▼フェザー級 5分3R
〇ブライス・ミッチェル(米国)
[判定3-0] ※29-28, 30-27×2
×アンドレ・フィーリ(米国)
フェザー級15位のミッチェルはMMA13勝無敗。無敗選手を集めたTUF27でブラッド・カトナに敗れ(※非公式戦)3位に。以降は2018年のTUF27フィナーレからUFC4連勝中。前戦は2020年5月にチャールズ・ロサに判定勝ちを収めている。極め技を得意とし、ツイスター使いでもある。
対する激闘技巧派のフィーリはUFC9勝6敗。チームアルファメール所属。白星と黒星を繰り返してきたが、2020年6月の前戦はチェ・ドゥホをKOしたシャルル・ジョーダインにスプリット判定勝ちしている。
1R、サウスポー構えからサイドキックを見せるミッチェルは、シングルレッグから軸足払いでテイクダウン。すぐに両足を束ねて背中を着かせるが、フィーリも足を抜いて2度立ち上がる。しかし、ダブルレッグから小外で倒すミッチェル。フィーリを金網から離すとニーイン。その瞬間に左で差して立ち上がるが、その際で潰して行くミッチェル。ハーフからヒジ、すぐにマウントを奪いパウンドするが、受けながら腰を押して足を戻すフィーリ。またもマウントはミッチェル。押し上げてリバースするフィーリに三角絞めを合わせるが、脇を締めているフィーリは極めさせず。
2R、左サイドキック、左ハイ、さらに遠間から低いダブルレッグに入るミッチェルもここは切るフィーリ。オーソドックス構えにスイッチし右ストレートはミッチェル! サウスポー構えから左で飛び込んでところにフィーリは得意の跳びヒザ! もらって後退するミッチェルだが、ニータップでテイクダウン狙い。しかし、倒せず。
サウスポー構えにスイッチして左ストレートを当てるフィーリ! しかしダブルレッグへから大内刈でテイクダウンはミッチェル! ハーフから肩固めに入るが、フィーリは脱するとケージウォーク。サイドを奪うが、フィーリはケージを蹴って一気にリバーサル。上になって離れると左ハイ。
3R、中央を取り右ジャブを当てるミッチェル。右を振りながらダブルレッグテイクダウンをマット中央で決める。クローズドにするフィーリ。足開いてすぐに腰を押しニーシールドから蹴り上げを狙うが、その足を掴んでシングルレッグテイクダウンはミッチェル! サイド奪うがまたもブリッジでスイープするフィーリ。
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— UFC (@ufc) November 1, 2020
右ジャブを当ててダブルレッグテイクダウンを決めるミッチェル。両脇を差し上げて、ニアサイドの肩固め狙いからパス。しかし、腰を切りエビを連続で打つフィーリは足を戻す。クローズドから腕十字も狙うが、インサイドのミッチェルは細かいパウンド。下からヒジを打つフィーリ。蹴り上げ立つが、ミッチェルがすぐに詰めてダブルレッグテイクダウンしてブザー。振りむくとミッチェルは右目上から出血。
判定は3-0(29-28, 30-27×2)でミッチェルが勝利。オクタゴン5連勝を決めた。
試合後、ミッチェルは公式インタビューに「アンドレ・フィリを圧倒したのは俺が初めてのはず。相手は負けてもいるし、KOもされているし、一本負けもある。自分がそうできなかったのは残念だけど、どのラウンドも彼には取られていない。向こうは少しダメージも受けていた。本当にタフな試合だった。自分にとっては学びの経験だ。勝てて本当に嬉しい。満足感はそれほどないけどね。できるだけハードに戦ったけど、もっとうまくやれた気もする。もっとうまくやれたんじゃないか。マット・セイルズとの試合を除けば、もっとうまくやれたという思いがある。完全には満足していない」と判定まで持ち込まれながらも完封したと語った。
また、「相手のことは研究したし、自分の強みを生かして相手の欠点を突いて戦いたかった。でも、かなりうまくやれたとは思う。一発、クリーンショットを食らったし、かなりダメージがあって、下からエルボーも打たれた。あのエルボーは受けようと思った感じ。来るのは分かっていたからね。そういう状況だったってこと。向こうが当ててきた打撃はヒザ。それ以外はほとんどない。今までよりもしっかりとオクタゴンに向かえたと思う。それは分かっている。でも、自分がUFCで一番だってことに疑いは持っていない」と、14戦無敗のフェザー級ファイターとして語った。