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【Bellator JAPAN】ヒョードルが日本のファンに惜別のKO勝利で「愛を贈ります」。鮮烈KOのMVPは「また日本に呼んで」。K太郎が判定負け、渡辺華奈が殊勲のTKO勝利、クルックシャンクは一本負けで対抗戦はRIZINの1勝2敗に

2019/12/29 11:12
【Bellator JAPAN】ヒョードルが日本のファンに惜別のKO勝利で「愛を贈ります」。鮮烈KOのMVPは「また日本に呼んで」。K太郎が判定負け、渡辺華奈が殊勲のTKO勝利、クルックシャンクは一本負けで対抗戦はRIZINの1勝2敗に

(C)Bellator

2019年12月29日(日)昼12時からさいたまスーパーアリーナにて、『Bellator JAPAN:Fedor vs. Rampage』が開催された。

▼第14試合 71kg契約 RIZIN MMAルール 5分3R ※ヒジあり
○矢地祐介(KRAZY BEE)=70.85kg
[3R 4分33秒 TKO]
×上迫博仁(チームクラウド/和術慧舟會HEARTS)=70.95kg

29日の最終試合となる第14試合で対戦する矢地祐介(KRAZY BEE)と上迫博仁(チームクラウド/和術慧舟會HEARTS)。

矢地は上迫について「得意のカーフキックとかサッカーボールキックとか、一本(KO)を決められる技を持っていて凄いなって思ういい選手です」と評価する。その上で「上迫選手も打撃主体で俺もストライカーだからとても噛み合うと思いますね。年末らしく面白い、動きのある試合になるんじゃないかな」と、好敵手と認めた。

2016年から年3~4試合ペースでやってきた矢地だが、昨年大晦日でのジョニー・ケース戦でTKO負けを喫し、今年は今回が2戦目。復帰戦となった7月の朝倉未来戦でも敗れ3連敗を喫してしまった。

あれから5カ月、矢地はKRAZY BEEでの練習に加え、ロータス世田谷などへの出稽古で青木真也や北岡悟らと練習し、「自分を知ることが大きなテーマだった。自分がどんな選手なのか、自分は何が得意なのか。今まではボヤっとして分かっていなかったので。自分の強みって何なんだろうっていうのを中心に自分を知る期間でした」という。

対する上迫は、「展開としては、僕は攻めたい。守りには入りたくない」と、自分勝手でわがままな試合をしたいという。「殴って勝ちたい」と言う上迫に打撃戦を予想しているのかと聞くと、「いや、そんなこともないかなって。展開的にあっちが組んできそうな気もする」と答える。しかし、「僕は一方的に叩きたいという気持ちがあります」と自分はあくまでも打撃で行くと予告した。

1R、サウスポー構えの矢地は左ミドル。オーソドックス構えの上迫。詰めるのは上迫。右に回り右フック、さらにワンツーで先に詰める。ワンツーはぎりぎりかわす矢地。押し返す矢地もワンツーへ。上迫は右のカーキックを狙う。追う上迫に右に回る矢地。

左ローで牽制する矢地に右ストレートを強振する上迫。矢地の左ハイ! 首肩口で受ける上迫。右ジャブを伸ばす矢地は左インロー。さらに左ストレートも浅井がヒット。詰める上迫が金網で右を差すが、離れる。

上迫の入りに左ミドルを当てる矢地! 喧嘩四つで前手を触り合う両者。矢地の右ジャブで上迫が左目尻から出血する。ゴング。ケージ外から田中路教が矢地にアドバイスする。

2R、開始前に上迫にドクターチェック。スタート。矢地も額から出血。右ローは矢地。詰める上迫に右が大きくなる矢地だが組みは突き放す。右へ回りながら右を引っ掛ける矢地。上迫は右ストレートをヒット! しかし矢地も左を返す。右ストレートを突きながら押し込む上迫だが離れる。

互いにフェイントのかけあいから右ストレートの上迫に左ミドルで迎撃する矢地。右ジャブを伸ばす矢地。上迫の右に矢地は後退。さらにワンツーで金網まで詰める上迫。さらに右フックのダブル! 矢地はダウン!

すぐにサッカーキックに行く上迫。下の矢地にハーフからパウンド狙う。しかし矢地も腕と首ををつかみ凌ぐ。そこに上迫は上腕を喉元へ。フルガードに戻す矢地。上迫はインサイドにステイする。すぐに立つ矢地。

3R、グローブタッチ後最終ラウンドへ。前手の突き合いから、左ハイをガード上から当てる矢地。しかし詰める上迫。そこに首相撲ヒザは矢地。右インローは上迫。さらに右インローをヒット。矢地は左ミドルもそこを詰める上迫。あえて離れて呼び込む上迫。シングルレッグから詰める上迫は離れる。

右をひっかけにいく矢地。上迫はワンツーで詰めて追う。左から右ストレートに下がる矢地。上迫は右ストレート! 矢地は左ストレートも上迫はブロック。右を上に伸ばしてフェイントし、詰める上迫。金網まで押し込み右で差す。四つに組むも外す矢地。離れ際に右を振る矢地。詰める上迫に応戦する矢地は下がりながらも左から右フック! 上迫がダウン! そこに矢地はすぐにサッカーキック! レフェリーが間に入った。

