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【RIZIN】「『井上尚弥』ではなく『井上直樹』と覚えてもらえるように」(井上)vs.「決着つけて目立ちたい」(元谷)

2020/12/02 21:12
【RIZIN】「『井上尚弥』ではなく『井上直樹』と覚えてもらえるように」(井上)vs.「決着つけて目立ちたい」(元谷)

(C)ゴング格闘技

 2020年12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催される「Yogibo presents RIZIN.26」の追加カードが12月2日、都内にて発表された。

 バンタム級相当の61.0kg契約(ヒジ有り)で、元谷友貴(フリー)と井上直樹(Serra Longo Fight Team)が対戦する。

 元谷は、バンタム級四天王の一人。プロデビューからわずか1年、22歳の時にDEEPフライ級の頂点に立つと、和田竜光との2度の死闘(1勝1敗)を経て、2016年10月にバンタム級転向。

 2016年12月にはRIZIN初参戦でアラン・ナシメントにスプリット判定勝ち。17年4月の「RIZIN.5」で堀口恭司に敗れるも判定まで持ち込み、ムン・ジェフン、祖根寿麻、釜谷真、ジャスティン・スコッギンスを相手に4連続フィニッシュ勝利、5連勝を飾った。

 2019年は3月のDEEPでビクター・ヘンリ―にスプリット判定負け、7月のRIZIN.17で扇久保博正にスプリット判定負けと接戦を落としており、大晦日の「RIZIN.20」ではBellator対抗戦で後のBellator王座挑戦者のパトリック・ミックスのギロチンチョークにタップアウトと厳しい戦績となった。

 しかし、2020年3月のDEEPでは実力者・大塚隆史に判定勝利。さらに8月のRIZIN.23で魚井フルスイングに3R、ギロチンチョークで一本勝ち。11月のDEEPで7連勝中の米山千隼にも1R 腕十字で一本勝ちを極めるなど、3連勝を飾っている。

 対する井上は、日本人最年少となる19歳でUFCと契約した元フライ級ファイター。フライ級戦線縮小方向にあったUFCを1勝1敗で離れ、2019年12月のDEEPで2年10カ月ぶりに日本復帰。バンタム級で北田俊亮に一本勝ちすると、2020年2月にRIZINに初参戦しトレント・ガーダムに判定勝ち。8月には渡部修斗をリアネイキドチョークで極めている。

 会見に出席した元谷は、「今年4試合目で、コンスタントに試合してきて次、井上選手との試合は楽しみです。しっかり決着付けて目立ちたいと思います」と、フィニッシュを決着を予告。

 さらに、メインの堀口恭司vs.朝倉海の勝者に、今回の試合で勝って挑戦したいかと問われ、「井上選手に勝って本当すぐタイトルに絡めたらいい」と、次期王座挑戦者決定戦としたい気持ちを語った。

 対する井上は「今回RIZIN3試合目で、元谷選手と戦うことが出来てとても嬉しく思います。この試合に勝って、また一歩タイトルに挑戦できるようにしたいと思います。この試合でインパクトを残せるように……」と語ったところで、少し笑顔を見せて、「榊原さんに、ちゃんと井上尚弥選手ではなく井上直樹と名前を覚えてもらえるように頑張りたいと思います」と意気込みを語った。

 冒頭での選手紹介で榊原CEOから、世界3階級制覇王者の「井上尚弥」と呼ばれ、すぐに訂正を受けた「井上直樹」は、果たしてRIZINの“モンスター”になれるか。それとも実力者・元谷が23歳の天才の壁として立ちはだかり、バンタム級王座次期挑戦者となるか。

 立ち技試合の経験も持つ井上は、綺麗なスタンドを得意の寝技と融合させている。対する元谷もしっかりジャブ&ローを打って、組みでは四つからの投げも強い。柔術ベースの寝技も大きな武器だ。どの局面でも噛み合いそうな両者の対戦は、堀口恭司vs.朝倉海のみならず、バンタム級の好カードと言える。

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