2026年2月14日(土)東京・後楽園ホールで開催されるシリーズ開幕戦『SHOOT BOXING 2026 act.1』(U-NEXT配信)の記者会見が、1月15日(木)都内にて行われ、7人の主力選手による決起集会が行われた。
同席した緒形健一SB協会代表は「SBは昨年40周年という大きな節目を迎えることができました。これは長年支えてくださったスポンサーの皆様、ファンの皆様、選手そして関係者の皆様、全ての方々のお力のおかげだと本当に心より感謝申し上げます。そして、2026年、私たちは“新章”として、もう一度スタートラインに立ちます。40年間、私たちが大切にしてきたもの。それは武士道の精神です。倒れた相手を攻撃しない、侍は立って戦う。そして打つ、蹴る、投げる、極める。その全てを正面から受け止めて戦う。それがSBの侍スピリットです。この軸はこれからも一切変わりません。
ただ、時代は大きく変わっています。選手の夢の形も、格闘技の届け方も、世界とのつながり方も変わってきました。昨年、海人がONEという世界の舞台への挑戦を表明しました。協会として私たちは、この挑戦を全面的にバックアップします。断言します。SBは選手を囲い込む団体ではありません。選手の可能性を広げる団体でありたい。日本で育て、世界へ挑戦させる。そして世界からまた日本の格闘技の価値を高めていく。その循環を作ることが、これからのSBの役割だと確信しています。
海人が次の世代にバトンタッチしたいと話したように、この41年目からのSBは新しい世代が主役になる時代に入ります。今日、ここに集まってくれた選手たちこそが、新章のシュートボクシングを戦っていく中心になります。2026年、その第一歩が2月14日の後楽園ホール大会です。40年間続いた団体は多くはありません。しかし、我々は守る40年ではなく、挑戦する40年を選びます。2026年SB新章にぜひご期待ください」とあいさつ。
常に会見に同席していたシーザー武志会長はこの日は欠席となり、「『緒形、森谷(吉博・SB統括本部長)に任せた』という重いお言葉を受けたので、今日は私たちが選手たちとしっかり務めさせていただきたいと思います」とした。
決起集会には、第3代SB日本ライト級王者・笠原弘希(シーザージム)、第16代SB日本スーパーフェザー級王者・笠原友希(シーザージム)、第7代SB日本フェザー級王者・山田彪太朗(シーザージム)、第15代SB日本スーパーバンタム級王者・山田虎矢太(シーザージム)、第7代SB日本スーパーウェルター級王者・都木航佑(キャピタルレイズ fighting GlaNz)、第2代SB日本バンタム級王者・佐藤就斗(フリー)、初代SB日本女子アトム級王者・MISAKI(TEAM FOREST)の7王者が出席。なお、弘希と虎矢太は階級変更に伴い、昨年末に王座を返上したことも発表された。
2026年の抱負を聞かれた全選手。弘希は「ちょっとこの場をお借りして、僕が今までちょっと募ってきた想いを話しさせていただきたいと思います。僕はSBという格闘技を始めて、17年間やってきまして、プロでは12年間戦ってきました。その中でチャンピオンになったりして、3階級制覇もして、そういった実績を作ってきましたが、世間の評価が追いつかないところもあったり、地位やお金や名誉といったものがやっぱり目立つところだけで語られてしまったり、今までそういう実績を残したんですけど、悔しい思いをしてきました。
僕以外の選手も、そう思っている人もいると思います。今なんでこういう想いを語っているかというと、今年から自分がやってきたSB、17年間続けてきたSBは間違いじゃないぞというのを、自分でもこの年で確信を得たいですし、これからこの舞台で戦っていく選手たちや、チャンピオンになっていく選手たちが本当に胸を張って表で『SBのチャンピオンです』と本当に賞賛されるようないい舞台に僕はしていきたいと本当に心強く思っています。
そのために、やっぱりここにいる選手たち全員で、お客さんの心に残る試合というのをどうみんなに見せていくかというのもすごい大切だと思いますし、選手全員で本当に変わっていかないといけないなと思っています。本当にSBを応援してくれているファンの方々と、ここにいる選手たち全員で飛躍の年にしていきたいと思っています」と熱い想いを語った。
友希は「僕も今年は、ただ勝つだけではなく圧倒して勝たないといけないなと。去年の結果も踏まえて、やっぱりみんなに分かるような差を見せつけて勝つし、那須川天心選手や武尊選手がやっていたような勝ち方の見せ方までこだわって、今回は一般の方にも広まるようにどんどん自分を見せつけていかないといけないと思っています。そういう勝ち方をしてSBをもっと輝く舞台にしていけたらなと思っています」という。
