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2026年7月26日(日) 東京・ニューピアホールで昼夜で開催される『PANCRASE 364』(U-NEXT配信)で、注目のフェザー級戦・カリベク・アルジクル ウール(キルギス)vs.三宅輝砂(ZOOMER)が行われる。7月23日、都内で公開練習後にカリベクにインタビューした。公式インタビューのコメントと併せて紹介したい。
▼フェザー級 5分3R
カリベク・アルジクル ウール(キルギス/Olymp Gym Bishkek)3位 13勝2敗
三宅輝砂(日本/ZOOMER)8位・11代KING OF PANCRASIST/2021年NBT同級優勝 13勝5敗
ラジャブアリ・シェイドゥラエフのスパーリングパートナーとして、PANCRASE参戦後、圧倒的な強さで井村塁、ISAO、平田直樹を撃破してきたカリベク。
その勢いのままベルト奪取かと思われた25年12月の栁川唯人との王者決定戦。栁川の右ストレートにより、まさかのアップセットでTKO負けした。再起を期し、5月には出稽古に来た相本宗輝とも練習しているカリベクに用意された相手は、前王者の三宅輝砂。
三宅は、PANCRASEで5試合連続フィニッシュと圧巻の強さ見せつけていたが、25年9月『RIZIN.51』で元PANCRASE同級1位の高木凌と対戦。後半に手数が減り、判定負け。敗戦のショックと責任感から一時は引退を表明し、王座返上という決断を下していたが、26年5月立川大会で復帰、遠藤来生を判定3-0で完封し、再起を果たした。激戦区・フェザー級の中でも殺傷能力の高い実力者同士による、これぞ“ワールドクラスMMA”と言える珠玉の一戦が実現する。
カリベク「前回は年末の連戦が減量続きでコンディションを崩していた」
──今回のPANCRASEでの三宅輝砂選手との試合試合が決まってから、どんなファイトキャンプを行ってきましたか。
「まずは皆さま、こんにちは。日曜日に試合があるということで、それに向けて母国のキルギスタンで、様々な会場でいろんな選手たち、トレーナーと練習をしてきました。ですので、基本的に今度の日曜日の対戦に向けての準備はできております。全てが順調です」
──キルギスで相本宗輝選手と練習している動画を見ました。どんな練習でしたか?
「練習内容はごく普通な私自身が毎日やっているような日々のトレーニング内容と一緒でした(※相本は「山を走ったり、ジムで打ち込みしたり、日本でやってきたことを当たり前のようにキルギスでもやっていた」と語っている)。
カズキは私のコーチ(バフティヤール・ヌルマトフ)に連絡を取って、それで合宿に参加するということでキルギスにやってきました(※相本とヌルマトフコーチのDMのやりとりは翻訳ソフトを通じたロシア語だった)。で、彼とは一緒の部屋で寝起きし、食事を共にし、そういった形で練習を行いましたので、今では良い友達になりまして、今でも連絡を取っている状況で、今日にも会おうという約束をしています。
カズキは本当に強くていい選手だと思います。最近のDEEPの試合も少し見ました。勝っていましたね。彼には『おめでとう』と言いたいです。日本人選手は本当にレベルが高いと思います。フィジカルが強く、打撃もしっかりしていて、総合的に見てもとても優れた選手が多いという印象です」

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──12月の栁川唯人選手との試合は、それまでの3連続フィニッシュ勝利が途切れる敗戦でした。あの試合を経て、ご自身中で修正点や課題をどう感じましたか。
「目的に関してはこれまでと同じですので、特に何かを変えたというわけではないのですが、あのとき、相手選手に対する評価を、十分にその評価しきれずに試合に臨んでしまったところがあるかもしれないと感じ、そこを変えてきました。練習内容も基本的には変えてはいないのですが、より十分に、一生懸命やるようになりました。
前回の敗戦は、そうしたいろいろな要因があった中で、一番大きな要因というのが、減量が続いていたことです。昨年は7月、11月、12月と連戦で減量がちょっと続いていたわけなんです。減量が続くとやはりちょっとコンディションを戻すのが大変になってきますので、12月のパンクラスの試合の時にはちょっとコンディションがやはり良くありませんでした」
──三宅選手はインタビューで「なんであんなパンチをもらったんだろう」と評していました。
「……あのタイミングは、自分の体が言うことを聞かないような状態でした。そのストレートを受ける前なんですけれども、柳川選手と組み合って立ち上がった時に、もう自分の体が言うことを聞かないような、そういう感覚があったわけなんです。で、その後、私自身もパンチを繰り出したんですが、それも何かいつもの自分のパンチとは違う、何か非常にゆっくりで、何て言うんでしょうか、自分の体が言うことを聞かない、自分の体ではないかのような状態でした。
今回はそのようなことがないように減量に関しても、十分に前もって早めに行いました。また、試合そのものは私にとっては今回6カ月ぶりということになりますので、今回の試合に向けて充分に時間をかけて準備をしてきました。何と言うんでしょうか、こう、飢えている、試合に飢えている状態とも言えます」
──この日本の蒸し暑い夏は大丈夫ですか?
