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【UFC】オクタゴンでもキルギス旋風!「UFC史上4度目のツイスター」一本勝ちのムルタザリ・マゴメドフは11戦無敗・全フィニッシュに「UFCフェザー級はほぼ死にかけている。僕がこの階級を復活させる」

2026/06/22 10:06
 2026年6月20日(日本時間21日)米国ネバダ州ラスベガスのMeta APEXにて『UFC Fight Night: Kape vs.Horiguchi 2』(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)が開催された。  メインイベントの第12試合で、マネル・ケイプvs.堀口恭司のフライ級戦が行われた同大会の第9試合では、フェザー級で注目のキルギス人ファイターが世界を驚かせるオクタゴンデビューを果たした。  その名は、ムルタザリ・マゴメドフ(※写真右)。この日「UFC史上4度目のツイスター」でのフィニッシュで、MMA戦績を11勝無敗とした26歳のキルギス人は「全試合フィニッシュ」勝利を更新した。  同じキルギス人のフェザー級で19戦無敗・19フィニッシュのRIZIINフェザー級王者のラジャブアリ・シェイドゥラエフ(25歳)とは、かつて同国の合宿でともに練習をしたこともあるという。  マゴメドフは、21年と21年のアマチュアGAMMAで7連勝するなど世界大会ライト級で2年連続優勝。22年にプロデビューすると、キルギスのWEF Selectionフェザー級で優勝。Octagonでもフェザー級王者となると、25年9月の『Dana White's Contender Series』(DWCS)では、同じく9戦全勝だったメキシコのブラヤム・ズルチャーを1分37秒でKOに下し、5KO・5一本勝ちのパーフェクトレコードでUFCとの契約を決めていた。  21日のUFCで、シェイドゥラエフより一足早くオクタゴンデビューしたマゴメドフは、K-1時代に久保優太とも対戦したメルシック・バグダサリアンと対戦。  1R、サウスポー構えのバグダサリアンはいきなり左ミドルを当てて左ストレート。オーソのマゴメドフは右インロー。バグダサリアンの右前蹴りに、マゴメドフは左関節蹴りを前足に突く。バグダサリアンのワンツー、左ボディを受けて前に出たマゴメドフは、シングルレッグでバグダサリアンを崩すと、右で差してバッククリンチから小内刈で崩して、両足をかけるとグラウンドに。  すかさず背後からボディトライアングル(4の字)でオタツロックに足を組むと、正対しようと胸を合わせにきたバグダサリアンの頭を左脇で抱えるスコティッシュツイスターの形から、最後は左ヒジでバグダサリアンの頭を遠ざけて固定して捩じる、変形のツイスターでタップを奪った。  試合後、ケージの中で元UFC王者ダニエル・コーミエーのインタビューで「テイクダウンを決めてボディトライアングルに入りましたね。相手が自分の方へ体を回転させてくることを予期して、そのサブミッションを極めるつもりだったんですか?」と問われたマゴメドフは、「まさにこれが私の狙いでした。そして、思い通りの展開になりました。この技を長い間練習してきました。“マイブラザー”のアスカル・アスカロフが教えてくれたんです」と、自身のルーツでもあるダゲスタンの元UFCファイターの名前を挙げた。  続けて、「UFCデビュー戦で倒した相手(バグダサリアン)はかなり経験豊富な選手でしたが、次に戦いたい相手は?」と問われると、「あの選手は僕にとって非常に優れた良い相手でした。僕は戦いたい、常に活動し続けていますし、いつでも準備はできています」と、フェザー級戦線を一気に駆け上がっていく心つもりであることを語った。  そして最後に「あまり多くを語るのは控えますが、“フェザー級はほぼ死にかけています”。この階級を復活させ、再び輝かしいものにしていきましょう」とフェザー級復興の柱になるとした。  幼少期からレスリングを始め、キックやムエタイも学び、16歳でMMAに出会った。プロ・アマ通して18連勝。1年前からラスベガスに移り住み、UFC参戦に備えてきた。  UFCでツイスターでのフィニッシュは、ジョン・チャンソン、ブライス・ミッチェル、ダモン・ブラックシェアに次ぐ史上4人目。  そして、RIZINフェザー級王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(19-0)、ONE無敗アクバル・アブデュラエフ(13-0)、ROAD FCフェザー級王者エルデュカルディ・ドゥイシェフ(13-0)と並び、「MMA無敗のキルギス人フェザー級ファイター」として、世界最高峰の舞台で輝かしいデビューを飾った。  同国フェザー級には、PANCRASE参戦中のカリベク・アルジクル・ウール(13-2)、Black Combatのアジリット・ヌルマトフ(15-3)、ダニエル・トチュベク・ウール(12-0)らも控えており、次々と世界の舞台で頭角を現している。  