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インタビュー

【RISE GP】紅絹「一瞬でも平岡選手にベルトを渡したくなかった」「Ayakaちゃんは私のベルトを見ていました」

2020/02/12 03:02
【RISE GP】紅絹「一瞬でも平岡選手にベルトを渡したくなかった」「Ayakaちゃんは私のベルトを見ていました」

(C)Wakahara Mizuaki/GONG KAKUTOGI

2020年2月11日(火)東京・新宿FACEにて、2019年11月の『RISE GIRLS POWER』に続く、第2回大会『RISE GIRLS POWER 2』が開催された。

▼メインイベント(第8試合)RISE QUEENアトム級(-46kg)契約 3分5R無制限延長R
○紅絹(NEXT LEVEL渋谷/RISE QUEENアトム級王者)
[判定3-0] ※48-47,47-46×2
×平岡 琴(TRY HARD GYM/挑戦者)
※紅絹が初防衛に成功

メインイベントでは、RISE QUEENアトム級王者・紅絹(NEXT LEVEL渋谷)が、挑戦者に平岡琴(TRY HARD)を迎えて初防衛戦に臨んだ。

紅絹は2006年10月デビューのベテラン選手で、パンチを主体としたトリッキーなファイトスタイルで各団体にて活躍。2012年11月、J-GIRLSミニフライ級王者になったのを皮切りにタイトルマッチを多数経験。7月に那須川梨々との王座決定トーナメント決勝戦を制し、RISE QUEENアトム級(-46kg)王座に就いてベテラン健在を示した。

平岡は極真会館の全日本女子ウェイト制空手道選手権軽量級優勝の実績を持ち、多彩な蹴り技が持ち味の選手。RISE参戦後2連勝と波に乗っていたが、RISE QUEENアトム級王者決定トーナメント準決勝で那須川に敗れて連勝はストップ。9月大会で百花を延長戦の末に破り、11月のRGP第1回大会ではNJKFミネルヴァ アトム級1位・佐藤レイナに勝利。3連勝をマークしていた。

両者は初対決。パンチの紅絹に対して平岡は蹴りを得意とするが、ワタナベボクシングジムでパンチの特訓も積んできた。前半の爆発力で平岡、後半の粘り強さと試合運びの上手さで紅絹といったところ。紅絹がまたもベテラン健在を示すか、それとも平岡が悲願のタイトル獲得なるか。

前日会見で紅絹は「初防衛戦ですが前回に寺山選手と試合をやらせてもらって、自分の中でなぜもっとやらなかったんだろう、もっと行けなかったんだろうってずっと悶々としていて。もっと自分を越していかないといけないと思っていて、それを考えて練習してきました。平岡選手と3分5Rやることで、それを少しでも見せられたらと思っています。前回より激しい紅絹が見られると思うので、そこは楽しみにしていてください」と、自分の殻を打ち破る試合にしたいと語った。

対する平岡は「紅絹選手は強敵だと思いますが、その紅絹選手に勝って巻くベルトにこそ意味があって価値がある。必ず超えてみせます」と必勝を誓った。

1R、サウスポー構えの紅絹。オーソドックス構えの平岡。ステップを踏む紅絹はワンツー振ってから右ロー! 平岡も右ミドルも紅絹はチェックする。ワンツーから得意のバックフィストに繋げる紅絹。ブロックして笑顔を見せる平岡は右ハイ。紅絹もブロックする。右を当てて飛び込み左ハイを打つ平岡。ブロックする紅絹も左ミドルを入れるが、平岡はリズムよく右を返す。

2R、ジャブ&ローの出入りは平岡。紅絹も右ローからステップして左の蹴りまで繋ぐ。左のショートも当てる紅絹。平岡は前蹴りで距離を取り、右ミドル! 左インローを返す紅絹。平岡も右ミドルを当てると、互いにフェントのかけあいからともに後ろ廻し蹴りをかわす。

3R、二段蹴りで飛び込む平岡。紅絹は蹴り足を掴んで左ストレート。ボディにもストレートを突く。さらにワンツーで前へ! 平岡も右に回って右ストレート! さらに紅絹の左ストレートの入りにカウンターの左後ろ廻し蹴り! がくりと片ヒザを落とした紅絹はダウンを告げられるが、すぐに体勢を戻すと、再開から猛進、平岡は前蹴りで迎え撃つ。

4R、平岡の右の前蹴りを掴んで右ストレートで前に出る紅絹! 平岡も右のスーパーマンパンチで押し返すと再び後ろ廻し蹴り。今度はブロックした紅絹は左ストレート! 後退する平岡を追い左ミドルをコーナーで突く。追う紅絹に回り出入りの平岡。攻める紅絹に平岡はペースを落とす。

5R、最終ラウンド。詰める紅絹に左で迎撃する平岡。しかし右フックをもらいコーナーに詰まったところで高い右ヒザもそこに紅絹はカウンターの右ストレート! ダウンを奪い返す。すぐに立つ平岡は両手を広げて効いて倒れたわけじゃないとアピール。猛ラッシュの両者! 平岡の右に紅絹は左ストレート! 残り30秒でバックスピンキックの平岡もかわす紅絹も前へ。互いに強振も決定打を許さず。

倒し、倒されの熱戦の判定は3-0(48-47,47-46×2)で紅絹が勝利。判定時には涙をこらえていた平岡だが、紅絹に声をかけられ、落涙。四方に礼をしてリングを下りた。

