グラップリング
レポート

【ZST】 IGLOO米倉が八田をヒールで極める! イゴールもレダにヒール一本勝ち=8.30「BH07」

2020/08/30 05:08

▼第2試合 RXルール(旧リングスルール)10分1R
○松本大輔(IMNグラップリング)
[7分41秒 キムラロック]

×飯塚 優(プロレスリングHEAT-UP)

 ZSTにも参戦しているプロレスラーの飯塚優(プロレスリング HEAT-UP)がリングスルールで、グラップリングを得意とするプロMMAファイターの松本大輔(IMN グラップリング)と対戦。RXルールは掌底あり、ロープエスケープが3回まで許されている。

 サウスポー構えの松本は左ロー。レガースにシューズ直用の両者。先にポジション奪いキムラでエスケープ奪う松本は、飯塚のボディロックテイクダウンマウントにも足を戻し下から靴のある足にヒールフックを2度極め3度のエスケープを奪うと、最後も飯塚のマウントを返してパスガード。頭つきのキムラロックを極めた。

▼第1試合 ルール当日発表
△平 信一(綱島柔術)
[時間切れドロー]

△谷口 実(RBアカデミー)

 平信一vs.谷口実の異色カードも決定。勝村プロデュサーが、「ZSTらしいというかバトルハザードらしいカードをぶっこみました。みんな大好き“ミノルロック”の谷口くん! いろんなカードを思いつきましたが、そこに食いついてきたのが、まさかの元ZSTライト級王者の平信一。はい、狂ってます」と記す通り、ルールはまさかの当日発表だという。

“暴走柔術”こと元ZSTライト級王者の平は、2020年7月24日の「PANCRASE 316」で、葛西和希(マッハ道場)と対戦し、自ら仕掛けた豪快なジャーマンスープレックスで頭・肩を打ち、動けず。先に立ち上がった葛西のパウンドを浴び、TKO負けを喫したばかり。無差別級でも戦う、アグレッシブなファイターだ。

 対する谷口も注目のグラップラー。平の試合の2日後の26日に行われたZSTのグラップリングトーナメント「GTF.4」で、谷口は90kg以下トーナメントに出場。1回戦で柔術の名門・CARPE DIEMの強豪レダ・メブトゥシュを相手に、まさかの4分20秒、フットロックで勝利している。

 この試合でレダからヒザ十字、外ヒールなどを仕掛けられた谷口は、ディープハーフへ移行すると、なんと両足でレダの足首を極めるアンクルホールドでタップを奪い、大番狂わせを起こしている。

 優勝候補から一本勝ちした谷口の試合はネットで生配信されたが、解説席も騒然。「いったい何が起きた?」「どこがどう極まった?」とざわつくばかり。世界をネットが網羅している現代において、未知の強豪や未知の技などありえないと言われるなか、秘技を磨き、大一番で極めてみせた。

 しかし、続く2回戦で谷口は、2019年全日本ノーギ優勝のグラント・ボグダノフ(KUSSANO TEAM)のヒザ十字からのトーホールドであっさりタップするなど、ほんとうに「足関節のスペシャリスト」なのか、「一発屋」なのか、定かではない“未知強”だ。果たして平との試合で、さらなる「僕しか知らない足関節技」が炸裂するか !? ネット上では「ノゲイラがPRIDEでスピニングチョークを極めた翌日に全国の道場で皆んながこぞって真似してる現象を思い出す」などのコメントも並び、すでに世界中のグラップリングサイトやグラップラーが“ミノルロック”の分析を始めている。次戦にも注目が集まるところだ。

 組み技師同士の対戦。何と注目のルールはキックルールに。1Rともにオーソドックス構え。距離を詰める平は左右フック。距離を取りたい谷口は右ローを当てるも、詰める平が右アッパー、連打に息を切らし、谷口の反撃に合うも、左右連打でコーナーに詰めてスタンディングダウンを奪う。2Rも詰める平だがスタミナ厳しく、谷口もボディ打ちで反撃。平がオーバーハンドで詰めるも決めきれず、時間切れドローに。ダウンは奪ったもののフィニッシュできなかった平は悔しさと疲労で両ひざをマットに着いた。

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