試合後インタビューに答えるギョンピョ(左)と矢地
2026年3月7日(土)東京・有明アリーナにて『RIZIN.52』が開催された。
「vs.世界」が掲げられるなか、第5試合のライト級では、矢地祐介(フリー)が、キム・ギョンピョ(韓国/Redhorse MMA)と対戦。

試合は、1Rにコーナーに押し込んだギョンピョが四つから回して小外気味にテイクダウン奪うと、矢地は下から左でオーバーフック。ギョンピョは空いた左でヒジ! この1発で矢地は右目周辺をカットして流血。
2Rに四つに組んだ矢地は小内刈テイクダウン。ハーフから腰を抱く。下のギョンピョもヒジ。腰を上げてけんけんでパスガードを狙う矢地だがさせないギョンピョがスイープでトップを奪う。右眉毛横を大きくカットした矢地にドクターチェックが入り、矢地はタオルで拭ってやれる、と示すが、試合ストップ。ギョンピョがTKO勝ちした。
戦える相手とは全て戦いたい
「こんにちは。今日のRIZINの試合は1年4カ月ぶりでした。かなり深刻な怪我をしまして、その間トレーニングができるかどうか、そして試合に復帰できるかどうか、随分心配したんですけれども、また復帰することができまして本当に嬉しく思っています。怪我で休んでいる間に、RIZINのリングの大切さについて改めて分かったような気がします。今日の試合は当初自分が望んでいたような試合展開ではなく、そのせいもあって試合が終わった後はあまり気分が優れませんでした。ただ、先ほどまた映像を繰り返し見る中である程度トレーニングしてきたことが出せていたなという風に思いまして、その点は改めて良かったなと思っています」
――矢地選手ですが、実際に戦ってどんなファイターだったか感想も教えてください。
「予想通り非常にベテランということもあって、戦略を駆使する能力、試合運びがとても優れた選手だと思いました。もちろんそういう選手だろうということは知ってはいたんですけれども、実際に戦ってみて、体感として実際に彼の素晴らしさを感じることが出来ました。試合が終わった後にお互いちょっと顔を合わせたんですけれども、本当にナイスガイだなという気がしました」
「RIZINのチャンピオンですね。それが最終的な目標ですけれども、全てのライト級の 選手たちが、それを目指しているのではないでしょうか。いきなりタイトル戦というわけにはいかないので、ライト級の選手層が厚くなりつつあるということも聞いています。ですのでタイトル戦への足掛かりとして、戦える相手とは全て戦いたいと思っています」
――久しぶりの試合ということで、リングに上がる時には不安もあったかと思うんですけども、やってみて思ったより出来たところ、それと不安があって出来なかったところがあったら教えていただけますか?
「先ほども少し触れましたけれども、思っていた通りの試合展開にはならなかったということで、スタンディングでも戦いたいと思ったんですけれども、矢地選手がプレスをかけてきたということで、当初の自分が思っていたプランが崩れてしまいました。もちろんそういう攻め方をしてくるであろうということは考えていたんですけれども、なかなかそれに対応することができなかった。
そしてグラウンドの技もなかなか使えなかった。それ以外に関しましては矢地選手はテイクダウンがとても上手な選手なので、おそらく倒されるであろうということも、ある程度事前には考えていたんですけれども なかなかそういった点で自分が思った通りにはいかなかった。これが出来なかった点ですね。そして出来た点としては、試合前というのはリングに上がる前は不安な気持ちがあるんですけれども、いざリングに上がってみると自分を信じるしかないという、そういった気持ちが強くなってきますので、その感覚を取り戻せたというか、自分を信じる気持ち、それは良かったかなと思ってます」

――矢地選手が流血したことで、ドクターストップで勝つ試合展開は考えていたんでしょうか?
「ドクターストップという形で試合が終わることは望んではいませんでした。もちろん勝とうと思っている中で矢地選手が切れてしまって流血になったんですけれども、パウンドですとかバックチョークですとか、そういった形でフィニッシュをしようと考えていました。できれば3Rまでやって終えたいなという風に思っていました。ところが、予想外にかなり傷が深かったために、ドクターストップになってしまったんですけれども、最後にドクターがストップをする前にチェックをした時も、まさかこれで試合を終えることはないだろうと心のどこかで思っていました。
全般的に僕の方がちょっと運が良かったのかなという風に思います。思った以上に矢地選手の傷が深かったということもあったので、少し僕の方が運が良かったかなとも思いますし、自分としては3Rまでやってしっかりと勝っておきたかったと思っています。経験もあるので3Rまでやっても勝てたと思います」

――ライト級で次にチャンピオンとやるわけにはいかないって言ってましたけど、じゃあ次に戦いたい相手は具体的にいますか?
「どの選手ということはまだ考えていないんですけれども、知ってる選手としては、おそらく野村選手はノジモフ選手とやるんじゃないかなと思いますし、そのうちの勝った方の選手、もしくは新たにまた別の選手が対戦相手になればいいかなと思っています。とにかくRIZINでやれと言われたら、試合を組んでいただけたらつべこべ言わずに全部戦いたいと思っています。ただ、タイトル戦というのも、自分の中では欲としてはあります」
――韓国ではライト級でキム・ギョンピョ選手が最も強いと評価されていますけれども、ご自身はどう思っているでしょうか? あと、全盛期を迎えたという評価もされていますけれども、その点についてもどのように思っていらっしゃるでしょうか?
「自分が全盛期かどうか、はっきり言ってよくわかりません。韓国ライト級の最強者ではないんじゃないかなと。自分では違うと思っています。なぜならば最近ライト級は本当に素晴らしい選手がたくさん出てきていますし、すぐに戦えと言われたら負けるかもしれませんけれども、しっかりと時間をかけてトレーニングをすれば誰にでも勝てると自分では思っています」
――野球は好きですか?
「嫌いです。格闘技が1番です。RIZINが1番です(笑)」
――今日は試合開始からかなり優勢だったと思います。しかし、勝利を収めたにも関わらず試合後の表情はあまり満足そうではありませんでした。10点満点のうち点数をご自身につけるとしたら何点でしょうか
「10点満点中3点です。あまりにも久しぶりにリングに上がったということもありまして、試合勘がかなり鈍っていたかなと思います。自分ではこういう風に戦おうというイメージをしてリングに上がったわけですけれども、実際に戦ってみたら自分の動きがイメージしていたものとかなり駆け離れていたという感じがありました。ただ今回試合をしたことによってまた試合勘を取り戻したので、次の試合はもっといい試合をお見せできると思います」

――少し時間をかけてトレーニングをすれば誰にでも勝てると思うと先ほどおっしゃいましたけれども、RIZINの試合に出るとしたらいつ頃呼んで欲しいと考えていらっしゃるでしょうか。
「来月すぐ来いと言われたらちょっと困ります。3~4カ月後というのが自分の中では希望なんですけれども、僕も35歳になるということもありまして、あまり時間的に余裕もないので3~4カ月後に戦えたらと思います」
――韓国国内でも凄く盛り上がってるプロモーションがあると思うんですけど、ギョンピョ選手がここまでRIZINにこだわる理由はなぜなのか教えていただけますか?
「韓国のプロモーションもだんだん良くなっています。とても良くなっているんですけれども、やはりRIZINのファンですとか、そういった点からするとまだ韓国よりもRIZINの方が上なのかなと思います。あとは日本の上緒的なものが僕自身に凄く合っているのかなと思います。とても感覚的なものなんですけれども、日本のそういった感覚が自分に合っているということと、あとはやはりRIZINが僕に対していろいろと気遣かってくださる。その点にはとても満足しています」





