(C)RIZIN FF
19戦無敗で全試合フィニッシュ勝利中のRIZINフェザー級王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)が、ロシア『Vestnik MMA』の動画インタビューで、RIZINとの契約が「あと2試合」であること、「RIZINの契約が終わったときにUFCから良い条件のオファーがあれば、そこへ行くことも可能」と語った。
「RIZINから『今のところウチの団体内にはもう君の相手になる選手が残っていない。けれど、他の別の団体から選手を連れてくる』と言われている」と明かしたシェイドゥラエフ。RIZINでの残り2試合後にUFCに行くとしても、厳しい条件を提示されるのでは? と問われると、「今、RIZINは本当にとても良いファイトマネーを支払ってくれています。ただ、もしマネージャーが私をUFCに連れていくとしたら、『最初からトップファイターと戦えるように交渉できる』と言ってくれています。そうなるのであれば、そこでも良いファイトマネーが提示されるのではないかと思っています」と、飛び級の可能性を示唆。
さらに、UFCで戦う場合「おそらく66kg(フェザー級)になる」というシェイドゥラエフは、王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキーと、20戦無敗の1位モフサル・ イヴロイエフの試合予想について聞かれ、「もし私にチャンスをくれるなら、私はその二人のどちらとでも戦う準備がある」と自信を見せている。
日本のファンは本当に礼儀正しくて、なんだかあそこから離れたくなくなってしまうほど
──まず第一に、前戦の勝利(久保優太に1R TKO勝ち)おめでとうございます。今回もまたしっかりと勝ちを収めて18勝0敗(※19勝0敗)ですね。つい最近、ヴァレンティナ・シェフチェンコがあなたについて聞かれた際、「RIZINはこの若者(シェイドゥラエフ・25歳)を早くUFCにリリースしてあげてほしい。そうすれば、キルギスにまた一人UFCのチャンピオンが誕生するから」と言っていました。彼女のこの言葉についてどう思いますか?
「まずは祝福をありがとうございます。はい、彼女がそう書いてくれたのを見ました。実は、すでに私のもとには(UFCからの)オファーが来ているんです。ただ、現時点ではまだRIZINとの契約が2試合残っています。ですから、まずはこの契約が終わってから、インシャアラー(神の御心のままに)、UFCへ行きます」
──もしUFCに行くとしたら、どの階級になりますか? 66kg(フェザー級)ですか、それとも70kg(ライト級)になる可能性もありますか?
「いや、70kgではないですね。おそらく66kg(フェザー級)になると思います」
──RIZINについてですが、なんだかもう本当に対戦相手が誰も残っていないような状態に見えます。あなたはトップ選手たちを全員撃破して、しかも圧倒的な内容で勝ち、誰一人あなたに問題を起こさせませんでした。RIZIN側はこれからあなたに何を提示できるのでしょうか? 誰かまた面白い選手を新しく契約して呼んでくるのか、それとも彼らの方からも何か具体的な名前について話は出ていますか?
「そうですね、私はあそこで日本の強い選手たちと戦ってきましたし、日本人だけでなく、アメリカ人、ブラジル人、ロシア人とも戦いました。RIZIN側からは『今のところウチの団体内にはもう君の相手になる選手が残っていない。けれど、他の別の団体から選手を連れてくるよ』と言われています。まあ、私にとっては彼らがどこから選手を連れてこようが関係ありません。私はいつでもしっかりと準備をして、戦うだけです」
──日本のファンについて教えてください。かつてエメリヤーエンコ・ヒョードルが「あそこは全くの別世界だ、ファンがとにかくファイターを心からリスペクトし、愛してくれる」と話していました。あなたは無敗ですし、本当に長いこと日本で戦っていますが、やはりあそこのファンベースのサポートが(他とは)全く違うというのは感じますか?
「はい、日本のファンは本当に礼儀正しいです。私のファンもとてもたくさんいて……なんだか、あそこから離れたくなくなってしまうほどですよ(笑)。試合を戦うたびに、どんどん新しいファンが増えていくのを感じます」
──日本語はもう少し覚えましたか?
「ええ、少しだけ。『コンニチハ』『アリガトウゴザイマス』……そういった言葉をいくつか学びました」
──UFC以外の他の大きな団体でチャンピオンだった多くのファイターたちが、移籍の際に問題があると話しています。というのも、例えば大きな団体のチャンピオン、分かりやすい例で言えばエドゥアルド・ヴァルタニャン(28勝4敗)ですが、彼はACAのグランプリで優勝したあとUFCに行こうとしましたが、そこで提示されたのが、いわゆるベースとなる契約でした。彼は「それまでロシアで貰っていた額に比べて、提示されたのが『2万ドル+勝利ボーナス2万ドル』のような内容だった。これではファイトマネーが1/5、あるいは1/10も下がってしまうことになるから、そんな条件では戦えない」と言っていました。あなたには、そういう(ギャラが下がる)覚悟はありますか? RIZINではあなたのことが非常に高く評価され、多額のファイトマネーが支払われていると思いますが、もしUFCに行くとなれば、本当に一時的に収入が落ちることになります。
「うーん、まだ現時点では正確には分かりません。今、RIZINは本当にとても良いファイトマネーを支払ってくれています。ただ、もしマネージャーが私をUFCに連れていくとしたら、『最初からトップファイターと戦えるように交渉できる』と言ってくれています。もし最初からトップ選手と戦えるのであれば、そこでも良いファイトマネーが提示されるのではないかと思っています。実際のところはまだ分からないので、様子を見てみましょう」
──つまり、この先RIZINでの2試合が終わり、そのあとにRIZINと新しい契約を結ぶか、あるいはUFCからのオファーを受けるかという選択を迫られたとき、あなたにとって「お金」が選択の決定的な鍵になるわけではない、ということでしょうか?