「日本の夏ですが、逆に私は気に入っています。なぜかと言いますと、やはり減量しやすいから。そしてこの暑さにも慣れてます」
──さきほど前回の試合の対戦相手を十分に研究できていなかったと。今回の三宅選手との試合が決まって、どのような印象を持っていますか。
「前回は、相手選手の評価が不十分だったというよりは、それまでずっとフィニッシュ勝利してきたので、なんて言うか、ちょっとある意味こうリラックスしすぎてしまったというところもあったかと思います。ですが、今回は違います。十分にKOないしは、一本でフィニッシュできるように、私自身、チャンピオンベルトを手にするまでずっと勝ち進みたいという、そういう気持ちが非常に強くあります。
そして、三宅選手に関しても十分に研究して参りました。非常に強く良い選手だと思います。コーチやチームのみんなと一緒に彼の試合を見ました。彼は打撃もレスリングも上手くて、どこか一つが弱いとか、逆に特別強いというタイプではないと思います。本当にバランスの取れた選手です。だから、打撃でもグラウンドでも、どんな展開になっても対応できるように準備しています。
とても経験豊富な選手でしかも元チャンピオンですから、とてもいい試合になると思っています。実は、彼がまだチャンピオンだった約1年前に、私のほうから対戦を希望していました。今回ようやくその試合が実現するので、しっかり準備をしてきましたし、対戦できることをとても楽しみにしています。
ですので、次の日曜日の彼との試合においては、日本のファンの皆さんに素晴らしい試合をお見せできるということを約束いたします」
──今回の三宅選手は日本人には珍しく手足が長くて、少しカリベク選手に似ているスタイルの部分もあるかと思います。
「お互い体格が似ているということでしたが、より面白い試合になるのではないかと思います。見栄えのある試合になる。いつもと同じように、いろいろな展開を想定して準備しています。グラウンドになる場合もあれば、打撃戦になる場合も。レスリングでも打撃でも、どんな試合展開になっても対応できるように準備しています」
──今回の試合に勝つ上で重要になるポイントをどう考えていますか。
「いろいろな試合展開を想定して準備しています。でも、今の自分にとって一番大きなモチベーションは、この試合に勝つことです。前回、栁川選手との試合で敗れたことがあるので、その悔しさがあります。だからこそ、今回は本当に強い気持ちでこの試合に臨んでいます」
──その上でご自身が上回っていると自信を持っているところは?
