MMA
レポート

【Fighting NEXUS】浜本“キャット”雄大が荒井真人にTKO勝ち「フライ級で王者になる」、小森真誉が岸野紘樹に判定勝ち、柔術家・横山武司が一本勝ち、安永有希が黒星で引退

2022/02/13 18:02
 2022年2月13日(日)GENスポーツパレスにて「Fighting NEXUS vol.26」が開催された。 ▼第10試合 ダブルメインイベント第2試合Ohana Paint presents MMA5分2R(延長1R)ライト級 70.3kg契約×岸野”JUSTICE”紘樹(トイカツ道場)[判定0-3]※18-20×3◯小森真誉(ロータス世田谷)  ダブルメインイベント第2試合では、ライト級で岸野”JUSTICE”紘樹(トイカツ道場)と小森真誉(ロータス世田谷)が70.3kg契約で対戦。  岸野は、ZST、Fighting NEXUSで3連勝後、2021年4月の「ZST 70」で小金翔に判定負け以来の再起戦。  対する小森は、ロータス世田谷となり、2021年12月の前戦で実力者・島村裕を相手に延長判定で勝利。島村に組みで応戦し、上下の蹴り、首相撲ヒザも効かせており、フェザーからライト級での注目選手となっている。  試合は、八隅孝平&飯村健一がコーナーにつく小森がムエタイスタイルから右ロー、ミドル、首相撲ヒザ、そしてヒジも。さらにスタンドで足かけオタツロックでバック。RNC狙い、崩してパウンドも。  岸野もフックガードから2R中盤までシングルレッグから立って正対し、首相撲に応戦、スタンドの距離を詰めて左ストレートを当てるも、終盤のスクランブルで消耗。正対した岸野を小森はダブルレッグでテイクダウン! ついに背中着かせた小森がパスからマウント奪取でゴング。判定は3者20-18の3-0で小森が勝利した。 [nextpage] ▼第9試合 ダブルメインイベント第1試合VIVA LA PIPO presents MMA5分2R(延長1R)バンタム級 61.2kg契約×荒井真人(Fighting ties 総合格闘技マジン会)[1R 4分06秒 TKO]※パウンド◯浜本“キャット”雄大(クロスポイント大泉)  ダブルメインイベント第1試合で、初参戦の浜本“キャット”雄大(クロスポイント大泉)が出場。前戦で萩原京平に一本勝ちしている荒井真人(Fighting ties 総合格闘技マジン会)と対戦した。  日本でILFJ認定ラウェイ王者となった浜本は、2017年大晦日のRIZINで那須川天心と対戦も2R KO負け。その後、2020年8月にMMAに転向すると、ZSTで歌川大輔に左フックで1R KO勝ち。同年11月に伊藤盛一郎と対戦し、ヒジで切り裂きながらもパウンドでTKO負け。2021年4月の前戦では、俳優の渡邉龍太郎(SONIC SQUAD)とヒジ無しルールで対戦し、2R TKO負けでMMA2連敗となった。  対する荒井真人はサンビスト。アマチュアDEEPから2007年にZSTでプロデビュー後、1敗1分で2017年にDEEP埼玉で萩原京平と対戦。サンボ衣をまとい、プロデビューの萩原と戦い、打撃に苦しみながらも2R 腕十字で一本勝ちしている。  2020年11月には「KING OF SOUL vol.2」でキックボクシングにも挑戦し判定負け。MMAの試合間隔が空いているが、テイクダウンディフェンスにも長けたストライカー相手に極めの強さを見せられるか。  1R、荒井の遠間からの低いタックルを切り、右の蹴りを合わせる浜本。しかし荒井も金網詰め、シングルレッグで尻を着かせるが、逆にバックを奪う浜本。横に落とした荒井はストレートフットロックへ。  ここは足を抜いた浜本にすぐに金網詰めた荒井がシングルレッグでテイクダウン。