(C)ONE Championship
2020年2月7日(金)インドネシア・ジャカルタのイストラ・セナヤンで開催されるONE Championship「ONE: WARRIOR'S CODE」の対戦カードが発表された。
メインイベントは「ONEムエタイフェザー級王座決定戦」で、ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ)とジャマール・ユスポフ(ロシア)が王座を争う。
サウスポーのペットモラコットはルンピニースタジアムで2011年にミニフライ級、2013年にスーパーフェザー級王座を獲得。2019年にはONEフェザー級キックボクシング・ワールドGPに参戦。
5月にボクシンググローブを着けたキックルールでジョルジオ・ペトロシアンと対戦し、首相撲&ヒザ蹴りで一度は勝利とされるも、攻撃を伴わない消極的なクリンチとみなされレフェリー警告に値するとされてノーコンテストに。7月の再戦では、ボクシングで優位に立ったペトロシアンがペットモラコットに判定勝利している。
しかし、ペットモラコットは11月にムエタイルールでWMC世界王者のチャーリー・ピータースにヒザ蹴りで2RKO勝利。今回もムエタイルールで悲願のONE王座獲りを目指す。
同じくサウスポーのユスポフ(ロシア)は、2019年11月にONEに初参戦。ヨーセングライ・IWE・フェアテックス(タイ)を2R KOに下し、ムエタイの英雄に10年ぶりのムエタイルールでの黒星をつけている。
オープンフィンガーグローブでのONEムエタイフェザー級でベルトを掴むのはペットモラコットかユスポフか。
また、ジャカルタ大会には、日本から松嶋こよみ(パンクラスイズム横浜)、内藤大樹(BELLWOOD FIGHT TEAM)、平田樹(K-Clann)が参戦する。
フェザー級(※70.3kg)の松嶋こよみは2018年9月からONEに参戦し2連勝。2018年9月に前フェザー級王者のマラット・ガフロフ(ロシア)と対戦し、1Rに右フックでダウンを奪い、追撃のパウンドでTKO勝ち。2戦目は2019年6月に韓国のクォン・ウォンイルを判定3-0で下している。
2019年8月にはONEフィリピン・マニラ大会でフェザー級王者マーティン・ニューイェン(ベトナム/豪州)が持つベルトに挑戦も、松嶋の組みを切ったニューイェンがスタンドで試合を支配し防衛に成功。松嶋はONEで初黒星となった。
再び頂上を目指す松嶋の再起戦の相手は元TOP FCフェザー級王者キム・ジェウン(韓国)。11月のハファエル・ヌネス戦ではヌネスのテイクダウン狙いを切り、オーソドックス構えから左レバーブローを効かせて、すぐに首相撲ヒザ蹴りの連打で3R TKO。ONEデビュー戦を衝撃的な勝利で飾っている強豪だ。また、ジェウンは6月に松嶋と対戦したウォンイルと同門のため、松嶋対策も練ってくるだろう。
基本オーソドックス構えの松嶋は、テイクダウンデフェンスも強いジェウンに対し、ヒザ蹴りをもらわずいかにストロングポイントであるレスリングと右の下段蹴りも含めた上下の攻撃を活かすか。左に構えても強い右フックにも注目だ。
元シュートボクシング日本スーパーバンタム級(55kg)王者の内藤大樹は、キプロスのサバス・マイケルと対戦する。
内藤は2019年9月の『ONE JAPAN SERIES -Road to CENTURY-』で渡辺優太に1R1分22秒、右ハイキックでKO勝ちしONE本戦デビューを決めると、10月25日のジャカルタ大会でアレクシ・セレピソフ(ニュージーランド)に右フック、アッパーなどのラッシュで3R TKO勝ち。12月のクアラルンプール大会でもルイ・ボテーリョ(ポルトガル)を得意の蹴り技で制し判定勝利。ONE2連勝を飾っている。
