キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT】渡慶次幸平“監督”「うちのチームが一番ポテンシャルは低い。それでも勝てるのが格闘技の醍醐味」

2026/04/03 20:04
【KNOCK OUT】渡慶次幸平“監督”「うちのチームが一番ポテンシャルは低い。それでも勝てるのが格闘技の醍醐味」

準決勝で木村“フィリップ”ミノル率いる「Battle Box」チームと対戦する「KNOCK OUTクロスポイント」チーム(C)KNOCK OUT

 2026年4月4日(土)KNOCK OUT常葉アリーナ『U-NEXT presents THE KNOCK OUT FIGHTER.7』(U-NEXT配信)にて、「THE KNOCK OUT FIGHTER UNLIMITED最強ジムはどこだ! ジム対抗3vs3トーナメント(契約は-60.0kg)」の準決勝&決勝が行われる。

 2月の1回戦を勝ち上がった4チームにより、決勝トーナメントが争われる。渡慶次幸平率いる「KNOCK OUTクロスポイント」チームのインタビューが主催者を通じて届いた。

 1回戦では1勝2敗と数字上は負け越したものの、敗れた2人が対戦相手を負傷させて脱落に追い込んで大将戦で勝利するという勝ち抜き戦ならではの勝ち上がりを見せた。渡慶次が語る“弱者の兵法”とは?


――記者会見直後のインタビューですが、準決勝・決勝に向けた意気込みを聞かせてください。

「意気込み……あってないようなもんですよ。やるだけですよ、ホントに。1回戦を見た感じ、うちのチームが準決勝に残った4チームの中で一番ポテンシャルは低いと思います。でも格闘技は弱いと思っている方が勝つことがあるものなので、そこを狙いたいなと」

――1回戦は2連敗から大将戦で勝利して勝ち上がるという、勝ち抜き戦ならではの勝ち方でした。

「2連敗と言ったら2連敗なんですけど、相手を潰しているんで。今回も最初の2人に関しては究極負けてもいいから潰せって感じですよね」(※クロスポイント勢は2試合連続で敗れたものの、どちらも対戦相手を負傷欠場に追い込んで大将同士の対戦に持ち込んだ)

――今回のトーナメントは最後の一人さえ勝ってしまえばOKですからね。

「そうなんですよ。準決勝でKO負けしたら決勝には出られないですけど、判定負けで相手潰してくれればいいですよね。それで大将につなげて、大将が頑張れ、みたいな」

――ただその勝ち方で準決勝をクリアしても、決勝戦がハードではないですか?

「これが弱者の兵法というか、格闘技は実力が低い方が負けるわけではないので。例えばRIZINの大晦日でホベルト・サトシ・ソウザがノジモフにKO負けしましたが、絶対サトシの方がノジモフより強いんですよ。でもサトシが負けたじゃないですか。それが格闘技の一番の魅力だと思います。もし僕らのチームがトーナメントで優勝したら、僕の人生の中でもすごく大きい価値のあるものになると思っていて。

 コーチ・監督としてKNOCK OUTに出るのは今回が初めてなんですけど、2週間ほどアジア・SEAGamesにキックボクシングで出場したミャンマー代表のコーチをやってきたんですよ。なんでかというとミャンマーラウェイは判定がないから、ミャンマーの選手は判定がある試合になると勝てないんです。それで『勝ち方を教えてほしい』ということでコーチとして指導してきたら、ミャンマー代表として初めてメダルを2つ取ったんですよ。それが僕の中でものすごい自信になっていて。

 例えばTHE BLACKBELT JAPANは鶴屋(浩)さんがジムの代表としてドーン!と構えているじゃないですか。鶴屋さんは決して現役時代は地上最強ではなかったと思うんですけど、今は指導者として日本でもトップにいる。指導者として結果を出してきた自信の積み重ねが今の鶴屋さんにつながっていると思うので、僕もああいう本物になりたいですね。鶴屋さんは間違いない人だし、鶴屋さんの弟子の松根(良太)さんも間違いない。だから平良達郎選手が強いと言われるわけで。僕もやるなら本物になりたいですね」


――今の渡慶次さんは自分が勝つことだけでなく、人を勝たせることにも喜びを感じているんですね。

「僕がずっと子ども支援などの活動をやっているのもあるんですけど、自分の存在した意義というか価値を残していくにはどうしたらいいのかを考えると、自分が関わった人たちを、自分が関わったことでより上に上げたいんですよね。それは敵でも味方でも関係なく。僕は自分の近くにいる人たちから上げていきたくて、今回の僕のチームの3人には、僕が監督になって僕のチームで戦ったことで、彼らの人生の中でちょっとでも何かいいものを手に入れてくれたらうれしいですよね。それが出来たら僕も本物に近づけるのかなと思います」

――まさにKNOCK OUT クロスポイントは1勝2敗になっても最後は全員で勝ち上がるというマインドを持ったチームになりそうですね。

「最終的には勝てばいいわけですからね。多分Battle-Boxが思っているより、うちのチームは強いですよ。一回戦でうちは一人目と二人目が秒殺で負けちゃいましたけど、あれは何回も続かないんで。例えば飛びヒザを食らってKO負けした人は2連チャンで食らわないじゃないですか。なんでかと言ったら次はちゃんと警戒して集中してやるから。(古仲)丈太はもっとできるし、(石原)海星ももっとしぶとい。

 前回は本番でああなっちゃいましたけど、次はめっちゃ集中して試合をすると思うし、今2人とも『クソ!舐めやがって!』と歯を食いしばって頑張っているんで。僕はそこに賭けてるというか、それを見せてくれたら勝ち負けはそんなに。もちろん勝ったら嬉しいし、賞金ももらえますけど、そこはある意味おまけですね。僕は選手たちのそういう姿を見たいです」

――それでは最後に今大会を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをいただけますか?

「自分は4月18日の沖縄大会、引退スペシャルマッチの(鈴木)千裕との決戦に向けて追い込んでる最中、福島まで行ってセコンドをやるので、これでしょうもない試合をしたら僕が(チームの選手を)やっつけようかなと思います(笑)。俺が見ていてムカつくような試合をするなよ、と。どんな結果になってもいいから一生懸命頑張れ、と思っています。うちのメンバーはそういう試合を見せてくれると思うんで、ぜひそれを楽しみにしていてください」

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