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レポート

【Krush】近藤魁成が手首負傷のアクシデント、山際和希がリベンジ成功で新王者に

2020/08/29 11:08

▼第2試合 第7代Krushウェルター級王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
〇近藤魁成(大成会館)
KO 2R 2分54秒 ※右フック
×海斗(ポゴナ・クラブジム)
※近藤が決勝へ進出。


 近藤は幼少期より空手を学び、難病を克服して2017年に高校1年生でK-1甲子園を制覇。2018年3月にプロデビューを飾り、2018年K-1甲子園を連覇。2勝無敗1分の戦績で2019年5月、木村“フィリップ”ミノルのKrushウェルター級王座に挑戦し、KO負けで初黒星を付けられたが、ヒザ蹴りでダウンを先制してあわやの場面を作り出した。また、8月のK-1大阪大会では格上の松岡力を一撃初回KOで葬っている。11月のK-1ではKrushスーパー・ウェルター級王者ジョーダン・ピケオーの牙城に挑んだが、2R2分40秒、KOで敗れた。今年3月の再起戦では山際に判定勝ち。戦績は4勝(3KO)2敗1分。


 海斗は『THE OUTSIDER』を経て2017年10月にKrushデビュー。強靭なフィジカルの強さを活かした攻撃力を誇り、戦績は8勝(6KO)3敗。前戦は3月の「第3代K-1スーパー・ウェルター級王者決定トーナメント」に出場したが、木村“フィリップ”ミノルの剛腕の前にマットに沈んだ。


 1R、サウスポーの海斗はパワフルな左ミドルを放つが、近藤にプレスをかけられて後退。三日月蹴り気味の右前蹴り、右ストレートを浴び、さらに右テンカオを突き刺される。近藤はパンチでもボディを攻めるが、海斗も左ストレートで反撃。近藤の右テンカオ、刺す右前蹴りに後退する海斗。しかし、近藤の右ストレートを浴びながらも左ストレートを打ち返す。さらにラウンド終了間際には左フックのクリーンヒットで意地を見せた。


 2R、海斗の左ミドルをスネでブロックする近藤。それでも左ミドルをもらうと右フックを返して左ボディ。海斗の左ミドルで動きがスローになる近藤だが、それでも右ストレート、右フックを連打。右ストレートで海斗がロープにもたれかかったところへの右フックでダウンを追加する。


 そしてテンカオから右ストレート、右フック、左フック、右フックと連打を叩き込み、海斗が崩れ落ちそうになったところでレフェリーストップ。


 近藤が苦しい試合をKOで制し、決勝へ進出。海斗はダメージが深く、担架で運ばれた。

▼第1試合 第7代Krushウェルター級王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
×一吉(RAOU JAPAN/KOSウェルター級&スーパー・ウェルター級王者)
KO 1R 1分35秒 ※右フック
〇山際和希(谷山ジム/Bigbangウェルター級王者)
※山際が決勝へ進出。


 一吉はKOSウェルター級王座、KOSスーパー・ウェルター級王座、HIGHSPEEDウェルター級王座、Dream Gateミドル級王座、PRINCE REVOLUTION-70kg級王座と九州地区で5つのタイトルを獲得している27歳。戦績は18勝(4KO)8敗4分。今回がKrush初参戦となる。


 山際は2009年に全日本学生キックボクシング連盟ウェルター級王者となり、プロデビュー後も順調に勝ち星を積み重ね、2015年6月にBigbangウェルター級王座を獲得(現在も保持)。2017年2月まで11連勝を記録した。K-1 JAPAN GROUPには2013年から参戦し、2017年9月にはK-1初代ウェルター級王座決定トーナメントにも出場した。前戦は3月のKrushで近藤魁成に判定負けを喫している。戦績は29勝(11KO)14敗4分。


 1R、一吉はさっそく前へ出てパンチとロー、山際は押し戻して右ストレートをヒットさせると、これに手応えを感じたか右ストレートを連発。そして右ストレートでダウンも奪う。立ち上がった一吉に右フック、グラついた一吉に左フックを見舞い、左右フックを連打したところでレフェリーが試合をストップした。


 山際が幸先のいいスタートを切り、決勝へ進出した。

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