(C)Zuffa LLC/UFC
2026年5月30日(土)17時から、中国・マカオのギャラクシー・アリーナで『ROAD TO UFC 初日/2日目』に続く、3日目の本戦『UFC Fight Night: Song vs. Figueiredo』(U-NEXT配信)が開催された。
試合後、UFCシニアバイスプレジデントでアジア統括責任者のケビン・チャン氏が、UFC初勝利を1R KOで飾った朝倉海に「パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト」を贈ることを発表。ボーナスは10万ドル(約1590万円)となる。
ケビン・チャン氏は朝倉のKO勝利について、「朝倉海をUFCに迎え入れる決め手となった魅力の多くを、しっかりと披露してくれた。今や彼の未来は一気に明るくなっている」とさらなる期待を寄せた。
中国を次のレベルへ引き上げるためにアスリートを育成している
「今夜の『パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト』のボーナスは、朝倉海とソン・ヤドンに贈られます。そして『ファイト・オブ・ザ・ナイト』はジャン・ミンヤン対アロンゾ・メニフィールドです。私たちは、信じられないほど素晴らしいファイトウィークを締めくくりました。2日間にわたる2つの『ROAD TO UFC』イベントがあり、そして今夜の本当に信じられないほど素晴らしい『UFCファイトナイト』へと結実しました」
──今日、中国本土のファイターたちは観客を前に少し元気をなくしてしまったように見えました(※勝利したのはメインのソン・ヤドンのみ)。これはやはり、すべて彼らにとってUFCの水準が高すぎたということでしょうか、それともどう思われますか?
「ここはUFCであり、UFCに簡単な戦いなど一つもないと考えています。だからこそ中国のファンも、そして世界中のファンも、このプロモーションに注目し、『オクタゴンで成功を収めた者は、真に世界最高の実力者なのだ』と自分に言い聞かせているのだと思います。それに、結果はどちらに転ぶこともあります。例えば、前回の上海でのファイトナイトを振り返ってみると、あのプレッシャーは多くの中国のアスリートたちにとって、決して大きすぎるものではありませんでした。ですから、これは単に私たちのスポーツの本質であり、最近の競争がどれほど激しいかという問題なのだと思います。そして、あの場に一歩足を踏み入れれば、いつでも厳しい戦いになるという現実そのものなのです」
──UFCにとっての「新興市場」の中で、中国はどの位置(ランク)にありますか? また、そのプロセスを加速させるためには、どのような要素が必要でしょうか?
「ランキングですか。それは何と言いますか、ある市場を別の市場と比較して順位をつけるのは非常に難しいので、何とも答えづらい……というか、大まかな表現になってしまいますね。ただ、中国が極めて重要な市場であることは間違いありません。ファンの規模、ソーシャルメディアのフォロワー数、トレンド入り、その他あらゆる指標において、会社にとって非常に、非常に、非常に高いランクに位置していると言えます。そして、あの国のスケールの大きさ、ファンの数、そして彼らの情熱がどれほど凄まじいか、それらすべてがその評価に繋がっています。
そして、それを次のレベルへ引き上げるために必要なもの、それはアスリートです。だからこそ私たちは、アスリートの育成やパフォーマンス・インスティテュート(PI)、そして既存のUFC中国籍ファイターへのサポートなどに、これほど多くの投資を行っているのです。それが次のレベルへ引き上げる原動力になります。アスリートの数と量、そして質こそが、次のレベルへ引き上げると私たちは信じています。それが私たちの目指しているところです。ですから、今夜は全員が思い通りの結果になったわけではありませんし、そういうこともありますが、私たちはこれを後退とは捉えていません。ただ、前を向いて進むためのステップであり、イベントは毎回異なるものですし、この地域のタレントを披露する機会は、今後も他にいくらでもあると考えています」
朝倉海をUFCに迎え入れる決め手となった魅力の多くを、しっかりと披露してくれた
──メン・ディンとション・ジンナンは、ともに試合に敗れました。二人とも他の団体で王座に就くなど、輝かしいキャリアを持っていますが、彼らがUFCに戻ってくることはあるのでしょうか。それとも、今回の契約は一度きりのものだったのでしょうか?
「いえ、これが一度きりの契約だったとは考えていません。彼らが戻ってくるのは間違いありません。ただ、UFCに来るということは、UFCの外でどんな成功を収めていようとも……先ほどの質問と同じになりますが、ここは極めて競争の激しい舞台であり、簡単な試合は一つもありません。今夜の彼らは、オクタゴンでどれほど成功できるかという輝きの片鱗を見せてくれたと思いますし、次回どうなるか期待しましょう。
例えば、今日の朝倉海は素晴らしい例だと思います。彼は別のプロモーション(RIZIN)で圧倒的なチャンピオンであり、同じような状況でUFCにやってきました。そして移籍後すぐにベルトに挑戦しましたが、その時は成功を収められず、その次の試合でもそうでした。しかし、今回の試合に向けて、彼は自分のスタイルのどこを修正すべきか、あるいは改善すべきエリアがどこなのかを理解し、見事に素晴らしいパフォーマンスを披露しました。そして今や、彼の未来は一気に明るくなっています。ですから、これはやはり、UFCで戦うことがいかに厳しいことであるかを物語っているのだと思います。彼らがこれで立ち止まるとは思っていません。彼らはこれからも成長し続けるはずです」
──メン・ディンとション・ジンナンを再びUFCで見ることができる、という意味でしょうか?
「ええ。彼らはロースター(契約下)にあるアスリートですから」
──朝倉海の話題が出ましたが、彼は今夜、UFCでの初勝利を挙げました。階級を上げての試合でしたが、彼のパフォーマンスについてどう思われましたか?
「信じられないほど素晴らしかったと思います。そもそも彼をUFCに迎え入れる決め手となった魅力の多くを、しっかりと披露してくれたと思います。彼の爆発力、打撃のセンス、正確さ、そしてスピード。本当に印象的でしたし、彼が素晴らしいショーを見せて、日本のファンに『自分はUFCで十分にやっていける』ということを証明してくれて本当に嬉しく思います」
──メインイベントで勝利を収めたソン・ヤドンについても伺います。今夜の彼の戦いぶりをどう評価しますか?
「彼は常に……UFCのトップ5に入るというのは、いわば“修羅の国(キラーズ・ロウ)”にいるようなものです。彼らは間違いなく世界最高峰のファイターたちであり、デイブソン・フィゲイレードほどの実績のある選手を仕留めるというのは、まさに偉業と言えます。ですから、彼は自分が何を出せるかを純粋に証明しましたし、王座挑戦の会話に直ちに加わる位置にいると思います」





