▼第7試合 BOM スーパーウェルター級(70kg) 初代王座決定戦 3分5R
〇柿沼 慶(ポゴナクラブ/WMC日本スーパーウェルター級王者)
KO 1R 2分51秒 ※3ノックダウン
×チェ・フン(韓国)
※柿沼が初代王座に就く。
1R、フンは勢いよくワンツーと右ミドルで攻めていく。最初は受けに回っていた柿沼だが、右フック一発でダウンを奪う。立ち上がると再びワンツーで前に出るフンに柿沼が左右フックを浴びせてスタンディングダウンを追加。
それでもフンは下がらず猛然と前へ出てパンチで攻めるが、柿沼は左右フックを浴びせて最後は右フック。フンが豪快にダウンし、柿沼が翔代王座に就いた。
柿沼はマイクを持つと「ダメージもないし、すぐに次の世界タイトルを狙いたいので2月お願いします」と2月大会への参戦をアピールした。
▼第6試合 BOM 68kg契約 3分3R
〇ガオナー・PKセンチャイジム(タイ/PKセンチャイムエタイジム/元ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者、タイ国プロムエタイ協会認定フェザー級10位)
判定3-0 ※29-27×3
×プライチュンポーン・ソーシーポムポン(タイ)
ガオナーは昨年12月に初来日し、WPMF世界スーパーライト級暫定王者のNOBU BRAVELYからヒジのカットで僅か1RでTKO勝利している。また、『RISE WORLD SERIES」に出場した現ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者セクサン・オークワンムアンにも勝利している正真正銘の“ヨード・ムエ”(超一流選手)だ。
今回は3階級上のオーストラリア人選手との対戦が決まっていたが、高熱のため入院。代わって11月1日の『KNOCK OUT』でT-98に勝利したプライチュンポーンが対戦相手に決まった。ガオナーは本来ライト級の選手だが、今回契約体重は68kgで行われる。
1R、両者サウスポー。ガオナーが蹴り、プライチュンポーンがパンチを見せ、ガオナーが組み付く。ブレイクとなり、再び組み合おうとした瞬間にガオナーが電光石火の左ヒジをヒットさせてダウンを奪う。あっけにとられる場内。ガオナーはその後も笑みを浮かべながら左ストレート、ヒジを打つ。
2R、余裕を見せるガオナーにプライチュンポーンはヒジと左ストレートを繰り出す。組み合いになるとお互いに崩しを仕掛けるが両者とも倒れず。
3Rは完全に首相撲勝負となり、ガオナーが2度豪快にコカす。これで勝負あったと見たか、ガオナーは完全に遊び始めたため特に展開はなく、ガオナーが判定勝ちした。
▼第5試合 WPMF世界ライトフライ級(48.99kg) 王座決定戦 3分5R
〇ペッシラー・MTMアカデミー(タイ/MTMアカデミー/WPMF世界ライトフライ級1位)
判定2-0 ※49-49、50-49、49-47
×竜哉・エイワスポーツ(エイワスポーツジム/ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者)
※ペッシラーが王座に就く。
今年9月、日本人として8人目のラジャダムナンスタジアム認定王者となった竜哉が凱旋。今回はライトフライ級でWPMF世界王座を狙う。
1Rはお互いほとんど手を出さず、レフェリーがアグレッシブを促す。ペッシラーは前蹴りで竜哉を下がらせ、竜哉は左ローを蹴る。
2R、サウスポーのペッシラーは左ミドルと前蹴りで完全にコントロール。竜哉の右ミドルはスネでカットされる。ならばと竜哉は強い左ローを蹴っていく。
3R、ミドルの蹴り合いとなるが、両者ともスネでブロックしてヒットを許さない。ペッシラーは首相撲からヒザの蹴り合いを仕掛けてくると竜哉もこれに応じる。セコンドの「(相手は)もう疲れた」との声がかかると、竜哉は右ボディストレートを連発。ペッシラーはヒジを繰り出す。
4R、勝負を仕掛けてきたペッシラーは首相撲に持ち込み、ヒザ蹴りを入れていく。竜哉もこれに対抗するが、ヒザの正確さではペッシラーが上回る。ミドルの蹴り合いでもカットされるのは竜哉の方。コカされる場面もあり、ムエタイで最も大事なラウンドと言われる4Rを失って竜哉ピンチ。
5R序盤は竜哉がローで攻め、両者見合いが続く中、竜哉が先に試合を流し始める。ペッシラーも同調してそのまま試合終了。
WPMFの立会人がジャッジペーパーをチェックし、長い沈黙の後、判定が告げられ勝者はペッシラー。ラジャダムナン王者・竜哉が敗れるという結末となった。