MMA
インタビュー

【ADCC】グラップリング歴2年足らずでADCCアジア・オセアニア予選優勝! YA-MANらRIZINファイターも指導するグラップリング界の新星・安楽龍馬の強さとは!?

2026/05/25 21:05
 2025年12月に開催されたADCCアジア・オセアニア予選。50人が参加した男子プロフェッショナル-65.9㎏級で5戦を勝ち抜き優勝した安楽龍馬が本誌『ゴング格闘技』のインタビューに答え、そのグラップリングテクニックも披露した。  レスリングでU-23世界選手権銅メダルなどの実績を持ち、かつてはオリンピックを目指していたトップクラスのレスラーであり、グラップリングを始めてわずか1年10カ月でADCC予選を制した安楽。柔術黒帯や並みいるベテラングラップラーを退けて優勝を勝ち取ることができたその理由を本人は「戦う場所を自分で決めた」ことだと語った。 「グラップリングをし過ぎないというところと、レスリングの戦い方でグラップリングでも通用する部分があるので、その狭間の部分で戦っていたというイメージです。レスリングし過ぎず、グラップリングし過ぎず。ノースサウスチョークに入る時のステップなんかはレスリングの部分で、あのステップだとあまり相手に足を絡められないんです。絡められちゃうとグラップラーの人たちの方が足関節だったりの技術が上なので、そこで戦わない。そういったことが勝因だったかなというのは思います」と、得意分野に範囲を絞って試合を進めたことが功を奏したことを明かした。  本誌でも紹介しており、安楽が得意とする技術の一つが「ハンドファイト」つまり組手の部分だ。柔術家があまり練習する機会のないハンドファイトで、安楽は細かな「罠」を仕掛けることに長けているという。 「別に最初からシングルレッグに行ってそのまま倒しにいくことは可能なんですけど、相手の技に対して一回素直に反応して、それをずっと続けさせる。ただ相手と『面』ではぶつかるけど、細かい『点』では要所要所、僕が取っている。僕が有利なポジションを作ってわざと押させて、そっちに集中させる。位置取りでは僕の方が勝っているので、相手の押しを利用してタックルに入ったりする。そういうことが得意ですね」  こうしたレスリングの技術を、安楽はMMAファイターにも指導している。2025年7月の『超RIZIN.4』で金原正徳にTKO勝利したYA-MANは自身のYouTubeチャンネルで、試合前に行った安楽との練習が非常に役立ったことを明かしている。  YA-MANに対してのコーチングについて安楽は、「金原選手に対して研究したわけじゃなくて、自分がADCC予選でそうだったように、戦わなくていい場所と戦っていい場所というのを作って伝えました。YA-MAN選手がタックルして倒すという世界線が見えなかったので『相手がタックルに来たら防御して、自分の領域で戦うのがベストだと思いますけどどうですか?』と話をしました。で、防御をめっちゃ教えて。YA-MAN選手はすごく真面目で1日3部練習とかする人なのでパーソナルの前の日に練習の動画を送ってくれて『練習ではこういう感じだったんですけど』と相談してくれて。その真面目な部分が試合に出たんだなと思います。教えたことをロボットのように反復していたから無意識にできるぐらいになったんだと思います」と、基礎的な部分の反復とYA-MANの真面目さが勝利を呼び込んだと語った。 (C)Daniel Tolmie  9月12~13日には世界一のグラップラーを決めるADCC本戦がポーランドで開催される。グラップリング歴だけでいえば圧倒的に差がある世界の強豪との闘いに安楽は、意外にもワクワクしているという。 「もう1回戦から最高ですよね。祭りですよ。誰に勝ってもアップセットで何もプレッシャーはないし、この選手を食ったら、あの選手を食ったら。みたいな感覚なので、食って食って優勝するしかないですよね。アジア・オセアニア予選もそうして優勝しているので、それを本戦でも実現させるだけです」  日本グラップリング界に現れた新星。その輝きが世界の舞台でも発揮されるのか期待したい。 【関連動画】
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