キックボクシング
ニュース

【RISE GP】神村エリカが総括「『若いよね』と言われるのは5戦まで」=『RISE GIRLS POWER 2』

2020/02/12 11:02
【RISE GP】神村エリカが総括「『若いよね』と言われるのは5戦まで」=『RISE GIRLS POWER 2』

2020年2月11日(火)東京・新宿FACEにて、女子だけのキックボクシング大会『RISE GIRLS POWER 2』が開催された。

2019年11月の『RISE GIRLS POWER』に続く、第2回大会の終了後、RISE GIRLS POWERアンバサダーを務める神村エリカが総括を行った。

「第2代RISE QUEEN」で、RENAと共に一時代を築いた元・女子キックボクサーの神村は、ダウンの応酬となった5Rのメインイベントを「やるか・やられるかのギリギリを見せてくれて素晴らしかった」と評価。

一方で、活躍の場を与えられた10代選手たちの試合については「伸びしろのかたまり」と期待をかけながらも「『若いよね』と言われるのは5戦まで」と、プロファイターとしての猶予期間のうちに成長することをうながした。

神村エリカ「伊藤選手はムエタイに戻っていくのか、RISEにもう1回挑戦するのか」

「メインとそのほかの試合の差が開きすぎていました。メインはKO出来なかったけどベストバウトだと思います。

倒し仕切れない、攻めあぐねたりすると“RISE女子”じゃなくて、ただの“女子”興行になってしまうので、それだと新宿FACEどまりなのかなって思います。

個人的に自分と同じ神村エリカっていうブランドを求める気はないんですけど、試合における思いは計量や会見から出る。そういうのも若干感じられず、ちょっとムカついて言ってしまったんですけど、ほんとうに勝ちたい気持ちがあれば計量や会見に持って来るのがプロだと思う。和気あいあいとした女子らしい面を出すのもいいですけど、プロの格闘家としての一面も出していかないと何がしたいのか伝わらない。自分は『RISE GIRLS POWER』を女子興行のなかでトップにしたい。そことの温度差が見える。

そういったなかで紅絹選手と平岡琴選手の試合は凄かった。倒す・倒さないを越えて、やるか・やられるかのギリギリを見せてくれて素晴らしかったと思います。メインはもちろん合格点で、2人ともさらに伸びしろがあるんじゃないかと思わせてくれる。チャンピオンレベルは伸びる限界にいるようなものなのに、それを見せない。意識も高いし、2トップを破るのはなかなか難しい、と思わせる試合だったと思います。

寺山日葵vs KOKOZでは、KOKOZ選手にもっとアグレッシブ感があるのかなと思ったんですけど、お互いの戦略のなかで歯がゆい感じになったのかなというのは分かります。でも、そこでどう見せるのか、というのはあるので、チャンピオンクラスなので、本人たちが一番分かっているところだと思います。まだ若いので次に期待して倒せる選手になってほしい、という気持ちです。

10代選手たちは伸びしろのかたまりですよね。それぞれ個性もあるけど、『若いよね』と言われるのは5戦まで。ウチのAKARI選手も含めて。自分と比べられる部分もあって、だからこそ注目されるところもあるんですけど、彼女は長い流れのなかでチャンピオンになるような子だと思うので、じっくり育てていければなと思いますけど、若さを売りにできるのはやはり5戦目まで。あと2戦あれば十分です。いつまでも『10代だから』『高校生だから』で許される世界じゃないんですよ、プロって。自分も16歳で世界チャンピオンになってから、チャンピオンとは何か? を考えてやってきてますから、そこはどんどん言い訳できなくなると思います。

KO勝ちしたAyaka選手は、関西の選手らしい感じもあり、すごくイキイキしていて良かったです。本人にも言ったんですけど、あのなかで倒せる、より明確な1発があるといいねって。46kgで倒せる選手は少ない。レベルの高いものを軽量級でも見せていかないと会場には足を運んでもらえない。

RISEに初挑戦した伊藤紗弥選手の負けは、本人にしか分からない部分はありますけど、そんなに効いているの、と一瞬何が起きているのか分からなかったので、これを機に、伊藤選手が自分のバックボーンのムエタイに戻っていくのか、RISEにもう1回挑戦して自分にいままで無かった壁を越えようとするのか、は本人次第ですよね。すごいいい試合だったし、1R目後半から対応し始めていたので素晴らしいなと思いました。もちろん、また出てほしいです。

タイのスーパーガール・アンナ選手はこれからじゃないですかね。いままで30数戦ムエタイしかやってきてなくて、もうほんとうに“ムエタイ”ですし、いきなりRISEルール(ヒジ打ち無し、組んだ状態でのヒザ蹴りは1発のみ)をやって、よくあそこまで対応できたなと思います。まだ16歳なのでこれから吸収してどんどんキックボクシングスタイルにが定着してきたら怖い存在です。

自分は倒して魅せる選手でしたが、今回、紅絹選手の試合を観て、こういう5Rフルに魅せる試合もすごく刺激になったし、46kgのベルトに関しては、RISE=紅絹が定着しつつあるので、そういう個人の特性をRISEで成長させて見せていってほしいです」

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント