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2025年11月9日(日)、東京・ニューピアホールにて昼夜で開催される『PANCRASE 358』『PANCRASE 359』(U-NEXT配信)の出場選手記者会見が24日、都内にて行われ、夜の部のメインで行われるフェザー級3回戦で、MMA12勝1敗のキルギスの強豪カリベク・アルジクル・ウルル(Olymp Gym Bishkek・22歳)と対戦する平田直樹(トライフォース柔術アカデミー・27歳)が意気込みを語った。
▼フェザー級 5分3R
平田直樹(トライフォース柔術アカデミー)2位 8勝4敗
カリベク・アルジクル・ウルル(キルギス/Olymp Gym Bishkek)4位 12勝1敗
PANCRASE参戦以降、遠藤来生、亀井晨佑、Ryoらを撃破し、5連勝で王座決定戦へと駆け上がった平田。しかし、24年12月のチャンピオンシップで三宅輝砂に痛恨のKO負け。さらに25年6月大会でも栁川唯人に判定で敗れ、2連敗中。
一方のウルルは、24年9月に殺傷能力の高い打撃でバンタム級で井村塁を75秒でKOし、衝撃のPANCRASEデビューを飾った。計量ミスを経て階級を上げて臨んだ7月大会では、元王者・ISAOを107秒、右フック一撃でマットに沈め、その危険性を改めて証明してみせた。
ここで組みの実力者・平田を撃破するようなら一気にタイトル戦線に浮上してくる。後がない平田にとってもウルルに勝つことで、2連敗を挽回できるチャンス。勝者と敗者の明暗がくっきりと分かれるフェザー級タイトルコンテンダーバウトだ。
会見での一問一答は以下の通りだ。
最初から向こうは全力で向かってくる。自分のタイミング、自分の得意なところで勝負したい
「今回、強い相手を用意していただき、ありがとうございます。当日は自分の強いところをしっかりぶつけて、勝ちに行こうと思います。応援よろしくお願いします」
――この試合が決まった時の気持ちと、対戦相手の印象をお聞かせください。
「試合のオファーをもらった時の気持ちは、正直、僕に来るとは思ってなかったので……けど、僕は連敗してますし、その連敗をひっくり返せるぐらいの強い選手だったので、そこは素直に受けさせてもらって、やってやろうと思いました。相手の印象は、どの局面でも戦う強い選手、フィジカルと勢いのある選手だと思います」
――現在2連敗中になるのですが、その中で得てきたもの、課題などがあったら教えてください。
「前回は栁川(唯人)選手に競り負けてしまって、タイトルマッチ(三宅戦)では1R で初めてのKO負けをして、そこで自分でも色々学ぶこともあったし、すごく勉強になったので、次に向けてやって行こうという時に、こういう強い選手とのオファーをいただいて、自分を試せるいい機会だし、自分がどれだけできるのかっていうのを全力で相手にぶつかって行きたいと思います」
――PANCRASEで日に日に存在感を増しているウルル選手ですが、今回、どういう部分こだわって試合を進めて行きたいですか。
「相手はどの局面でも、打撃でも寝技でも組みでも強い選手だと思ってるんで、僕も強いところ、組みだったり寝技だったり、自分の強みをしっかり出し切れるような試合展開はイメージしています」
――三宅選手との試合で、フィニッシュのシーン、あの一撃において、平田選手のデイフェンスに関する考えが変わったという部分はありますか。
「そうですね、まさかあそこでヒザをもらうっていうのは予想してなかったですし、やっぱり自分の気が抜けてるところだったり、相手に組んでる状態で自分の中で、なんか満足じゃないけど余裕を出してしまった。そういうところもあるので、そういう部分もしっかり練習から意識して次の試合に向けても取り組んでいます」
――栁川選手との試合から4カ月半ほど経ちますが、あの時から変化した部分や、あの敗戦がもたらしてくれたものはありますか。
「やはり、自分をもっと出して、勝ちにこだわって、勝負にこだわって戦うことが大事だなというのは、前回一番感じました」
――ウルル選手との対戦は、平田選手の中でどのような位置付けですか。
「(フェザー級)ランキングは僕の方が上ではあるんですけど、相手はチャンピオンになったり、国内、海外でも戦う強い選手だと思っているので、そこはあんまり気にせずに、いま自分がどれだけできるのかっていうのを一番にぶつかって行きたいと思います」
――ウルル選手は試合タイムが短いこともあり、幻想に包まれている部分もあると思います。バンタム級で井村選手を倒し、フェザー級でISAO選手も倒したウルル選手に対して付け入る隙はどのくらい見えていますか。
「やっぱり最初から向こうは全力で向かってくると思うので、そこを見ながら、向こうのリズムには乗らないようにやろうと思ってるんですけど、しっかり相手を見て、自分のタイミング、自分の得意なところで勝負していきたいと思ってます」
――その得意なところ、ウルルの組みについてはどう思われますか。過去には粗削りな動きも見せています。
「まだそこまで見れていないので、実際に組んでみてどれだけ強いのかなっていうのを肌で感じてみたいですし、そこ(組み)が自分の一番強いところなので、そこをぶつけないと勝てないと正直思ってます」
――ところで、チャンピオンの三宅輝砂選手がSNSを騒がせたことはご存知ですか。(※10月15日、三宅がXで『引退します、ありがとうございました』とポスト。現在は削除されている)
「あ、なんか話は聞きました」
――対戦した者として、何か思うところはありますか?
「まあまあ……最近勝ってチャンピオンにもなって、勝ち続けていたから、負けて(※『RIZIN.51』で高木凌に判定負け)落ちてるんだと思うんですけど、まあ、やりたくなったらやればいいと思うし。あの、周りが言うことでもないと思うんで、本人がやりたければやればいいし、辞めたければまた次の道もあると思うんで。まあ、僕は僕でまだ頑張ろうと思ったので。お互い頑張ろうよ、という感じです」







