▼女子51kg契約 5分2R
〇中村未来(マルスジム)
[判定3-0] ※20-18×2, 20-17
×永尾音波(AACC)
修斗の“女王”スーパーアトム級初代王者・黒部三奈が誕生した事で盛り上がりを見せている修斗女子に新たな選手が加わる事となった。
これまで『DEEP JEWELS』を主戦場に活躍していたAACC所属の永尾音波が初参戦。15歳からプロとして活躍してきた永尾がいよいよ修斗の女子戦線に足を踏み入れる。永尾は2020年7月末の前戦『DEEP JEWELS』で、49kg契約でKAI(リバーサルジム 立川 ALPHA)にスプリット判定で競り勝っており、今回は51kg契約で修斗初参戦となる。
対する中村未来(マルスジム)は“北のストライカー”。5月末の修斗女子初代スーパーアトム級王座決定トーナメント準決勝では、AACCの杉本恵に2R、リアネイキドチョークで敗れたものの、腰の強さを発揮し、序盤の杉本のテイクダウントライを凌いでいる。またガードからのコムロック、ヒールフックなど意外な足関節も見せており、組み技耐性の強いストライカーと言える。
オーソドックス構えから仮面女子の川村虹花をダウンさせた左ハイを持つ永尾音波と、剣道ゆずりの右利きサウスポーの中村の打撃が交錯するか、それとも組み技で決するか。
永尾はSNSNで「相手の中村選手はAACCの先輩2人とも戦っているので試合は観てきました。簡単では無いですが、自分のやりたい事全部出していい終わり方が出来る様に頑張ります。とにかく、初参戦なので必ずインパクトを残します!! 女子格を応援して下さってる方、まだDEEP JEWELSしか会場に行った事が無い方、私を機にこれから更に盛り上がっていく修斗の女子の試合も見て知って頂けたら嬉しいです! 是非会場での応援よろしくお願い致します」と中村戦に向けて意気込みを語っている。
永尾と同門の大島沙緒里が主戦場を『DEEP JEWELS』に移し、7月大会で柔術JKのさくらに一本勝ちしていることもあり、今後それぞれの団体間を行き来し、環境を変えて活躍する女子選手も現れそうだ。
1R、サウスポー構えの中村に、オーソドックス構えの永尾。先に右から組む永尾だが引きはがす中村は左ストレートで前へ。オーソから得意の左ハイを打つ永尾。ブロックする中村。両者ともに積極的に左右を振っていく。永尾の押し込みも交えた前進、中村もすぐに圧力をかけ直してギロチンでクローズドに入れるもブザー。
2R、早々にテイクダウンは中村。鉄槌を振ると永尾は亀から立ち上がろうとするが、首をとってギロチン狙う中村が圧力かけて崩して上からコントロール。右で差して体を入れ替えた永尾だが、押し込まれながらもニンジャチョークにとらえた中村ががぶり、正対して下になる永尾。中村はサイドからパウンド。立ち上がる永尾に中村が腕十字を狙いブザー。
判定は3-0で中村が勝利した。