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【ONE】若松佑弥が106秒KO勝ち! ウェルター級王者アバソフが無敗ナカシマに逆転TKO勝利、メン・ボーが衝撃KO

2020/11/06 21:11
【ONE】若松佑弥が106秒KO勝ち! ウェルター級王者アバソフが無敗ナカシマに逆転TKO勝利、メン・ボーが衝撃KO

前戦2019年10月の両国大会での若松佑弥。約1年ぶりの試合でKO勝ち (C)ONE

 2020年11月6日(金)、ONE Championship「ONE:INSIDE THE MATRIX II」シンガポール・インドアスタジアム大会が放送された。

 10月30日に同所で行われた「ONE:INSIDE THE MATRIX」では4つの世界タイトルマッチ+2試合が放送され、日本人選手の試合は入らなかったが、6日の中継では、日本から若松佑弥(TRIBE TOKYO M.M.A)が出場した(photos by ONE Championship)。

▼ONE世界ウェルター級選手権試合 5分5R
○キャムラン・アバゾフ(キルギス)王者
[4R 3分27秒 TKO]

×ジェームス・ナカシマ(米国)挑戦者
※アバゾフが王座防衛


 メインイベントはONE世界ウェルター級タイトルマッチ(5分5R)。


 2019年10月25日、インドネシア・ジャカルタ大会でゼバスチャン・カデスタムに判定勝利し王者となったキャムラン・アバソフ(キルギス)が、ジェームス・ナカシマ(米国)を挑戦者に迎え、初防衛戦に臨む。

 MMA22勝4敗のアバソフは、2018年3月のONEデビュー戦こそルイス・サントスに判定負けも、以降は、2018年8月にヌルスルタン・ルジボエフに判定勝ち。2018年12月のマレーシア大会で地元の英雄アギラン・タニをリアネイキドチョークで絞め上げ一本勝ち。2019年5月には岡見勇信も2R パウンドでTKOに下しており、カデスタム戦含め、4連勝中だ。


 挑戦者のナカシマは12勝無敗。米国在住の父が日本人一家の養子として育ったため、日本姓を持つファイター。全米短期大学体育協会(NJCAA)のレスリング全国王者に輝き、2015年にMMA(総合格闘技)デビュー。LFAでは二階級制覇を成し遂げ、ONE初戦ではロシアのレイモンド・マゴメダリエフに判定勝ち、2戦目では阿部大治をKOに下しているルイス・サッポにTKO勝ち。さらに2019年8月には、元UFCファイターの岡見勇信と対戦し、ダウン奪う判定勝利で、ONE3連勝中だ。


 強靭な肉体とパワフルな打撃を誇るアバソフに対し、強いグラップリング力を武器とするナカシマがいかに止めるか。注目のウェルター級タイトルマッチだ。


 1R、オーソドックス構えのアバゾフ。サウスポー構えのナカシマは早めにシングルレッグからダブルレッグもテイクダウン出来ず。アバゾフの蹴りの打ち終わりに組んで行くが、ここもアバゾフは突き放す。左ローには左ハイを返すナカシマだが、詰めるアバゾフは左フック! ナカシマも下がりながら左を返す。


 2R、大きな左を見せるアバゾフは右インロー。右ストレートを突くアバゾフに、シングルレッグはナカシマ。ここも切られたナカシマは左インローを突く。アバゾフの右をかいくぐって脇を潜り組みに行くナカシマ。しかし金網際で体を入れ替えるアバゾフにナカシマも体を入れ替える。インターバルでアバゾフは折れた鼻を気にせず、コーナーから立ち上がる。


 左インローはナカシマ。2発目はローブローに。再開。左で差して押し込むナカシマ。そしてダブルレッグテイクダウンを狙うが、左足を掴んで押し込み右を振るアバゾフ。中央で左アッパー右フックも放つ。左インローはナカシマ。しかしその蹴り足を掴んで金網まで押し込むアバゾフはハイクラッチからテイクダウン! しかし尻を着いたナカシマはすぐに立ち上がる。左インローを当てるナカシマ。ワンツーを折れた鼻に受けるアバゾフ。


 3R、サウスポー構えからじりじりと詰めるナカシマ。しかしアバゾフも右ハイをガード上に突く。低いシングルレッグテイクダウンはナカシマ! ガードを開くアバゾフ。背中を着きながらも右で小手に巻く。バタフライガードのアバゾフは下からギロチンチョーク。そこにナカシマはヴァンフルーチョークも狙う。脇差しパスガードはナカシマ。アバゾフは出血。下のまま3Rを終える。


 4R、チャンピオンシップラウンドに。サウスポー構えのナカシマの蹴りがオーソ構えのアブゾフの股間に入りローブローに。再開。左で差して押し込むナカシマ。ダブルレッグに切り替えるが、切るアバゾフ。詰めるナカシマのテイクダウン狙いにアバゾフは右ヒザ! これを効かされたナカシマにアバゾフはダーティーボクシング! さらに頭が下がると右の蹴り! 立ち上がろうとするナカシマに右の蹴りを突き上げ、しがみつくナカシマに右アッパー! レフェリーが間に入った。


 逆転勝利で王座防衛に成功したアバゾフは両肩にキルギスの国旗をまとった上で、右肩にベルトを掲げ、「誰の挑戦でも受ける」と力強く語った。

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