朝倉未来が出場すればフェザー級でのトーナメント開催が濃厚に
2019年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN.20』の大会終了後、榊原信行RIZIN CEOがインタビューに応えた。
2020年は2月22日に『RIZIN.21』が静岡・浜松アリーナ大会で開催されることが決定しているが、その後の大会開催スケジュールについて次のようにコメント。
「2月の先のスケジュールはどうなるか決めかねています。(東京オリンピック開催に伴う)会場の都合です。年明けには最終調整に入りますが、2月の浜松、4月、7月には仙台や大阪、もちろん関東圏も含めて調整しています。早い段階で決めようと思ってます。オリンピックが終わって9月、10月、12月。ここで2~3大会開催しようと思っています。さいたまスーパーアリーナへ年末に戻ってくるような6~7大会をスケジューリングしようと思っています」
また、「オリンピックの間は大人しくしようと思っていますが、若い選手たちにはオリンピックに負けないくらいの熱を作り出しているとの自負がある。僕も同感で、MMAはオリンピック競技になっていませんが、オリンピックよりも求心力があるはず。格闘技の中でのオリンピックを作り出せるようにと思っています。RIZINの中でやれることを一生懸命にやります。他団体の理解・協力がないと難しいですが、諦めずに動いていきたい」と、いずれ格闘技オリンピックを開催したいとの目標を掲げた。
朝倉海との王座決定戦で勝利を収め第2代RIZINバンタム級王者となったマネル・ケイプ(アンゴラ)と、石渡伸太郎との挑戦者決定戦を制した扇久保博正(パラエストラ松戸)のタイトルマッチについて「(タイトルマッチは)決定です。来春のどこかで、オリンピック前(7月開幕)にはどこかでやりたいと思っています。扇久保選手が指を痛めていたように見えたので、その怪我の回復具合でも決まってくると思いますが、2月はないです」と説明。
2015年ヘビー級(優勝:キング・モー)、2016年無差別級(優勝:ミルコ・クロコップ)、2017年バンタム級(優勝:堀口恭司)&女子スーパーアトム級(優勝:浅倉カンナ)、2018年ライト級(優勝:トフィック・ムサエフ)と開催してきた「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX」(トーナメント)の2019年は「軸になる選手がいることが大切。ライト級GPは素晴らしい試合でしたが、日本人選手が軸を担うことができなかったのはどうしてもプロモーションとしても後塵を拝してしまいます。フェザー級か、もう一度バンタム級か。未来さんはYouTubeが忙しいので(笑)。今日はご機嫌だったので浜松に出ろよと言いましたが、カーフキックのダメージで足が痛いと言いながらもまんざらでもなさそうだったので、新年早々口説きにいこうと思っています。
また、渡辺華奈の階級も候補です。出てくれるか分かりませんが中井りん選手とも交渉して、杉山しずか、真珠など日本に世界の強豪を迎え撃てる選手がいるので、その階級もありだと思っていますし、もう一度女子スーパーアトム級もありだと考えています。いずれにしても早いタイミングでジャッジしたいと思っています」と、男女とも2階級ずつを候補にあげた。
12・31「RIZIN.20」の写真と全試合結果