右足を掴み、千載一遇のチャンスに外掛けサドル組もうとするが、組ませず両足を差し入れヒザ抜いた浜本が起き上がり、パウンドアウト!  試合後、浜本は「うーん、微妙っスよね。もっとすっきりしたかったし、勝てるかなと思って余裕を持ちすぎていた部分もあるかもしれないですけど、ケチつけるところがたくさんあって、反省します」と、フィニッシュ勝利も足関節のキャッチに反省しきり。  続けて「Fighting NEXUSで僕、バンタム級で試合をしていますけど、本来フライ級です。こんなぷよぷよしてますけど、ほんとうはもっとバキバキでフライ級で僕はやりたいです。Fighting NEXUSでチャンピオンになるためにこのリングに上がったので、金網、ほんとうに楽しくて僕に向いているなと思います。これからも応援、よろしくお願いします」と注目のフライ級でのベルト獲りを宣言した。 [nextpage] ▼第7試合 MMA5分2R(延長1R)フェザー級65.8kg契約◯横山武司(Swells柔術ジム)[1R 2分16秒 三角絞め]×木村 豊(nico mma dojo)  1996年生まれの横山武司は柔術黒帯。同じく黒帯の兄・大鋳と共に空手と柔道、中学から柔術を始める。2018年世界選手権・茶帯アダルト・フェザー級ベスト8、2019年全日本選手権・黒帯アダルト・フェザー級優勝などの実績を誇る。  2019年の「JBJJF東京オープン2019」黒帯オープンクラス決勝でクレベル・コイケに「顔を挟まれた」三角絞めで一本負けも、全日本の階級別では決勝で八巻祐に三角絞めを極めてフェザー級優勝を決めている。  対する木村は、MMA3勝4敗。SWAT! からFighting NEXUSに参戦して、2021年7月の前戦では藤井徹にリアネイキドチョークで一本勝ちしている。  試合は、サウスポー構えの横山は右ロー、左ミドルから。シングルレッグで組んだ横山に木村はギロチンチョークで引き込みへ。  頭を抜いた横山のパウンドに、木村は蹴り上げから背中を見せて立ち上がるが、そこにスタンドでバックについた横山はリアネイキドチョークで引き込み。フェイスロックで絞め上げ、木村の正対際に三角絞めをセット、さらに左腕をアームバーにとらえ木村のタップを確認し、レフェリーが止める前に極めた。  その後にレフェリーが木村にタップを確認。木村も認め、あらためて横山の勝利に。柔術家らしい見事な一本勝ちだが、練習ではなく本番のMMAでは、レフェリーが止めるまでは続行が必要な場面でもあった。  MMAデビュー戦を一本勝ちで飾った横山は、「ずっと柔術をやってきたんですけど、2022年はいろんな思いがあって総合にチャレンジすることを決めました。去年の夏にFighting NEXUSの山田(峻平)代表と話させてもらって、2月大会出場を決めていました。ちょっと不安な思いもありましたけど、いろんな地元の友達や、これまで練習してきてくれた人たちが『試合観に行く』と言ってくれたことがすごいモチベーションになって練習頑張れました。休日に応援に来てくれた仲間、マジ、ありがとうございます。大会開催していただいた関係者の方々、対戦してくれた木村豊選手、ありがとうございました。2022年、めっちゃ練習するんで、これからも横山武司をよろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼第6試合 MMA5分2R(延長1R)当日計量61.2kg契約×安永有希(CUTE)[判定0-3]※18-20×3◯川北晏生(TRIBE TOKYO MMA) 1Rは互いにダブルレッグテイクダウンからバックテイクが一度。2Rは先にテイクダウン奪いバックからリストコントロールする川北。  亀になる安永をバックコントロール。正対した安永だが下から鉄槌、足効かすも立ち際に川北がギロチンチョークでゴング。判定は3-0で川北が勝利。  