▼第2試合 Krush女子-50kg契約 2分3R
〇ケイト・ウィラサクレック(WSRフェアテックス三ノ輪)
判定3-0 ※30-28、30-28、30-29
×JASMINE(ポゴナ・クラブジム)
前日計量では“女マッスルモンスター”の肉体を披露して周囲の度肝を抜いたJASMINE。高校時代にはボート競技で埼玉県代表として全国大会に出場し、日本代表候補にも選ばれたという。ケイトの「右の上から2本目のアバラを折る」と予告するなど大いに注目を集めた。
対するケイトも期待の新人女子ファイターで、現在高校2年生。ベラルーシとのハーフであるケイトは3歳から極真空手を学んで13年の経歴を持ち、2019年極真会館東日本空手道選手権高校生女子3位、2019年極真会館東東京空手道選手権大会高校生女子無差別級優勝など、本人も「ありすぎて覚えていない」というほどの優勝・入賞歴を持つ。
男女混合大会や体重無差別で勝つことに意義を持ち、好んで出場していたという。2016年にはなんと高校生の男女混合大会で優勝したことがある。キックボクシングは昨年7月から始め、アマチュアでは約5戦を経験してプロのリングに上がる。
1R、両者慎重な立ち上がり。JASMINEはロー、ミドルを単発で蹴りつつ回り込み、ケイトがそれを追っていく展開。ケイトはJASMINEが蹴ってくるのを待ってワンツーを放つ。
2R、JASMINEは左右の重いミドルを当てるが、前へ出るのはケイト。コーナーへ追い詰めたケイトはパンチの連打でラッシュを仕掛け、JASMINEもこれに応じて打ち合いに。お互いにクリーンヒットなく離れるが、ケイトは左右ストレートでパンチ主体のスタイルで攻める。
3R、左右のロングリーチから放つストレートでJASMINEにロープを背負わせるケイト。JASMINEはここで思い切り右フックを打ち、ヒットを奪うとケイトも左右ストレート連打で応戦。右フックを思い切り振り回すJASMINEにケイトは被弾しながらも笑顔を浮かべ打ち合いに応じ、判定3-0でケイトが白星デビューを飾った。
▼メインイベント(第7試合)Krushバンタム級 3分3R
△倉田永輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
ドロー 判定0-0 ※30-30×3
△橋本裕也(K-1ジム五反田チームキングス/第16回K-1アマチュア チャレンジAクラス-55kg優勝)
当初メインで組まれていた元プロボクシング西日本新人王・大泉翔(team SHOW TIME) vs稲垣柊(K-1ジム大宮チームレオン)は、大泉が減量による脱水症状のため計量に不参加・欠場。稲垣は64.4kgで計量をパスしていたため、稲垣の不戦勝となった。そのため、この試合がメインに繰り上がって行われた。
1R、倉田は両手を下げて前後へステップを踏む独特の動きでプレッシャーをかけ、右ストレートを打つ。サウスポーの橋本は倉田の攻撃を待ち、よく見てかわしての左ストレートとロー。これも倉田がボディワークでかわす。
2Rが始まってすぐ、倉田のローがローブローとなり試合は中断。再開後、ボディワークと頭の動きでフェイントをかける倉田だが、橋本はのってこない。プレッシャーを懸ける倉田に橋本は左ミドル。ノーモーションの橋本の左ストレートをもらった倉田はすぐに右を打ち返し、一進一退。
3R、お互いが警戒し合ってなかなか手の出ない展開が続いたが、橋本が左ミドルを蹴り始めると倉田がガードの上からでも構わずパンチを叩きつける。右ボディはヒット。倉田が飛びヒザを放てば橋本も飛びヒザを返す。倉田がストレートを出せば橋本もストレートを返す。一進一退、相手が攻撃を出せばすぐに攻撃を返す展開となったが、相手を見すぎた両者の戦いはドローとなった。