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【極真会館】全世界選手権に史上最多6名の日本代表を送り込む東京城北支部、16年ぶり王座奪回目指す

2019/11/11 23:11
2019年11月22日(金)~24日(日)東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで極真会館主催『第12回オープントーナメント全世界空手道選手権大会』が開催される。  4年に一度開催される体重無差別の全世界選手権大会。今大会は世界各地から選抜された男子166名、女子34名の計200名の選手が出場し、日本からは男子19名、女子6名の選手が出場する。日本は2003年の第8回大会以来となる王座奪回を目指す。  その男子19名の日本代表選手の内、6名を輩出したのが東京城北支部だ。ひとつの支部から6名が代表に選ばれたのは過去最多。意気上がる東京城北支部の選手稽古に取材に訪れると、代表選手を中心としたスパーリングが繰り広げられていた。  フルコンタクト空手のスパーリングはパンチンググローブを着用して行われることが多いが、城北支部ではもっと大きなボクシンググローブを着用して行う。これは大会が近いこともあってお互いの怪我を防ぐためだ。「以前はパンチンググローブを使用していたのですが、突きのレベルが上がってきて試合前に怪我をしてしまうことが増えてきたので変えました」と言うのは、自身も世界大会に出場経験のある川本英児・東京城北支部長。  ただスパーリングをするだけでなく、試合時間残り30秒を想定したり、大会2日目の状態(川本支部長によれば世界大会2日目は予想外のことが起きやすいのだという)を想定したりと、いわゆるシチュエーショントレーニングも含めて稽古は20:30から23:00まで行われた。「以前は深夜2:00までやっていたこともあったのですが、オーバーワークになりがちなので今は曜日毎に内容を分けて凝縮した形でやっています」(川本支部長)とのこと。  川本支部長に、過去最多の6名が日本代表に選ばれたことについて聞くと「本当は8~10人を目指していたんです」と打ち明けた。 「前大会は4人だったので、やる以上は倍の目標を立ててやっていました。目標は高く持たないと、と思い、そのつもりでやってきました。逆に前回と同じくらいと考えていたら達成できなかったと思います。今回は選考会が増えたのでそれに助けられたのもあります。本当は全日本大会に何名か入賞して、全日本ウェイト制で優勝者を多数出すのが理想でしたが、勝負の世界なのでそううまくは行かないですね。でも最終的に6名を送り出すことができたのでよかったです。支部としても盛り上がりますし、若い選手が多いので次を目指そうというきっかけにもなります」 指導する川本師範 2017年第49回全日本選手権の覇者・高橋佑汰を筆頭に実力者が揃っているが、自信のほどを聞くと「やってみないと分かりません」と慎重な答えが返ってきた。 「それだけの力をみんな持っていますし、やれないことはないと思いますけれど、世界大会は全日本大会とは雰囲気も変わってきますし、それに飲まれてしまう選手もいます。選手たちは自分の目標を立ててそれを達成するために、死ぬ気で頑張ってくれればいいと思います。そのためのサポートはいくらでもやるつもりでいますが、どんなに助けても試合場で戦うのは本人。ラクに勝てることはないので、苦しい展開になっても最後は自分で勝利に持っていくという部分は自分自身で頑張って欲しい。見ている人たちも盛り上げて、それを味方にするくらいのものがないとあの大舞台では勝てません。ただ頑張ればいいというわけではないです」  ただし、日本代表全体で見れば「過去最強です」と川本支部長は言う。 「全日本チャンピオンが4人もいます(安島喬平、鎌田翔平、高橋佑汰、上田幹雄)。全日本ウェイト制のチャンピオンもいて、ロシアの選手が出場している中で優勝している選手もいます。大型選手が多く、力だけでなくテクニックも今回はレベルが相当高いので、これで勝てないならどうすればいいのかと言えるほどの布陣です。とはいえ、世界大会になると外国人選手が例年の1.5倍くらい強くなって来るんです。モチベーションも準備も違うし、意識も変わってくるので、例年の戦い方は参考にしますがそのままではないということをみんな分かっていないといけません。それも含めて準備して万全で臨んで欲しいです」  果たして、日本は16年ぶりとなる王座奪回を果たすことができるだろうか。
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