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レポート

【ホーストカップ】レンタがHIROにリベンジ、國本真義が引退試合で防衛に成功、青木洋輔も引退試合で王座獲得

2025/12/28 23:12

▼ダブルセミファイナル(第10試合)HOOST CUP日本ミドル級王座決定戦 3分5R延長1R
〇青木洋輔(NJKF大和ジム/元NJKFウェルター級王者、元WBCムエタイ日本統一同級王者)
判定3-0 ※50-47、48-47
×ファビオ・ボルジェス(ブラジル/BRAZILIAN THAI TEAM/FIGHT DRAGON BRAZIL 70kg王者)
※青木が新王座に就く。


 長らくHOOST CUPミドル級タイトルを保持していた4冠王ダニロ・ザノリニが王座を返上し、元NJKFウェルター級王者・元WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者の青木洋輔と、ダニロ推薦となるFIGHT DRAGON BRAZIL 70kg王者のファビオ・ボルジェスの間で王座決定戦が行われる。

 青木は今回初の70kg参戦となるが、過去のタイトル保持実績と、前回7月名古屋大会でのHOOST CUP日本ウェルター級王座決定戦でヴィトー・トファネリとの延長に及ぶ試合内容を考慮し、今回が最後の挑戦であるという本人の意思を尊重して主催者推薦となったという。

 対戦相手のボルジェスは、先月ブラジルで行われた『FIGHT DRAGON』ブラジル大会で優勝し、ブラジルタイトルを獲得。タイトル保持者であったダニロが推薦し、王座決定戦に選出された。青木が悲願のタイトル奪還なるか、ファビオが師匠の跡目を継ぐか。

 1R、ジャブ&右ローの青木にボルジェスはジャブを出しながら前へ出る。右ローを蹴る青木にボルジェスは左右フック。青木が右ストレートからの左アッパーを打つが、ボルジェスは構わず前へ出て左ボディと左フック。青木も左ボディから左アッパーを返す。前へ出るボルジェスが右ストレートを当てるが、青木も右カーフをヒット。パンチでどんどん前へ出るボルジェスに青木は右カーフを狙い撃ち。青木の左ボディとボルジェスの右フックが相打ち。ボルジェスの左右フックがヒットしたところでラウンド終了。

 2Rも右カーフを蹴る青木にボルジェスは左右フック。青木の右カーフを左足を上げてブロックし、長いリーチのワンツー・左右フックを打つボルジェス。カーフを蹴られながらもワンツーを打ち込んでいくボルジェス。

 3R、青木は右カーフを蹴りながら回り込むが、ボルジェスはすぐに距離を詰めてワンツーを打つ。青木の右カーフに動きが止まるボルジェスだがパンチは出し続ける。青木の左インローにバランスを崩すボルジェス。それでも前へ出てパンチを打つガッツを見せる。

 4R、左右フックと左ボディのボルジェスへ右カーフと右ローを蹴る青木。タフファイトとなったが、ボルジェスのヒザ蹴りがローブローとなって中断。再開後も同じ展開が続いたが、青木が左右の連打からの左ローでボルジェスを転倒させたがこれはスリップ。

 5R、青木は右カーフから組んでのヒザ、さらに左右ボディからヒザ。ボルジェスは足を動かすのもきつそうだが、それでもパンチを打ち続けるガッツ。前に出てくるボルジェスに左右のアッパー、右フックを打つ青木。最後は青木の左ストレート。

 判定3-0で青木が勝利。ベルトを巻いた青木は「7月にこの舞台でビトーさんに負けて自分にチャンスはないと思ったんですけれど、ここまでありがとうございました。僕、これでプロ10年目、本当に長い間、他の選手に比べたら続けている期間も短いと思いますけど、山あり谷ありで最近ずっと勝ててない試合が続いていいところなしで。でもこうして王者になれたことを嬉しく思います。10年前のホーストカップでデビューさせてもらって、初めてのベルトもホーストカップで、ここでチャンピオンになれて終われたのを本当に嬉しく思います」と語った。

 そしてジムの会長、トレーナーに花束を渡し、妻にベルトをプレゼントした。

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