彪太朗は「昨年はSB40周年ということで、1年は終わったんですけども、今年2026年は41周年目ということで新章に突入しました。昨年に発表があった通り、SBのエースであった海人さんが世界に羽ばたくということで、SB卒業されて今年非常に重要な1年になると思います。そんな中で誰がエースの座に座るのか、階級は違えど全員がライバルの椅子取りゲームだと思っているので、そういった中でシュートボクサー全員が盛り上げて、SBをもっと人気になるように、もっと知名度を上げていけるように頑張ります」。
虎矢太は「2026年がスタートしたんですけど、昨年は最後に悔しい結果で終わってしまって、いろいろ経験できた1年になりました。あの悔しさは絶対にもう経験したくないですし、その悔しさをバネに、今年そして僕が目指すところは変わらず世界一なので、その世界一につながるような一年にしたいと思っています。先ほど彪太朗が言ったように、海人さんが卒業して空いたエースの座は僕が座りたいと思っているので、必ず強くなって、そして進化した姿を皆さんにお届けできるように頑張ります」。
都木は「2026年の目標としては、一言で言うと“国内制圧”を目標にしていきたいと思っています。それもなぜかというと、海人選手がSBを卒業するということで、国内の花形階級の70kgの国内の勢力図が変わるのかなと周りは思っていると思うんですけど、その中でしっかり自分がシュートボクサーとして海人選手が国内ナンバーワンだという評価を得ていたように、自分が他団体に負けないように、国内で一番の選手になって、まずシュートボクサーとしての強さを証明したいと思っています」。
佐藤は「僕はSB一筋で10年目、プロももう45戦してきました。でもやっぱり他団体と比べると、この階級で盛り上がりが欠けているかなと思うので、王者としてとにかく引っ張っていく。その決心をして今会見に臨んでいます。SBの理念の武士道という精神も、僕はとても賛同できるので、僕たちの戦いによって子供が勇気づけられるような、そんな戦いをしていきたいと思っています」。
MISAKIは「昨年は夢であったISKAの世界タイトルを戴冠し、世界チャンピオンになることができました。今年は、海人選手、RENAちゃんのように、シュートボクサーとして世界で活躍して、世界の他団体の強いやつを倒しまくってSBを盛り上げていけたらな、と思っています。今年も暴れ狂います」とそれぞれが熱く語った。
会見を欠席した第13代SB日本スーパーライト級王者イモト・ボルケーノ(ファイトサイエンス)は「ガキんちょだった俺は、30周年の時にSBに夢をもらって、40周年はその夢の舞台で戦い続けてきました。そして、次の10年はシーザー会長の掲げた立ち技最強を証明し、夢の舞台をさらにデカくしていきます。特にその始まりである41年目は盛大なスタートを切ります。全身全霊でブチ上げていきますので、期待していてください」。
第2代SB日本ウェルター級王者・奥山貴大(ネックススポーツ)は「今はMMAに専念していますが、SBで培ったものが今の自分を作っていることは間違いないです。40周年を迎え、新たなステージに進むSBと同じように僕も挑戦を止めず、MMAでチャンピオンを目指して戦い続けます」とのコメントが読み上げられた。
以下は記者との質疑応答。
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海人のSB卒業を受けて選手それぞれの反応
――年末に大きい大会をプランされたりとか、2026年はどういったストーリーを作っていくのか、何か大きい試みがあれば教えてください。
緒形 2月、4月、6月、8月、10月、また年末に大きな大会も控えているんですが、ちょっと今は我々の都合で言えないこともあるんですが、昨年同様に日本に限らず様々な世界の団体と連携して、魅力があるカードを作り上げていきたいと思います。
――どの選手に勝ちたい、リベンジしたい、どのタイトルを取りたいとか、どの舞台で活躍したいといった具体的な目標をお願いします。
弘希 僕は2月大会が終わった後に3月28日に原口(健飛)選手とRISEで戦うんですけれど、今年は原口選手に勝って、6月ワンデートーナメント決勝の舞台があるので、そこを制覇することが目標が一つ。やっぱり僕がなぜRISEのトーナメントを控えているのに、2月14日の大会に出るかというと、やっぱりSBの今の真意を変えていきたいというのがもう一つの最大の目標なんで、今年はその二つをやり遂げてみせようかなと思っています。
友希 自分は昨年、中村(寛)選手に結果は負けましたけど、勝負では全然負けていないと思いますし、次にやる時は圧倒的に勝とうかなと思っているので、全団体をぶっ倒しに行きたいです。