対するマイケルは、タイのペッティンディーアカデミー所属。前ONEフライ級キックボクシング王者のペッダムやバンプリーノーイらムエタイの強豪と練習を積んでおり、5月のバンコク大会ではシントンノーイ・ポーティラックン(タイ)に判定勝利を挙げている。8月のルーシラー・プーケットトップチームとの試合では、2Rにサヴァスの蹴り足を掴んだルーシラーがテイクダウン、左手をマットに着いたサヴァスが傷め、TKO負けしている。
強豪ひしめくONE SUPER SERIESのフライ級のサバイバルマッチを生き残るのは内藤かマイケルか。
また、平田樹が2019年10月の両国大会以来の参戦。ONE3戦目の相手は、ベトナム系米国人のビー・ニューイェンとなる。柔道ベースの平田は2019年6月にアンジェリー・サバナルに1R アメリカーナで一本勝ちすると、10月大会ではリカ・イシゲに2R、洗濯ばさみから腕を伸ばしてのアームバーで一本勝ちと2連勝を飾っている。
対するニューイェンはMMA5勝5敗。KOTC時代にはRENAと1勝1敗のリンジー・ヴァンザントにスプリット判定負けの接戦を繰り広げている。ONEでは2019年4月にインドネシアのドゥイ・レトノ・ウーランに1R パウンドでTKO勝利すると、7月にミャンマーのボージェナ・アントニヤにスプリット判定負け。9月にはムエタイ戦でインドのウーシュー王者プージャ・トーマルにスプリット判定勝利。11月にはスタンプ・フェアテックスとMMAルールで対戦し、判定負けもONE立ち技2冠女王に対し、スタンドでも真っ向勝負を繰り広げている。
この1年で大きな成長を遂げ、経験値を高めているニューイェンに対し、平田はいかにスタンドで対峙し、腰も強いニューイェンをテイクダウンするか。中国のモン・ボー、フィリピンのデニス・ザンボアガらニューフェイスの台頭も著しい女子アトム級(※52.2kg)でトップ10入りを目指す平田にとって、これまでと1段階上ながら、勝利すればインパクトのある相手が用意された。
【対戦カード】
▼メインイベント ONEムエタイ フェザー級王座決定戦 5分5R
ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ)
ジャマール・ユスポフ(ロシア)
▼ONEミドル級(※93.0kg)5分3R
レアンドロ・アタイジ(ブラジル)
イニア・デリダー(オランダ)
▼ONEライト級(※77.1kg)5分3R
マラット・ガフロフ(ロシア)
ユーリ・ラピクス(イタリア)
※ラピクスはMMA13勝無敗。2019年5月にシャノン・ウィラチャイ(タイ)に3R リアネイキドチョークで一本勝ち。
▼ONEフライ級(※61.2kg)5分3R
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
コン・シチャン(カンボジア)
▼ONEフェザー級(※70.3kg)5分3R
松嶋こよみ(日本/パンクラスイズム横浜)
キム・ジェウン(韓国)
▼ONE女子アトム級(※52.2kg)5分3R
ビー・ニューイェン(米国/ベトナム)
平田 樹(日本/ K-Clann)
▼68kg契約 5分3R
スノト(インドネシア)
ヤン・フェイ(中国)
▼ONEフライ級(※61.2kg)5分3R
ブロ・フェルナンデス(インドネシア)
アクマド・エコ・プリアンドノ(インドネシア)
▼ONEムエタイ フライ級
内藤大樹(日本/BELLWOOD FIGHT TEAM)
サバス・マイケル(キプロス)
▼ONEフェザー級(※70.3kg)5分3R
オスカー・ヤフット(インドネシア)
アントニス・ムヤク()
▼ONEムエタイ ストロー級
アンディ・ハウソン(英国)
ジョシュ・トナー(ムエタイ ストロー級)
▼ONEフライ級(※61.2kg)5分3R
エギー・ロステン(インドネシア)
フェジャー(インドネシア)