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レポート

【UFC】チャンソンが緊急出場のエドガーを1R TKO、オズデミアが12連勝ラキッチを止める。ドゥホが新星ジョーデインにTKO負け。HEAT王者ダウンが鮮烈KO勝ち! ギョンホが3連勝=UFC釜山・勝者コメント追加

2019/12/21 15:12

【メインカード】

▼フェザー級 5分3R
×チェ・ドゥホ(韓国/146lbs/66.22kg)
[2R 4分32秒 TKO] ※右フック→パウンド

〇シャルル・ジョーデイン(カナダ/146lbs/66.22kg)

DEEPでも活躍したドゥホはMMA14勝3敗の28歳。2016年12月のカブ・スワンソン戦のファイト・オブ・ザ・イヤーの名勝負(判定負け)から、兵役のブランクがあり、2018年1月にジェレミー・スティーブンスと対戦し2R KO負けと連敗中。兵役中で国内での再起戦となる。

ジョーデインはMMA9勝2敗の24歳。カナダのTKOでフェザー級王座を獲得後、ライト級も制し二冠王に。2019年5月にUFCデビューし、デス・グリーンにテイクダウンを奪われ判定負けしている。今回がUFC2戦目となる。

1R、先に圧力をかけるオーソドックス構えのドゥホ。サークリングするジョーデインは組みに。しかし突き放すドゥホ。ジョーデインは右ローも詰めるドゥホは右アッパー。

サウスポー構えになるジョーデインは跳びヒザ。かわすドゥホ。右ローを効かすドゥホは右フックをテンプルにヒット! 詰めるドゥホはさらに右! ダウンしたジョーデインはガードを取るとドゥホは中腰になりパウンド! さらに足をさばいてサイドに回るとジョーデインもその際で立つ。

ジョーデインの蹴りに右を狙うドゥホ。追うがその場跳びのヒザ蹴りをジョーデインは狙う。さらに脇を潜り近づくと、跳びヒザから左ストレートでドゥホがダウン! ガードで凌ぐ。

2R、圧力かけるドゥホ。サウスポー構えのジョーデインは左ミドルを当てる。さらに左から右を狙う。ドゥホの大きな右は空を切る。左ミドルをガード上に当てるジョーデイン。ドゥホは金網に詰めて右アッパーをボディに突く。

回るジョーデインに右ストレートを狙うドゥホ。しかしジョーデインも左ハイ狙い。追うドゥホにジャブから左で押し返すジョーデイン! しかしドゥホも跳びヒザで詰める。足をさばいてバックフィストはジョーデイン。かわすドゥホ。ワンツーからスリーフォーと連打で前に出るジョーデイン。下がるドゥホも回る。

近い距離で右を狙うドゥホにカウンターの左ストレートはジョーデイン! さらに右フックにドゥホがダウン!! 24歳のジョーデインは大金星を挙げた。

◆シャルル・ジョーデイン「カブ・スワンソンと戦えたら名誉なことだと思う」

「今回の試合はかなりのプレッシャーを感じていた。自分に対して、負けたらこのスポーツではおしまいだぞ、と言っていたんだ。この勝利が必要だった。今日のように逆境で戦ったことは一度もない。2回もロックされて、最初のラウンドの方は詳しく覚えてすらいない。第1ラウンドでかなり激しく打たれてしまったけど、兄弟から“あいつはこれで終わりだ。第1ラウンドで仕留めるタイプだから。プッシュし続けろ”と言われたんだ。第2ラウンドに入ると、何もかもが自分の追い風みたいに感じたし、相手を追い詰められる気がした。向こうがもっと攻めてくるかと思ったけど、自分の手数を計算していたらしく、ちょっと変な感じがした。だから、もしかすると最初のラウンドでノックダウンされたことで、向こうは自分のゲームプランを考え直し、かけるはずのプレッシャーをかけてこなかったのかもしれない。

オクタゴンでも言ったように、カブ・スワンソンと戦えたら名誉なことだと思う。彼がヒザの手術から早く回復することを願っている。そうすれば彼と戦うチャンスがあるかもしれない。2020年がどうなるか分からないけど、今回のような勝利を挙げられたんだから、チェ・ドゥホ以上に有名なファイターと戦うに相応しいと思っている。いいファイターがたくさんいるけど、ビッグネームはいない。このスポーツで名を馳せたい。まだランキングに入っていないけれど、そういうビッグネームのファイターとやりたい」

▼ライトヘビー級 5分3R
〇チョン・ダウン(韓国/206lbs/93.44kg)
[1R 1分04秒 KO] ※右ストレート

×マイク・ロドリゲス(米国/206lbs/93.44kg)

