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レポート

【UFC】女子バンタム級ホルムが完勝、ランダミーが初の一本勝ち! コンディットが5年5カ月ぶり勝利

2020/10/04 11:10

【メインカード】

▼女子バンタム級 5分3R
〇ジャーメイン・デ・ランダミー(オランダ)136lbs/61.69kg
[3R 3分25秒 ギロチンチョーク] 

×ジュリアナ・ペーニャ(米国)135.5lbs/61.46kg

 メインカードの女子バンタム級で、2019年12月にヌネスとの王座戦で判定負けした同級1位のジャーメイン・デ・ランダミー(オランダ)が再起戦。同級4位のジュリアナ・ペーニャ(米国)を迎える。デ・ランダミーは136lbs(61.69kg)で計量をパス。ペーニャは135.5lbs(61.46kg)でパスした。

 ランダミーは、2017年2月の「UFC 208」で世界女子フェザー級王座決定戦をホリー・ホルムと争い、判定勝ちで初代王座を獲得も、クリスチャン・サイボーグとの王座戦のオファーをサイボーグのドーピング疑惑を理由に拒否したため、フェザー級王座剥奪。2018年11月にバンタム級に戻し、ラケル・ペニントンに判定勝ち。2019年7月にアスペン・ラッドを1R右ストレートTKOに下し連勝。しかし、2019年12月の「UFC 245」のUFC世界女子バンタム級タイトルマッチで、王者アマンダ・ヌネスに5R判定負けを喫し王座獲得に失敗した。

 対するペーニャは、2015年10月に女子バンタム級ランキング6位のジェシカ・アイに判定勝利後、2016年7月の「UFC 200」で同3位のキャット・ジンガノにも判定勝ち。しかし、2017年1月の「UFC on FOX 23」でランキング1位のヴァレンティーナ・シェフチェンコに腕十字で一本負けを喫した。2019年7月の前戦ではニコ・モンターニュに判定勝ちで再起を遂げている。

 1R、詰めるペーニャのジャブはもらわず、長いジャブを当てるデランダミー。右を振って組みに行くペーニャ。突き放すランダミーはジャブ・ストレート、さらにアッパー狙いでペーニャを入らせない。ランダミーの前蹴りを掴んで組み付いたペーニャ。ボディロックからテイクダウンしたがブザー。

 2R。ペーニャのジャブに右ストレートはランダミー。しかし強引に詰めるペーニャは、大内刈でテイクダウン。クローズドガードの中に入れるランダミーは下からヒジ。ペーニャはボディを叩きながら、ハーフのままギロチンに。返して上になったランダミーはサイドからヴァンフルーチョークもペーニャは凌ぐ。

3R、右フックで前に出たペーニャ。ランダミーも右を返すが、パンチで出るペーニャは、金網に詰め右で差してからダブルレッグテイクダウンに来たペーニャに対し、ランデミーはハイエルボーのノーアームギロチンチョーク!  手のひらを立てるクラッチが独特の“The McKenzietine”の組み方でペーニャが失神、レフェリーが試合を止めた。なんとキャリア初の一本勝ちを極めたランデミーは試合後、「ダナ、36歳のオールド・キックボクサーにKOボーナスを!」と笑顔でアピールした。

 また、バックステージでは、「試合前にコーチに『首を出してくれればギロチンで眠らせるか、KOしてみせる』と言っていたけど、かなり雑だった気がする。向こうが首を差し出してくれたから、眠らせてあげた。腕が入って極まったとき、レフェリーに彼女が『失神している』って言ったの。そう感じたから」と予告通りの一本勝ちだったことを明かした。

 また、「前回の試合はテイクダウンを仕掛けされて、かなり退屈にさせてしまったから、やるべきことをやってフィニッシュしないといけないってこと。私はキックボクサーだし、みんながテイクダウンを狙ってくる。でも、テイクダウンされたって、チョーク一発で極めてみせる」と初の一本勝ちながら、サブミッションにも自信を見せた。

 今後については「誰とでも戦う。試合に臨んでくる相手と楽しい試合がしたいだけ。私がまだ1位。今日の結果がどうであれ、アマンダ・ヌネスと対戦する前に今日の(メインの)勝者は私とやるべき。私がランキング1位のコンテンダーなんだから」と、ホルムvsアルダナの勝者との対戦を望んだ。

 続けて、「今日の私のことは忘れて。勝ちはしたけど、命をかけて最前線で戦ってくれている人たち、このコロナウイルスのせいで愛する人を失ったすべての家族のことを考えるべき。今日の試合をみんなが家の中で楽しんでくれていると嬉しい。みんなを尊重したい。今の厳しい時間は気持ちを強く持っていないといけないから」と、コロナ禍のなか、ステイホームで試合を視聴してくれた人たちに元気を与えたいと語った。

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