試合後、バックステージでの会見でムルタザリ・マゴメドフは「フェザー級は非常に面白い階級だが、今はビッグネームがいない。自分がハイライトになる」と自身がフェザー級の中心になると語った。下記は試合後の一問一答の全文。 [nextpage] バックを取った時、頭の中でオートパイロットで動いていた ──あなたのデビュー戦で起こったことを予想していた人は少なかったと思いますが、あなたにとってはこのデビュー戦はまさに望んでいた通りの展開になったのでしょうか? 「はい、私にとってこのデビュー戦はまさに自分が予想していた通りに進みました。ここまで来るのに多くのハードワークを重ねてきました。この瞬間をずっと待っていたんです。そして、すべてが完璧に、私が望んだ通りの形で起きました」 ──間違いなく、あなたが極めたあのモディファイド・ツイスター(変形ツイスター)は、とんでもないフィニッシュでした。私たちが見慣れているツイスター(※通常はグラウンドコブラのように頭を引き寄せて捩じる)とは少し違った形に見えましたが、あのフィニッシュについて教えてください。どのタイミングで極まると分かりましたか? そしてどうやってあの形に入ったのでしょうか? 「この特定のサブミッション、この技は、私の“ブラザー”アスカル・アスカロフから教えてもらったものです。彼が私にこれを見せてくれて以来、ずっと練習を重ねてきて、ようやく自分でも上手くかけられるようになってきました。試合中、相手のバックを取った時、頭の中ですでにオートパイロット(自動操縦)のようになっていました。この技にはいくつか異なるバリエーションがあるのですが、今回はあのポジションになったので、あの形で極めることになりました。あの状況だったからこそ、あの形で上手くいったんです」 ──アスカロフから教わったのはいつ頃ですか? 「彼は最近、1カ月ほど前にここラスベガスに来ていました。その時にちょうど一緒にこれを練習していたんです」 ──つまり、ごく最近になって自分のアーセナル(武器庫)に加えたばかりだということですね。それに加えて、非常に経験豊富で、長くUFCにいて、K-1など多くの試合も経験している相手からこのサブミッションを奪いました。バグダサリアンからこの技を極められたことで、喜びはさらに増しましたか? 「はい、もちろんです。メルシックはどちらかというとストライキングの技術でよく知られている選手です。だから、彼相手ならこの技が極まるかもしれないと分かっていました」 ──フェザー級は常にUFCの中でも非常にエキサイティングな階級です。あなたはランキングを駆け上がりたいと思っているはずですが、どれくらい早く試合に復帰したいですか?そして、どれくらい早くランキングを上がれると考えていますか? 「(英語で)そうですね、たぶん……3、4カ月ヶ月後くらいですかね。フェザー級は非常に面白い階級ですが、今はビッグネームがいません。だからこそ、私が新たなハイライト(目玉選手)になれると思っています。私は現在11勝無敗で、すべてフィニッシュで勝っていますからね」 ──今日私たちが見たあの試合こそが、あなたがメインカードでデビューした理由だと思いますか? コンテンダーシリーズ(DWCS)を経験したばかりで、まだUFCデビュー戦にもかかわらず、メインカードのかなり良い位置に抜擢されました。今夜のパフォーマンスは、なぜ自分がメインカードで戦うにふさわしいのかを証明したものだと感じていますか? 「はい、間違いなくそう思います。UFCは私のことをエキサイティングなプロスペクトとして見てくれているのだと思います。私の戦績を見れば、すべてフィニッシュ決着ですからね。コンテンダーシリーズでもあのような派手な形で参戦しました。だから彼らは、私が派手なパフォーマンスを見せられる選手だと理解してくれているんだと思います。私はすでにこのレベルにいますし、だからこそ彼らは私をこのようなメインカードに配置したのでしょう。彼らはすべてを分かっていると思いますし、私はそれをとても嬉しく思っています」 ──コンテンダーシリーズに出場して以来、あなたの人生はどのように変わりましたか? 故郷の家族やみんなが興奮しているのは間違いありませんが、あなた自身はどうですか? 「ええ、コンテンダーシリーズで勝ってUFCと契約して以来、より多くの注目を集めるようになりました。コンテンダーシリーズの直後にもそれは感じていましたが、まだまだ足りませんでした。今回、UFCでのデビュー戦を終えたことで、注目度はもっともっと大きくなると思います。試合前からすでに多くの注目を集めているのを感じていました。全体的に見て、私はこの状況に対する準備はできています。とても良い気分ですし、注目されることを嬉しく思っています。もちろん、これもゲームの一部だと理解していますから、素晴らしいことです」
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