「私の最大の目標は、世界最高のファイターになることです。今はアルハムドゥリッラー(神に感謝を)、しっかりと稼ぐことができています。ですから、あとはRIZINの契約が終わったときにUFCから良い条件のオファーがあれば、そこへ行くことも可能です。ただ、RIZINも決して悪くありません。あそこも本当に素晴らしい団体です。まあ、そのときが来たら考えてみます」
──そもそも、最近のキルギス人ファイターたちのこの凄まじい躍進は、何が理由だと思いますか? UFCのムフトベク・オロルバイ(ウェルター級・16勝2敗1分)は一躍みんなのお気に入りになりましたし、ACAで試合をするアリムルダン・アブディカーロフ(フェザー級・24勝10敗1分)もいますし、チャンピオンになったジャクシルク・ミルザベコフ(ACA暫定ウェルター級王者・15勝2敗)もいます。そしてあなた自身はRIZINで活躍していて、ONE Championshipにはアクバル・アブドゥラエフもいました(※13勝0敗でONE離脱)。全体として、今キルギスのMMAが完全に上り調子にあるように見えます。
「そうですね、勢いがあります。ここ最近、キルギスではMMAが本当に大きく成長しています。非常に才能のある良いファイターたちが育ってきているんです。私たちは、インシャアラー、ムフトベク・オロルバイも素晴らしい戦いをしていますし、おそらく彼も自身の階級でチャンピオンになるだろうと思っています。とにかく、みんなでアクセルを踏み続けて頑張っているところです」
──それは何が理由なのでしょうか? ある時期まではキルギス人ファイターの名前をここまで耳にすることはありませんでしたが、今や本当に世界の主要な団体のトップやチャンピオンに君臨しています。
「それは、確信を持って言える理由が(これというのは)……(苦笑)」
──分かりました。あなたとUFCの66kg(フェザー級)についても話したいです。今、モフサル・ イヴロイエフ(ロシア)がついにタイトルコンテンダーになりました。「モフサル・ イヴロイエフvs.アレクサンダー・ヴォルカノフスキー」という試合について、どう予想しますか?
「どうでしょうね。私は彼ら二人とも、いつでも戦う準備ができています。モフサルも素晴らしいレスリングを持っていますし、経験も豊富です。ただ、あのヴォルカノフスキーも強いです。彼はベテランの域に入っていますが、いずれにせよ非常に経験豊富なファイターです。まあ、どうなるかは分かりませんが、もし私にチャンスをくれるなら、私はその二人のどちらとでも戦う準備がありますよ。彼ら二人ともね」
──あと、実はあなたに直接お会いするのは今日が初めてなのですが、映像で見ていたよりも身体が大きく見えます。普段の通常体重はどれくらいあるのですか?
「今の普段の動ける体重は、75kgから76kgくらいです。そこから66kgまで減量しています」
──通常体重が75kgなら、なんだか61kg(バンタム級)で戦っている選手たちの通常体重と同じくらいに思えますね。
「以前は、私の普段の体重は72kgくらいだったんです。その頃は66kgへの減量も普通にできていました(※シェイドゥラエフはACA時代までバンタム級で戦っている)。今は少し減量がキツくなってきましたが、それでも66kgまで落として、フィジカル面でも技術面でもとても体調良く過ごせています」
──あなたはオロルバイやジャクシルクとは別のジムの所属ですか?
「ムフトベク・オロルバイたちはオシュ(キルギス南部の都市・Uluu Kyrgyz Team)で練習しています。私たちはビシュケク(首都)で練習(Ihlas)しているので、所属しているジム自体は別々です。ただ、合同のトレーニングキャンプなどで一緒に練習することはあります」
──合同キャンプをすることもあるとはとても素晴らしいですね。次の試合についての情報はいつ頃になりそうですか? つい最近勝ったばかり(4月12日に久保優太に1R TKO勝ち)だということは分かっていますが、これまでの試合と同じように、今回も全くダメージを負っていませんよね。
「私はRIZINに対して『毎月でも試合をする準備がある』と伝えてあります。ただ、今は彼らが私の対戦相手を探して考えているところなので、まだ現時点では(次戦の)日程は決まっていません」(※7月18日に太田忍と対戦する同門のイリスベク・ティレノフのセコンドにつく予定)







