3月の試合後、「クラウドファンディングを利用して困っている方たちの力に少しでもなれたら」と話していた近藤魁成
K-1の近藤三兄弟(大成/指導者、拳成/選手、魁成/選手=いずれも大成会館所属)が、「あしなが学生募金」のサポートをするためクラウドファンディングを開始した。
親を亡くした子どもたちへの支援を募る「あしなが学生募金」の街頭募金活動が新型コロナウイルスの影響で中止され、「同世代の仲間たちが将来の選択肢を狭められてしまうピンチにあります。僕たちが行なっているトレーニングの中から自宅で可能なものをご紹介することで、少しでも活動をサポートしたいです」と、支援に名乗りをあげた。
そのきっかけとなったのが、2020年3月28日(土)東京・後楽園ホールで無観客大会として開催された『Krush.112』だった。同大会には三男の魁成が出場し、Bigbangウェルター級王者・山際和希(谷山ジム)から3Rにダウンを奪い、判定3-0(30-28、30-27×2)で勝利。
「K-1が無観客試合に変更されるにあたって、チケットの払い戻しをファンの皆様にご案内したところ、『激励賞だと思って返金せずに使ってください!』という大変ありがたい申し出をたくさんいただきました。僕たちはこのようなあたたかいサポートのおかげもあり日々闘いの場ににおいても挑戦し続けることが出来ていますが、今この瞬間に支援が行き届かず、本人も望まない厳しい闘いの場におかれている人たちも沢山います。格闘技を通して、僕たちは人のあたたかさや強さなど沢山のものを学ばさせてもらいました。今度は自分たちに出来ることから支援の輪を拡げ、必要とする人たちの力に少しでもなれればと思い、プロジェクトを立ち上げました」と理由を説明。
今回のクラウドファンディングは、お礼のメッセージをはじめ、近藤兄弟が普段実践しているトレーニングから自宅でも可能なものを動画で紹介、さらにパーソナルトレーニングのセッションを受けられる権利などがリターンとして用意されている。
集まった支援金はシステム手数料と決済手数料を除いた全額が一般財団法人あしなが育英会に寄付される。