日本でも馴染み深い元HEATライトヘビー級王者のチョン・ダウンはMMA12勝2敗。2019年8月の上海大会でUFCデビューし、ロシアのハディス・イブラギモフにスタンドのニンジャチョークで一本勝ちを収めている。

対するロドリゲスはMMA10勝4敗。「DW's Contender Series 2017」から2018年4月にUFCデビューもデヴィン・クラークに判定負け。同年12月にアダム・ミルステッドに1R KO勝ちも、2019年7月にジョン・アランに判定負けしている。UFC1勝2敗。

1R、オーソドックス構えのダウンにサウスポー構えのロドリゲス。ジャブから右ストレートを狙うダウンが先に圧力をかけると、ジャブからロドリゲスの右ジャブを左の外側にかわして右ストレート! 前のめりに倒れたロドリゲスにすぐにパウンド4発。レフェリーが間に入った。チョン・ダウンはUFC2連勝。

◆チョン・ダウン「地元で戦えるなんて信じられなかった」

「これまでで一番のパフォーマンスだった。ノックアウトできて本当に嬉しい。今日は自分のことを誇りに思う。トップのファイターたちに近づいていることは実感している。ジョン・チャンソンやキム・ドンヒョン、チェ・ドゥホとかね。こんなに早くノックアウトできるとは思っていなかった。彼に対して自分のレスリングを生かすプランだったんだ。UFCではこれが2回目のフィニッシュだから、これからもトレーニングに励んですぐに試合ができるように願っている。前から言っていることだし、今日も言ったけど、自分は今でもジアン・ヴィランテとやりたい。でも、トップ20にいる選手なら誰でもいい。誰かと戦うことで自分が成長できるなら、喜んでその試合を受ける。地元で戦えるなんて信じられなかった。ファンからの応援もエネルギーもすごい。今回の勝利を挙げるためのパワーをもらった」

▼ミドル級 5分3R
〇パク・ジョンヨン(韓国/186lbs/84.37kg)
[判定3-0] ※29-28×2,30-27

×マルク・アンドレ・バリオー(カナダ/186lbs/84.37kg)

Korean Top Team所属。地元のジョンヨンはMMA10勝4敗。2019年8月の前戦でUFCデビューし、アンソニー・ヘルナンデスに2R アナコンダチョークで一本負け。

対するバリオーはMMA11勝3敗。元カナダTKO王者のストライカー。2019年5月と7月にUFCで2戦しているが判定負け。ジョンヨン、バリオーともにまだオクタゴンで白星を掴めていない。

1R、ともにオーソドックス構え。前手を触りながらワンツー、右アッパーで攻めるジョンヨン。ガードを固めるバリオーは圧力をかけ直し右ミドル。サウスポー構えにスイッチするがジョンヨンが右ミドルを蹴り返す。バリオーのアイポークから再開。

ジョンヨンは連打から下を突き、ダブルレッグへ。尻下でクラッチしてテイクダウンを奪うが、バリオーもすぐに立つ。左ジャブを突くジョンヨン。バリオーの入りに右を合わせる! バリオーはダブルレッグも切るジョンヨン。カーフ狙いの右ローも当てていく。

2R、詰めて来たバリオーに押し返して右ハイ、さらにダブルレッグテイクダウンはジョンヨン。亀になり立つバリオーのバックを狙うジョンヨンに正対するバリオー。小外がけでテイクダウンを狙うジョンヨンは耐えるバリオーを前方に崩してヒザを着かせるが、立つバリオーは離れる。スタンド再開。右ローからバックフィスト狙うバリオーが圧力をかけて右ロー。ジョンヨンは下がる。

3R、ワンツーの右で前進するバリオー。そこにカウンターのダブルレッグはジョンヨン。金網までドライブしスタンドバックにつくが、バリオーは離れる。右ローを蹴るバリオー。下がるジョンヨンに右ローをダブルで打つ。下がり続けるジョンヨン。バリオーはダブルレッグに入るが差し上げるジョンヨンは首を掴む。首を抜くバリオーは詰めて右ロー! 身体が流れるようになってきたジョンヨンに右ハイもブロック上。バリオーが追い続けてホーン。

判定は3-0で、厳しい内容ながらジョンヨンがUFC初勝利を挙げた。

◆パク・ジョンヨン「マルクは思っていたよりもタフだった」

「今日1日はまるで夢がかなったかのよう。ここにいることが信じられないくらい。今回の試合に向けて本気でトレーニングしてきたし、勝利した今も、自分が狙っていた完璧な結果じゃなかったことを悔やんでいる。前回の試合ではできるだけ早くフィニッシュしようとしすぎたけど、今日はコントロールしようとしつつ、試合の流れに乗ろうとした。マルクは思っていたよりもタフだった。ここからは今日の試合で改善が必要だと思った部分を改善させたい。特にテイクダウンとディフェンスのキックはうまくならないと」

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