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【K-1】5連続KOの木村“フィリップ”ミノルが選ぶベストKOトップ3「3階級制覇をしてK-1を完全制覇する」

2019/12/25 12:12
【K-1】5連続KOの木村“フィリップ”ミノルが選ぶベストKOトップ3「3階級制覇をしてK-1を完全制覇する」

3階級制覇を目指す木村。2019年全試合KOまであとひとつ

2019年12月28日(土)ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN』に出場する、K-1 KRUSH FIGHTウェルター級王者・木村“フィリップ”ミノル(K-1ジム五反田チームキングス)が公開練習を行った。

 木村は -69kg契約3分3R・延長1RでWMCムエタイ-67kgイギリス王者マーセル・アデイエミ(イギリス/ナイジェリア)と対戦する。


 今年はアデイエミ戦を含めると6試合を闘うことになる木村。しかもK-1全大会に出場し、全てKO勝利と圧倒的なパフォーマンスでK-1を牽引してきた。2019年のパーフェクトレコード達成に向けて、この日の公開練習も入念にシャドーを繰り返した後、矢口トレーナーから細かい指示が飛ぶ中で3分間みっちりとド迫力のサンドバック打ちを披露した。

 今年は3月『K'FESTA.2』から始まり、2カ月あるいは1カ月という短いスパンでの試合が続いた木村だが、戦いのフィーリングとマッチしてアスリートとしての充実を実感することが出来た。

「今年1年は特に試合数が多かったけど良い勝ち方も出来た。僕自身、1年間を通してずっと身体の調子も気分も凄い良い感じで来て、今もずっとそれをキープ出来てますね。こうやってコンスタントに試合をすることでアスリートとして生きてる感じが凄いしていて、このままずっと何年もこのペースでやっていきたいなって思ってるぐらい、試合間隔が短い方がめちゃくちゃ僕には向いてますね。


 アスリートとして1年間ずっと勝負のスイッチを1回も切らさないというのは、キャリアの中では必要。僕も今年は勝負のスイッチを1回も切らしてなかった。そういう意味ではずっと集中してたし、振り返ってみてもキャリアの中の凄い良い1年だったなと思いますね。ここから先はキャリアの中で重要な年になってくると思うので、めっちゃ本気モードです」

 ここまで5戦5勝5KOと快進撃。その中で「色んな選手とバトルすると経験値も重ねていくし、経験値を積み重ねることで成長もする。振り返ってみると個性的な5人と戦ってきて、全員強かったし、やりにくさもあって全部僕には良い経験になりました」と様々なタイプのファイターと戦ったことも木村にとってプラスになった。

「どの倒し方もちょっと違った倒し方だったので、倒し方の種類ももっともっとバリエーションを増やしていきたい」と語る木村。そのバラエティに富んだ5つのKOの中で、“KOアーティスト”を自負する木村はどのKOをトップ3を選ぶのか?


「まずは大泉翔選手との試合が第3位ですね。あれはパワーがめちゃくちゃ身体に乗っていて、スカっとは行かなかったけど良い破壊的な倒し方が出来たと思います。第2位は和島大海選手との試合かな? やっぱ和島選手は凄い強かったし、あの時僕は負けてから第一発目だったので。あの時の不安だったことを考えたら、良くバチっと決めたなって思いますね。


 第1位はクルーズ・ブリッグス戦。あれは多分もう今後の格闘技界でもずっと1位なんじゃないですかね? 僕はジェロム・レ・バンナ以外であの衝撃は見たことないです。まさか自分がああいうKOするとは……あれは当たった瞬間もう(自分が)KOアーティストでいいだろうって思いましたね。そこはもう譲れないっすね」


 そして迎える2019年の最終戦。対戦相手は独特な当て勘と強靭なフィジカルを併せ持つナイジェリア人ファイターのアデイエミだ。木村は「ちょっと掴みどころのない選手。荒々しさもあったり、危ない武器はけっこうあるなとは思いますね」とアデイエミを分析しながらも「でも料理の仕方は大体頭の中にはあります。あんまり謙虚にしてもしょうがない。ムエタイのイギリスのチャンピオンで、それを獲ってるからにはちゃんとテクニックもあると思いますけど…イギリスチャンピオンレベルじゃお遊びですね。相手じゃないっす」と一蹴。

「この試合は“どう倒すか?”だけですね。インパクトで過去の試合を全部上回りたい。一番を取りたいですね」と、あくまで魅せる倒し方にこだわり、ブリッグス戦の衝撃を超えるKO劇をイメージしている。

 今年のK-1パーフェクトレコードを成し遂げたその先、木村は来年以降に向けた壮大な野望を明かした。

「来年以降はタイトルですね。タイトルを獲るにあたって、1個だけじゃなくて2階級、3階級とやっていけたらもの凄い良いキャリアを重ねられると思う。来年はベルトを獲って、2階級、3階級制覇をしてK-1を完全制覇する。そうなったらそれ以上幸せなストーリーはないと思う。僕が涙のK-1タイトルを獲る。そして2階級、3階級制覇をしてピリオドです(笑)。

(例えば階級を飛び越えて空位のスーパー・ウェルター級のベルトも獲りに行きたい?)もともと僕はそういう生き方をしているし、僕もそういう生き方をしている選手たちが好きですからね。スーパー・ウェルター級は空位ですし、それは狙いますよ。やっぱりサウル・アルバレスとかの偉業(ボクシング世界4階級制覇王者、ミドル級からライトヘビー級に一気に階級を上げてタイトルを獲得した)を考えるとスーパー・ウェルター級を獲ってミドル級まで。K-1にミドル級はないからクルーザー級? そこまで獲ってやりたいですね(笑)。

 でもそこは真剣に思ってますよ。スーパー・ウェルター級なんかは全然眼中にあるし、オファーが来ればウェルカムです。パワーはスーパー・ウェルター級の中で勝負していけると思うし、自信もある。ビッグチャレンジですけど(スーパー・ウェルター級でも)やりたいですね。

 ウェルター級に関しては…今は木村"フィリップ"ミノルを迎え入れる体制じゃないですね。ちょっとウェルター級は混雑し過ぎているというか、整理しないと僕を迎え入れるには失礼なのかなと。だからウェルターは他の選手たちがちゃんと整えて、誰がチャンピオンなのかしっかりしてもらったうえで、僕がそれを奪い獲りに行きます。だから先にスーパー・ウェルター級を獲って、ウェルター級が整理されるのを待つ。それできれいに整ったらかっさらいに行く。シンプルですよ」


 K-1全大会出場・全試合KOとなれば「K-1 AWARDS 2019」でのMVPとベストKOの二冠も見えてくる。木村はファンにKOで感動・興奮を与えることの大切さ、それをを体感した上で選んで欲しいと、その胸中を熱く語った。

「そういう賞もすごく栄誉のあることだし、1年間戦い終わった選手には凄いご褒美なんですけど、僕が倒した瞬間を見て(賞を)決めて欲しいですね。僕はKOで相手を倒してゴングが鳴った瞬間の感動であったり、スカっとした感じであったり、そういうのも含めてミノルが一番だなって思わせたい。僕はもう自分のスタイルでどこまで出来るか完全に想像出来てるし、どれくらいの感動を与えられるか。自分の中では自信を持ってるいます。僕がKOした瞬間にみんなが凄い喜んでくれてたら嬉しいですね。そうなったらもうMVPは確定じゃないですかね(笑)」 

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