『朝倉未来1年チャレンジ』ヒロヤ、西谷、畠山の試合は2勝1敗
▼DEEPバンタム級 5分2R
○橋本優大(CAVE)61.55kg
[判定3-0] ※19-19マスト橋本、20-18×2
×ヒロヤ(トライフォース赤坂)61.65kg
橋本優大は、rootsからCAVEに所属。2015年のパンクラスプロ昇格トーナメントバンタム級で優勝後、2017年5月のDEEP CAGEで小川隼也をギロチンチョーク、10月に柳澪を腕十字で極めると、2018年2月には小野隆史もギロチンで仕留めるなど極めの強さを誇る。計量時には「怪我に泣かされて2年半ぶりの試合です。いろいろ溜まってるので明日は爆発させたいと思います」と意気込みを語っている。
対するヒロヤこと近藤大耶は、姫路の総合格闘技道場・華王州や、神戸の総合格闘技reliableでも練習を積んできたバンタム級ファイター。格闘技経験1年目の時に朝倉未来宛に、「朝倉未来選手の道場に入ったら強くなれますか」とDMを送り、「プロの世界はほんとうに厳しいです。覚悟があるなら来てください」と返信を受け、「何年か経ってその覚悟を持ってここまで来ることが出来て、1年チャレンジが出来たときにこれは運命だなと思った」という選手。未来は、「センスありますよね。気合入ってるかなと思って選びました」と、選考理由を語っている。選ばれた近藤は「1年後にはDEEPでメインを張れる選手になっていきたい」と意気込みを語る。
1R、橋本のセコンドに石渡伸太郎。ヒロヤのセコンドに朝倉未来。首相撲ヒザ蹴り連打の橋本に、打ち気になるヒロヤ。ダブルレッグテイクダウンは橋本。立つヒロヤは、小外で倒すが橋本は立ち上がる。
2R、ワンツーの右はヒロヤ、さらにボディ打ちも。首相撲ヒザを制する橋本は脇に手を挟んでの足払い。さらにヒロヤの跳びヒザをキャッチしてテイクダウン。しかしパウンドを受けながらもヒロヤもスクランブルで立ち上がり。バックを狙う橋本を落とすも、橋本もアームロック狙いから上に。最後にヒロヤがブリッジから立ち上がったところでゴング。
判定は20-18×2、19-19マスト橋本の3-0でCAVEの橋本が勝利した。
▼DEEPフェザー級 5分2R
×岩永翔吾(MAXI GYM)65.25kg
[1R 1分44秒 リアネイキドチョーク]
○西谷大成(トライフォース赤坂)66.15kg
フェザー級の西谷大成は、自営の建設業を辞め、今回格闘技に賭けるために上京した。レスリングベースで右足前のサウスポー構え。未来は、「書類選考では流したけど、最終的に数が合わずもう1人くらい欲しいと思ったときに戻した人。すごい奇跡です。ギリギリ滑り込み」と、運の強さもあったという。
対する岩永翔吾(MAXI GYM)は、日大レスリング部出身。2020年2月の「DEEPフューチャーキングトーナメント2019」で平田樹の兄・平田直樹と準決勝で対戦し判定負けも、テイクダウンの強さを見せている。
1R早々に打ち合いに応じる両者。西谷のセコンドに朝倉未来。左フック、右ストレートで金網に詰める西谷は、ボディロック&小外がけテイクダウン。バックを奪い、両足をかけリアネイキドチョークでタップ奪った。
▼DEEPライト級 5分2R
×レバナ・エゼキエル(BRAVE)69.70kg
[判定0-2] ※18-20,17-20,16-20
○畠山祐輔(トライフォース赤坂)70.55kg
ライト級の畠山祐輔は22歳。柔道でインターハイ出場経験を持つサウスポー構えのファイター。警察官を辞めて「格闘技に賭けたい」と今回の1年チャレンジに応募した。奈良県のM3AFIT所属時にアマチュア修斗関西選手権に出場しウェルター級優勝。2019年9月の第26回全日本アマチュア修斗選手権にも出場している。未来は畠山について、「分析力も高く、総合的に高かった。でも格闘技の世界は強い人がたくさんいるから頑張ってほしい」と期待を寄せている。
畠山と対するレバナ・エゼキエルはBRAVE所属。3月のGRACHANでは右の脱力したフックでダウンを奪いパウンドで勝利している。
1R、畠山のセコンドに朝倉未来。ダブルレッグテイクダウンからマウント奪う畠山。足戻すエゼキエルにパスする畠山。2Rもダブルレッグテイクダウンは畠山。ブリッジでリバースするエゼキエルだが、スタンドで長い手は出すが足が出ない。みたびシングルからダブルレッグテイクダウンを奪った畠山が勝利。『1年チャレンジ』組の初陣を飾った。