▼セミファイナル(第7試合)BOM50kg契約 3分5R
◯名高・エイワスポーツジム(エイワスポーツジム/元ラジャダムナン&ルンピニースタジアム認定ミニフライ級王者)
[判定3-0]※50-45×2, 50-47
×タクト・ウォー・ワンチャイ(ウォー・ワンチャイ・プロモーション)
セミファイナルではBOMのエース、名高・エイワスポーツジム(エイワスポーツジム)がタクト・ウォー・ワンチャイ(ウォー・ワンチャイ・プロモーション)と対戦。
名高は2018年12月、ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王座を奪取し、日本人として7人目の同スタジアム王者になり、2019年4月15日にはルンピニースタジアム認定同級王座も獲得。日本人初のルンピニー王者になると同時に、ムエタイの2大殿堂であるルンピニーとラジャダムナンの王座を同時に保持した史上2人目の外国人(タイ人以外)選手となった。
また、2017年4月にWMC世界ピン級王座、2018年4月には日本人4人目の快挙となるWBCムエタイ世界タイトル(ミニフライ級)を獲得。さらに同年9月にはIBFムエタイ世界ミニフライ級王座もKOで獲得し、日本人初のIBFムエタイ世界王者となっている。2019年12月のBOMではBOMフライ級初代王座決定トーナメントを圧倒的な強さで制した。
対する16歳のタクトは2018年2月にラジャダムナンでプロデビューを果たし、タイを主戦場にキャリアを積んできた選手。戦績は8勝(3KO)2敗1分。名高とは本格的なムエタイスタイルながらもKOを狙いに行く試合となりそうだ。
序盤からサウスポーの名高は、オーソドックス構えのタクトの前進や右のパンチを、鋭い左のテンカオで迎撃。さらに左ミドルを腕の上に効かせると、早くもタクトの腕を赤く腫れさせる。
タクトも巧みに位置取り右ミドルを当てるが単発。序盤のカウンターが効いたか、タクトは中に入れなくなる。名高は左ボディストレートも突き、腹も攻める。
中盤以降、縦ヒジも狙う名高だが、カウンターはタクトの入りが慎重になったため、容易に合わせられず。タフさを見せるタクトの攻撃を見切り、攻める名高だがフィニッシュには至らず。フルマークで判定勝利した。
試合後、“日本ムエタイ界の至宝”名高は「4年ぶりの日本人選手との対戦で、タイで試合をしている選手でもやっぱりちょっとタイ人とはリズムが違うのでそこを掴み切れず、相手も気持ちが強くて、倒しきれなかったのが反省点です。相手が来たときに倒そうというプランがあったので、(出て来なくて)それが狂ってしまって……。でも自分から仕掛けても倒せるのが一流の選手なので、そこを目指して頑張っていきたいと思います」と試合を振り返ると、今後について、「本場のタイでラジャダムナンとルンピニーのミニフライ級のベルトを巻いたのですが、その一階級上のライトフライ級(49kg)でもラジャダムナンのベルトを巻いて、日本のほかの大きな舞台、RISEとかRIZINで試合をしていけたらいいなと思っています」と、2020年下半期の展望を語った。