逆転勝利を決めた矢地は退場する上迫を追いかけて言葉をかわしハグ。ケージに戻るとセコンドの田村一聖、朴光哲、そして田中路教とハグ。

ケージサイドで交際中の川口春奈が顔を押さえて涙するなか、矢地は、「去年から負けがこんで、すごい苦しい時期が続いたんですけど、家族や出稽古先、スポンサーの皆さんが懲りずに応援してくれて感謝します。ほんとうに嬉しいです。……フリートークが苦手なんで誰かいてほしいです(笑)。ありがとうございます!」と歓喜の言葉で、29日の最終試合を締めた。

▼第13試合 49.0kg契約 RIZIN 女子MMAルール 5分3R ※ヒジあり
○浅倉カンナ(パラエストラ松戸)=48.65kg
[3R 3分33秒 キムラロック]
×ジェイミー・ヒンショー(アメリカ/Fit NHBG)=48.45kg


 2017年に開催されたRIZIN女子スーパーアトム級トーナメントの決勝戦でRENAを破り優勝、2018年7月の再戦でも返り討ちにしてRIZIN女子部のエースとなった浅倉だが、同年12月31日のRIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチで浜崎朱加に敗れ、2019年6月には山本美憂にも敗れてRIZIN二連敗。しかし、8月にアリーシャ・ザペテラとの接戦を制し、勝利を収めている。


 今回の対戦相手ヒンショーはアメリカの老舗MMA団体KOTC(キング・オブ・ザ・ケイジ)のアトム級王者。2015年にアマチュアデビューし、2015年にプロデビュー。2017年11月には浅倉に判定負けしたメリッサ・カラジャニスにチョークで一本勝ち。そのチョークでは3度の一本勝ちをマーク。現在3連勝と波に乗っている。前戦は2018年7月。KOTCでビー・ニューイェンにリアネイキドチョークで勝利している。ニューイェンは2019年11月にONE SUPER SERIESでムエタイとキックボクシングの世界女子アトム級王者スタンプ・フェアテックス(タイ)とMMAで対戦し、激闘の末、判定まで持ち込んでおり、そのニューイェンに一本勝ちしているヒンショーの実力がうかがいしれる。


1R、サウスポー構えの浅倉。オーソドックス構えのヒンショー。右ロー、右の後ろの蹴りで2度、関節を狙うヒンショー。遠間の浅倉。ヒンショーの右ミドルには左ストレートを狙う。スイッチも織り交ぜながら、基本はサウスポー構えの浅倉。


右を振りながらそのまま前足へ低いシングルレッグでテイクダウン奪う浅倉。しかしすぐに腕十字を狙うヒンショー。すぐに腕を抜く浅倉に下から顔面に蹴り上げを当てるヒンショー! しかし浅倉はその足をさばきレッグドラッグからマウントでパスガードする。


バックマウントを奪う浅倉はパウンドからリアネイキドチョーク狙い。右腕で肩を抱き絞めに行くがヒンショーは外す。鼠径部に両足を巻く浅倉。横に回るヒンショーについていく浅倉は背後からヒジを打ち、左右の腕を変えてチョークを狙う。

2R、細かいステップから左ミドルを当てる浅倉。右から左のワンツーで牽制。さらに左ローを当てる。右ボディストレートを放つヒンショー。ワンツーもヒンショーは遠間に。浅倉のダブルレッグは切るヒンショー。浅倉は右の前蹴り、さらにワンツーからヒンショーを触りに行き、脇を潜るが深追いはせず。


左ミドルをボディに当てる浅倉! さらにアッパーも狙う。左足に低いシングルレッグからアンクルピックし、金網まで押し込みダブルレッグテイクダウンは浅倉! ハーフからギロチンを狙うヒンショーに首を抜く浅倉はハーフからアメリカーナへ! それをヒンショーが腕伸ばすと浅倉はうつぶせから腕十字に移行しひっくり返す! 腕が伸びるがヒンショーは大丈夫の表示。浅倉は脇下に挟むが極まらず。


3R、序盤にダブルレッグに入る浅倉。ケージまでドライブしテイクダウン! 左手でオーバーフックするヒンショー。インサイドからパウンドする浅倉に下から蹴り上げを狙い、オモプラッタで腕を巻き込むヒンショー。しかし腕を抜いて上四方からキムラロックを狙う浅倉。ヒンショーは自身の内腿をつかんで防御。浅倉はキムラにこだわりクラッチを外すと、頭をまたいで再度キムラへ。いったんヒンショーはタップするがレフェリーが気づかず。再度、キムラを極めると、再びヒンショーもタップした。


試合後、浅倉はケージのなかで、「応援ありがとうとうございます。今年最後の試合、一本で勝てて嬉しいです。煽りVではちょっと一人な感じが出てましたが、こうしてみんなの前で勝ててほんとうに……(言葉に詰まる)幸せ者だな、と思います。来年も応援、よろしくお願いします」と最後は笑顔で挨拶した。

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