/oMl9njaRGE
序盤から中盤までの打撃のプレッシャーはダーン。2Rに右の蹴りで出血させたジャンジローバは後半に攻勢に立ったが……判定は3-0で打撃でアグレッシブさを見せたダーンが勝利した。
Flying high! @MackenzieDern 2.0 continues her 115 run 👏 #UFC256 pic.twitter.com/ufMaWOwMRs
— UFC (@ufc) December 13, 2020
試合後、ダーンは「グラップラーなのにボクシングマッチって言われるかと思ったけど、彼女はテイクダウンデフェンスが上手いから打撃で戦おうと思ってました。成長を見せたかった。鼻を折ったことがなかったので、セコンドに聞いてしまいました(笑)。1Rずつを取って最終ラウンドになったと思っていたので、打ち合うしかないと思いました」と、打撃戦を想定していたことを語った。