彪太朗 僕も昨年のS-cupの決勝の舞台で負けた安本(晴翔)選手にリベンジしたい、というのが一番大きいです。正直、2026年の相手は誰でもよくて、みんなが求めている選手、彪太朗とやれば盛り上がるという選手とバンバンやっていきたいです。
虎矢太 僕は今までのプロ戦績で負けた相手が3人いるんですけど、その3人にやり返したいという気持ちはとても強いです。今年中にその3人にやり返せなくてもやり返せるようなプランをしっかり組んでいけるような1年にしたいと思っています。なので、まずは同階級でいる川上(叶)選手にはやり返したいですし、あと2人(大森隆之介、安本晴翔)はRISEの選手なので、RISEに出てしっかりと見せつけないとカードを組んでくれないかなと思うので、しっかりとその他団体に出て、しっかりと自分の強さを見せつけてそういったリベンジマッチが組まれるような戦いを見せていきたいと思っています。
都木 自分としては国内で言えば、RISE、そしてKNOCK OUTで海人選手が持っていたベルトを自分がまたSBに持って帰ってこれればいいかなと思っています。その中で、国内だけじゃなく、世界の方にも目を向けているので、強い選手をバンバン倒していって、自分の実力とSBの強さを見せつけていければなと思っています。
佐藤 僕はSBだけでなく、ムエタイ、キックボクシング、MMAといろんな競技をやってきて、その中で高いKO率を持っているので、どんな他団体の選手と当たってもしっかり打ち壊せるように、そしてどの団体の選手が来ても迎え撃ち、殴り込んでいけるように倒します。
MISAKI 私はやり返したいと思っている女子選手が階級を上げたり、宮﨑小雪選手は引退してしまったりとかで、再戦は不可能になってしまった選手が多く、今正直、日本で一番強い女子選手は私じゃないかなと思っています。すごく具体的になっちゃうんですけど、ONEのイスライ・エリカ・ボモガオ選手がキックに挑戦したいと言われていて、私が負けたモンクットペット選手にも勝っていたので、ボモガオ選手とキックルールでやれたら熱いなと私は思っています。
――今までエースとして引っ張ってきた海人選手が昨年SBを卒業されて、今年は今後のSを誰が引っ張っていくかにも注目されていく年になるかと思います。そこに関してはどういった意識がありますか。
弘希 引っ張っていくというか、もちろん海人選手の次は僕だなという認識ではありますけど、僕を筆頭に全員で引っ張っていけたらなと思っています。僕だけじゃなく、ここにいる全選手そうですし、誰しもが引っ張れる存在になれると思います。
友希 僕は毎試合120%で臨んで、強い自分を見せていくだけなんで。それを見てファンの方が決めてもらえばいいと思っているので、僕は僕の全力を出していきたいと思っています。
彪太朗 エースの座が空いているんだったら、エースの座に座りに行きたいなと思っています。
虎矢太 目標というのは口にしていかないといけないと思っていますし、叶えられる自信があるので、次のエースは僕がしっかりとなるようにもっともっと練習に取り組んできます。あとはファンの方は結果主義というか、結果で判断されると思うので、しっかりと皆さんが納得するような結果を出していけるように頑張ります。
都木 自分個人としては次のエースの座につきたいという気持ちはないというか。海人選手は自分の中で追い越したい存在であるので、その中でエースの座というよりかは強さでしっかり引っ張っているような選手になりたいと思っています。
佐藤 エースの座というのはやっぱり試合内容も大事だと思うので、僕は本当に自分の強みが倒せることなので、とにかくKOして頑張ろうと思います。
MISAKI 今までのSBは海人選手だったり、RENA選手だったり、SBのトップに立ってきた選手たちは、本物のプロ格闘家で格闘家なので、試合で倒して勝って見せることでエースに就いてきたと思うので、引っ張るというよりは、とにかく面白い試合をして勝ち続けることで見せていきたいと思っています。
――かつてSBを引っ張ってきた人間として、緒形代表はエースの資質というのはどういうふうに考えていますか。
緒形 私の考えが全て合っているとは思いませんが、一つはやっぱり自分のためだけに戦っている選手と、ファンや関わる全ての人たちのためにどこまで想いを持って試合に臨んでいるか、その覚悟の総量がただ強いことを持って重要ですが、そういう人間力がリングの上で表現される場所だと思います。今回、集まってくれたチャンピオン全てにメッセージなんですけど、みんなはそういう想いで戦っていると思うのですが、もっとより勇気や感動を与えられるような作品を、リングの上で人間力、フィジカル、テクニック、魂の全てを継ぎ込んで表現してエースを狙ってほしいと思います。