試合後、安永は「19歳から始めて39歳になって、PANCRASEからFighting NEXUSでこうしてチャンスをいただいて試合を組んでもらったんですけど……もう全然動けなくて、もう、すみません……いろんな人にお世話になって、ベルトをとって恩返ししたかったんですけど申し訳ないです。自分的には悔いはなくて、やりきったと思っています。今まで応援ありがとうございました」と涙ながらに語り、引退を表明。  安永はPANCRASEで強豪相手に6連敗後、2020年7月に聡-S DATEに判定勝ちし、Fighting NEXUSに参戦。初戦で藤原俊樹に1R TKO勝ちも、今回、北川に判定負け。通算戦績は16勝15敗1分けとなった。勝利した北川は5勝3敗1分けとした。 [nextpage] ▼第5試合 MMA5分2R(延長1R)フライ級56.7kg契約×藤原俊樹(MMA空手道場 鷹)[1R 1分34秒 リアネイキドチョーク]◯平井総一朗(リバーサルジム武蔵小杉所プラス) 平井が右ミドルからボディロックテイクダウン、バック奪いリアネイキドチョーク。 [nextpage] ▼第4試合 KICK3分3R フェザー級65.8kg契約-Kurata Petrosyan(reversal gym茅ヶ崎GROUNDSLAM K.R.E.W)[ノーコンテスト]※Kurataが500g体重超過-平綿由政(フリー) 平綿が先にワンツーの右ストレートでダウンを奪うも、体重超過のKurataが右カーフキックで再三ダウンを奪いレフェリーストップ。試合結果は体重超過でノーコンテストに。 [nextpage] ▼第3試合 MMA5分2R(延長1R)バンタム級 61.2kg契約×岩松哲也(リベルダージ)[判定0-2]※18-20×2, 19-19◯辻村秀綱(TRIBE TOKYO MMA)  1R、辻村は右ロー、ダブルレッグテイクダウンの岩松に金網使い立つ辻村はヒジも後頭部で中断、再開。2Rも組んで踵を持ち上げる岩松だが抑え込まれない辻村がヒジ、鉄槌。 [nextpage] ▼第2試合 MMA5分2R(延長1R)65.8kg契約×ふくやーまん(フリー)[判定0-2]※18-20×2, 19-19◯弐怪童幽侍(INFIGHT JAPAN) 弍怪童は再三テイクダウン、そこにネルソン、ギロチン、鉄槌合わせるふくやーまんだが、下になり判定負け。 [nextpage] ▼第1試合 MMA5分2R(延長1R)フライ級 56.7kg契約◯空(フリー)[2R 0分43秒 KO]※右フック×島崎 俊(トイカツ道場) [nextpage] (※後日アップ) ▼第15試合 MMA5分2R(延長1R)バンタム級 61.2kg契約×井上皓平(ポゴナクラブジム)[判定0-3]〇高岡宏気(トイカツ道場香川支部) ▼第14試合 MMA5分2R(延長1R)ウェルター級 77.1kg契約×石原 匠(掣圏会)[1R 0分34秒 TKO]〇前田啓伍(パラエストラ千葉) ▼第13試合 MMA5分2R(延長1R)バンタム級 61.2kg契約〇谷 育磨(ゼロ戦クラブ)[判定3-0]×青井心二(心技舘) ▼第12試合 MMA5分2R(延長1R)ライト級 70.3kg契約×竹上航平(MMA空手道場 鷹)[判定0-3]〇マーシー・グローブTV(パラエストラ池袋) ▼第11試合 MMA5分2R(延長1R)フェザー級 65.8kg契約〇ゴリる(今成柔術)[1R 4分13秒 ヒザ十字]×青井太一(心技舘) ▼第10試合 KICK3分2R ライト級 70.3kg契約-村山敏之(フリー)[ドクターストップ] ※※村山体調不良のため-松澤代典(Kirariジム拳心會)
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント