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レポート

【Krush】K-Jeeが初回KOで加藤久輝にリベンジ&初V、近藤魁成はダウン奪い再起戦に勝利、吉岡ビギンは晃貴を4度ダウンさせる圧勝

2020/03/28 18:03

▼第6試合 Krushバンタム級 3分3R・延長1R
×晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第4代Krushバンタム級王者)
判定0-3 ※23-30×3
〇吉岡ビギン(team ALL-WIN)


 晃貴は現K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者・武尊と同じ鳥取県出身で、鳥取時代も同じジムにいた弟分。2019年1月の王座決定戦で萩原秀斗を延長戦の末に下し、第4代Krushバンタム級王座に就いた。4月には初防衛戦を行い、隼也ウィラサクレックからダウンを奪って大差の判定勝ちを収めたが、2019年11月の2度目の防衛戦で佐々木洵樹に敗れて王座を失った。今回はそれ以来の再起戦。


 対する吉岡は空手とジュニアキック出身で、戦績は8勝(1KO)1敗2分。2019年11月のKrush大阪大会でK-1 JAPAN GROUPに初参戦し、バンタム級ホープの蒼士を延長戦の末に降した。


 1R、共に強いフックを叩きつける両者。吉岡は二段蹴りを見せる。吉岡の三日月蹴りが突き刺さり、晃貴はうずくまってダウン。その後も三日月蹴りと左ミドルを狙い撃ちにする吉岡に晃貴はローで対抗するが、三日月で2度目のダウン。二段蹴りから右フック、そして三日月蹴りと圧倒する吉岡。晃貴はゴングに救われた。


 2Rも吉岡は三日月と左フックでボディを狙い撃ち。晃貴は右ローを強打してヒザを太ももに突き刺して対抗するが、左ボディからの右フックでダウンを奪われる。吉岡は右フックの強打から左ミドル。左右フックの打ち合い、吉岡は左ローも蹴る。左右の中足蹴りをボディに突き刺す吉岡。晃貴も負けじと右ローを蹴って応戦。


 3R、晃貴は右ローを蹴って左右フックを打つが、吉岡の右フックをもらってダウン。吉岡は右ストレート、左フックの強打を繰り出し、ボディへの前蹴り。晃貴のパンチはしっかりとブロック。吉岡は晃貴の打ち終わりを待って左フックからの右ストレートを打ち込む。鼻血を出しながら逆転を狙ってフックを打つ晃貴だったが、吉岡もフルスイングのフックを返す。


 高い攻撃力を見せつけた吉岡が、元王者に大差の判定勝ちを収めた。

▼第5試合 Krushスーパー・フェザー級 3分3R・延長1R
〇山本直樹(優弥道場)
延長R 判定3-0 ※10-9×3
×佐野天馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
※本戦の判定は29-30、29-29、29-29。


 山本はK-1 WORLD MAXで活躍した山本優弥の弟で、2015年4月にプロデビュー。兄と同じくパンチ&ミドルキックのスタイルで戦績は9勝(3KO)7敗1分。2019年12月、レオナ・ペタスが保持するKrushスーパー・フェザー級王座に挑戦したが2R2分8秒、KOで敗れ王座獲得ならず。今回が再起戦となる。


 佐野は2014年Krush-55kg新人王、2015年K-1甲子園準優勝で2017年12月には『Bigbang』でフェザー級王座を獲得。2018年11月には初防衛にも成功している。Krushでは2013年7月から9連勝を飾り、2015年1月には現K-1スーパー・バンタム級王者の武居由樹にも勝利を収めている。前回は11月に新美貴士と対戦するも計量をパスすることができず減点となり、判定2-0で敗れた。今回はフェザー級からスーパー・フェザー級へ階級アップ。戦績は19勝(3KO)8敗。


 1R、山本はパンチと左ミドルで徹底したボディ狙い。三日月蹴りも突き刺す。佐野も左ミドルを返し、ボディを連打する山本に左右フックを返す。佐野は強烈な右ストレートをヒットさせると左ミドルにつなぐ。


 2R、佐野は左ジャブと左ミドルで山本を近付けさせず、威力のある右ストレートをクリーンヒットさせる。山本は入りづらそうになり左ミドルを蹴る。佐野の強打が目立った。


 3R、山本はジャブからのボディへ一気に前へ出る。佐野は右のカウンターを奪うが、山本は前へ出て右でボディを叩く。佐野も左ボディを打ち、伸びのある右ストレートをヒットさせる。一発一発が強い佐野は足を止めての打ち合いを挑むが、山本のワンツーに仰け反る。


 本戦の判定はジャッジ1名が佐野を支持したがドロー。延長戦へ。前へ出る山本がショートのパンチを連続ヒット。強い一発を右ストレート、左ボディで打つ佐野に対し、ワンツースリーと細かく当てていく山本。佐野のボディ連打に山本は顔面連打で応戦。至近距離で意地の張り合いのような打ち合いとなり、山本が左右ショートのフックをヒットさせて佐野を振り切った。

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