3Rで決められる確信ぐらいの気持ちがあった
「いつも悔しいんですけど、今日は本当に悔しさはいつも以上かなっていう気持ちです」
――本人的にはまだまだ続けられたと。
「1Rあそこまで攻められてるから何も言えないんですけど。正直自分としては相手もガス欠してたのが分かったので、ここから俺の時間だなと。判定に行ったら負けちゃうと思ってたので、3R目でしっかり仕留めに行くぞと、仕留められるぞって思った2Rの最後の四つのテイクダウンだったんで本当悔しいですね」
――実際に戦ってみてどんなファイターだったか感想も教えてください。
「強いのは当たり前なんですけど、強かったですね。特に力負けとかは全然感じなくて、上手かったですね。最初のテイクダウンも上手でしたし、上手かったっていう印象です」
「負けはしたんですけど、自分自身今回ちょっと自信がついたというか、自分に自信が全然なくて、それが試合にも出ちゃってたんですけど、今回の試合は自分の中でけっこう収穫があったというか。このレベルの、アジアできっと上位陣の選手にここは通じるんだとか、これぐらいやれるんだとか。いろいろ今回テーマとして取り組んでたことが通用した部分はあったので。そういう意味で変に自信がついてしまったというか、また早く試合を組んでいただけたら嬉しいなと思います」
――出血のきっかけになった攻撃は覚えてますか?
「多分1Rの僕がクローズドガードになった時の相手の左ヒジだと思います。割れたっていう感じはしなかったんですけど、気づいたら血が出てたなっていう感じですかね」
――かなりの出血量にも見えたんですがダメージは?
「もちろん何発かヒジで、グワーンと衝撃はありましたけど、そこまで出血の割にはダメージは正直なくて。意外と冷静に戦えてはいました。あの1Rの場面も」

――2Rの最後に止められる時、これで止められるかなという感覚はどうでしたか?
「それに関しては自分で見れてるわけでもないし、分かんなかったですけど、これぐらいの流血だったら全然大丈夫かなと思ってたんですけど。ドクターの方たちも大丈夫かっていう雰囲気だったんですけどね。急にやっぱダメだってなっちゃって。血がちょっと出すぎてたみたいですね」
――その流血によって変えたものとかはあったんでしょうか?
「特にないです。もちろん血が出てんなと思いましたけど、だからと言って何か変えるって感じはなかったかな」
――作戦のパターンのいくつかで、序盤に劣静になっても最後に巻き換えしていけるという確信とか戦略もしっかり持った上で最後までやりたかった?
「そうですね。1Rも勢いと圧力が強いのは分かってたんで、そこはしっかり慎重に戦わなきゃいけないなって。結果ああやってね、畳み込まれちゃったんですけど、1Rを凌いでそこから自分の蹴りとかも嫌がってた風に感じたし、組んだ時に全然もう力が残ってないなって感じたので。ここから四つでしっかりテイクダウンして、最後下になっちゃったんですけど、ここから俺の時間だな。これ3Rで決められるなっていう正直確信ぐらいの気持ちではありました。なので本当に悔しいですね」

――RIZINが今年vs.世界ってテーマを掲げて、矢地選手もそこに向かっていくことを考えてたと思うんですけど、負けてしまったことでvs.世界には一歩後退で、もしかしたらまた日本人対決ということになるかもしれないんですけど、それでも戦っていく?
「もちろん。組んでいただければ誰とでもやるっていうスタイルは昔から変わらないんで。組んでいただけたら日本人だろうが外国人だろうが誰とでも戦う気持ちでいますし、準備はしておきます」
――カットの原因となったテイクダウンは最初に四つで五分だったと思うんですけど、あれを回してテイクダウンされたことに関してはどう感じましたか?
「あれは上手くやられたなという。支え釣り込み足的な、力をうまく逃して。組んだ感じなんか力ってそんな感じなくて、よくも悪くも柔らかい感じだったんで、組んだ時は大丈夫だって思ったんですけど、そこでうまく投げられちゃいましたね」
――ガードもオーバーフックからクローズドに入れてたとは思うんですけど、反対側のヒジもうまく相手に突かれたっていう感じでしょうか?
「いろいろ反省点はあるんですけど、あそこで立っていく展開にする選択肢も十二分にあったよなっていうのも思ったんですけど。多少効いてたのもあると思うんですけど、ガードで凌いで次につなげようっていう意味で意外と冷静でしたけど、そのラッシュで相手がみるみる疲れていったので…まあまあ。すいません、なんか言い訳がましくなっちゃってマジで悔しい」
――それだけ悔しいを連呼されてるっていうことは、ドクターストップには不満があるっていうことですか?
「いや、不満はないです。チェックしていただいたドクターの判断は全然アレですけど、もうちょっとやれたんじゃねえかっていう 気持ちはあります。ただそのドクター陣だとかカットマンに不満があるわけではないです」

――不満を現わにして『俺はもっとできた』ってアピールした方がお客さんにも色々伝わったと思うんですけど、終わってすぐ笑顔でギョンピョ選手とハグとかしてて、矢地選手っぽいなと。
「彼はナイスガイで、試合後もいろいろお話しさせていただいたんですけど、素直にもらったのが悪いわけで。そこに別に不満はないというか、もらった自分が悪い。ただもうちょっとなんかうまくやってくれ、もうちょっとうまく止血してくれても良かったかなとは正直思うんですけど(笑)。RIZINで戦う以上、その決定を覆返すというか、反発するわけにはいかないので。それをしっかり認めて次につなげるっていう気持ちですね」
――最後下になってなかったら、止められてなかったかもっていう思いは?
「それは思いました。あそこで1回区切りついちゃったんで、そこに関しては失敗したなと思いましたけど。俺もそれドクター陣に聞いたんですけど、(次の)ラウンド入ってもラウンド中の出血具合を見て止めてただろうとみんな言ってたんで、しょうがないかなと思います。ただ本当に、ここから俺の時間だったのにっていう気持ちは消えないですね」