紅絹は平岡に拍手し、再びベルトを腰に巻くと、リング上で「祝日で明日もお仕事があるなか、会場に足を運んでいただきありがとうございます。直接、応援してくださって嬉しいです」と満員のファンにあいさつ。

続けて、「平岡選手、観て分かった通り、むちゃくちゃ強かったし、ぶっちゃけ私の(獲った)ダウン、ラッキーっぽかったでしょう。でも、これがこれが王者ってことですかね。でも、平岡選手のアレ(蹴り)全然見えんかった。平岡選手ありがとう、すごい強かった。これじゃ納得してないんで、また挑戦してくるの待ってます」と再戦を希望した。

さらに、防衛したベルトについて、「前回のGIRLS POWER、いろいろ反省した点があったんで、いろいろ出した結果がダウンもらうコレなんですけど、私のなかではこっちの試合の方が納得してるんで、これからも熱い試合をどんどんしたいと思っています。この46kg、いっぱいみんな若い子出てきたけど、どんどんみんな狙ってください。結構、蹴りでダウンもらっちゃうってバレたんで(苦笑)、どんどん対策してもらって挑戦してきてください」と、若手からの突き上げを期待。

最後は、「ほかの選手も熱い試合ばかりだったんで、これからもGIRLS POWERとRISEをお願いします。今日はお忙しいなか、ありがとうございました。あと、個人的なことですが、今朝、加藤トレーナーに子供が生まれた大事な日なのに、セコンドについてくれて、ほんとうにありがとうございました。おめでとうございます」と、周囲に感謝の言葉を述べて、メインを締めた。

試合後のバックステージで紅絹は、あらためてメインを戦った感想を、「歳を重ねるごとにできることは増えてたので、安全に戦うようになったのを崩したくて、1回ダウンをもらっちゃいましたが、いつもよりダメージは大きいですけど、自分のなかではこういう試合の方がやりがいがある。楽しかったです」と、望んでいた激しい試合が出来たと語った。

また、ダウンを奪い返せた原動力を問われると、「ベルトを渡したくなかった。ほんとうにベルトを返したときに、『あっ、嫌だな』と思ったんですよ。一瞬でも。ダウンを奪われた瞬間にそれがもっと遠くに行ってしまって、それは絶対に嫌だった。何が何でも奪い返してやる、と。もうチャンピオンでもなかったかもしれないです。ダウンを奪われてから挑戦者みたいな感じで攻めてました。髪引っ張ってでも獲ってやるって。ダウン獲った瞬間、年甲斐もなく喜んじゃいました(笑)」と、ベルトへの執着心が逆転の力になったと語った。

試合後、平岡と言葉をかわしたのは「一瞬、なんか申し訳ないなという気持ちになって。向こうの方が完璧なダウンだったので」と、挑戦者との差は紙一重だったという紅絹。

「でもいま腰にあるから、やっぱり胸を張っていないといけないなと。『平岡すげえな』って見方をされていて、私ももっと上に行かなきゃいけないとうのもあったので、今回の試合を経て、もっと差をつけるくらい練習も変えて行って強くならなきゃいけないなと思いました。平岡選手、スパーやったときとは別人でしたね。気持ちが乗っている選手は技術以上のものが3分5R、最後まで勝つんだぞっていう顔してたんで。最後の1秒でも気持ちを緩めなかったくらい強かったです。絶対に相手も悔しいと思うので、また上がってくると思うので、そこはちゃんとベルトを持って待っていようと思います」と、再戦のときまでベルトを死守するつもりだ。

しかし、アトム級(-46kg)周辺には、今大会でも新たな若手選手が台頭してきている。10代選手の活躍について紅絹は、「頼もしいとは思ってますけど、今回の結果を見て、冷や冷やしはじめました。ヤベえなと(苦笑)。そう思ってないと。ぬるま湯に浸かっちゃいけないし、このベルトは強い人が持たなきゃいけないし、その先頭を自分が走らなくちゃいけないなっていうのは思っています。もうほんとうにギリギリ後ろまで来ているし、今日は一瞬、越されちゃったんで(苦笑)。今日KOした子(Ayaka)がいるじゃないですか。『写真、撮ってください』って言われたときに、絶対ここ(ベルト)を見ていましたね。私のベルトを。Ayakaちゃんでしたっけ。いいなと思ってるんだと思います。そこもでも来てくれたら面白いなと思います。他団体の人もチャレンジしに来てくれたらもっともっと盛り上がる」と、自身が賞金首として、そして若手の壁になることも辞さない構えだ。

今後については、「7月のGIRLS POWER? 大っきい大会も出たいんですよね。外に出て、RISEの人にもGIRLS POWER楽しそうじゃんって思わせないといけない。どこでも呼ばれたらいきます」と女子大会以外の場でのアピールもしていきたいと語り、王者は腰のベルトに手を置いた。

先にダウンを奪われながらも、最後まで集中力を切らさず、土壇場の一瞬のチャンスをモノにした紅絹。ダウンを奪ったのは、実に9年8カ月ぶり(2013年6月のM-FIGHTでノンビー・ルークメーランプーイに3R TKO勝ち以来)だという。挑戦者たちが成長するなかで、王者もまた進化している。観戦に訪れた盟友で、PANCRASE暫定定ストロー級王者の藤野恵実にも「正規王者になってね」と呼び掛けた紅絹。次の挑戦者は誰になるか。RISE女子アトム級(-46kg)戦線に注目だ。

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