「ただ、今回の試合に向けてトレーニング、合宿を行ってきましたので、その結果をお見せしたいと。その結果を発揮できるように頑張りたいと思います。ですので、日曜日の試合でどちらがどれだけ練習をしてきたか、どちらがどれだけ頑張ってトレーニングをしてきたかというのが分かるのではないかと思います」
──自分よりも背の高い選手と対戦したことは今までありますか(カリベクは175cm、三宅は180cm)。
「アマチュアの大会の時に、私自身が70キロのカテゴリーで80キロの相手と試合したことありますし、そのときも彼の方が身長が高かったです。そして今回のトレーニング合宿なんですが、トレーニング練習相手はみんな、私よりも背の高い人たちでした。三宅選手が背が高いということですので、長身の人を相手に練習をしてきました」
──前回、敗れたとはいえ、選手たちもあなたがPANCRASEのフェザー級トップの強さを持っていると評価しています。あなた自身もそう思っていますか。
「そういう風に皆さん思ってくださっていることですね。うーん、嬉しいかな、とは思うけど、結果が全てではないかと思います。私の考えでは、他の選手も皆さん強いと思います」
──わかりました。謙虚ですね。
ヌルマトフコーチ このようなスポーツ種目、格闘技という種目で勝ち上がってきている選手においては、弱い選手なんて存在しないんですよ。
──今キルギスのフェザー級ファイターが世界を席巻していると思います。先日はムルタザリ・マゴメドフ選手がUFCでスコティッシュ・ツイスターを極めて勝利し、アクバル・アブドゥラエフ選手がONEからDWCS参戦と言われています。ROAD FCではエルデュカルディ・ドゥイシェフ選手がフェザー級王者になり、あなたの練習仲間でもあるラジャブアリ・シェイドゥラエフ選手はRIZIN王者です。なぜキルギスの、しかもフェザー級はこんなに層が厚いとあなたは考えますか?
「フェザー級というのが、おそらくキルギス人の体格的に適している人が一番多いんじゃないかと。その身長体重的に。そして、その層の厚い階級の選手たちがそれぞれ切磋琢磨している。今回は、それぞれ日本や米国や韓国に行っているので練習できませんでしたが、所属しているジムの垣根を越えて合宿であったり、一緒に練習します。ムルタザリは別の地域ですが、彼も私たちのコーチのところに来ます。試合に向けてそれぞれお互いにサポートし合ったりしていますので、我々みんな同じ階級ですが、友達と言ってもいいです」
──PANCRASEは、国内ではU-NEXT、海外ではUFC Fight Passで配信されています。彼らに刺激を受けて、PANCRASEでチャンピオンになって、さらに上の舞台へという思いもありますか。
「やはり、選手というのは目的は同じでありまして、最終的にはUFCのチャンピオン、王座を獲得したいというところがありますので、私もそれに向けて頑張っているところです」
──最後にファンにメッセージを。
「日本の皆さん、こんにちは。PANCRASEで試合をするようになって、もう1年半から2年近くになります。そのおかげで、日本はもう自分にとって第二のホームのような場所になっています。本当に日本が大好きです。人も好きですし、日本のすべてが気に入っています。できることなら、もっと頻繁に日本へ来たいと思っています。だから、日本で試合をする時も、まるで母国で戦っているような気持ちで臨めています。
日曜日の試合、ニューピアホールにぜひいらして観戦をしてください。僕は戻ってきました。前回の試合からもう6カ月が経ちましたけど、その分、本当に試合がしたくてうずうずしています。今回は皆さんにエキサイティングな試合をお見せできるよう全力を尽くします。私自身、試合に向けてコンディションを整えて参りましたし、準備が万全の状態です。そして私自身が試合を戦いたいという、そのような思いで飢えておりますので、楽しい試合になることをお約束いたします。ですので、ぜひとも応援してください!」
──対戦相手の三宅選手にもメッセージを。
「三宅選手、何を申し上げたらいいのかわかりませんが、一緒に素晴らしい良い試合をできるようにいたしましょう。日曜日の試合の日、リングでお待ちしています」
──ところで、普段の趣味なども教えていただけますか。
「普段、時間がある時や休日は、本を読んだり家族と過ごしたりするのが好きです。週に1回は実家のある村へ帰って、親や親戚、大切な人たちと一緒に時間を過ごしています。それから、山へ出かけるのも好きで、乗馬をしたり、山の中を散策したりして自然を楽しんでいます」
三宅「打撃で倒したい」(会見コメント
「(カリベクは敗戦を経て)修正はしてくるでしょうけど、僕は栁川選手とは違う武器があるので、僕の武器は通用すると思うので、そこを突いていけたらなと思っています。(前戦・遠藤来生戦では)色々試しすぎて、フィニッシュしたかったんですけどスタミナを使いすぎて最後にバテてしまいました。(カリベク戦では)僕の寝技を見ても誰も面白くないと思うので、打撃で倒したいなと思います」













