▼NIGHT FIGHT第4試合 日タイ国際戦 65kg契約 3分3R
×エークモンコン・MFC(タイ/ムエタイファイタークラブ/元ルンピニースタジアムフライ級王者/元タイ国プロムエタイ協会同級王者)
判定0-3 ※28-30×2、27-30
〇天野颯大(キング・ムエ/K-1甲子園2021 -60kg王者)

天野は今年5月31日(日)の『K-1 BEYOND』(横浜BUNTAI)にてレオナ・ぺタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO)とスーパーフェザー級(60㎏)で対戦予定であったが計量をクリアできず、当日再計量65㎏で試合は行ったものの1RでKO負け。一時は引退もほのめかしていた天野だが、あらためて戦線復帰を決意。階級をアップし、今回はムエタイルールでの再出発となった。
その天野と対戦するのはエークモンコン。関西のムエタイ界で大きな勢力を誇るMFC(ムエタイファイタークラブ)に所属する元タイ3階級制覇王者。2023年には『K-1 WORLD GP 2023両国大会』で当時K-1ライト級王者だった与座優貴と対戦しており(1R KO負け)、奇しくもK-1というフィルターを通じて非常に興味深い対戦となる。

試合はエークモンコンと共に天野も華麗なワイクルーを披露した後、K-1での試合時と同じように小刻みに上体を揺らして天野がプレッシャーをかけ、エークモンコンが右ミドルを放つとキャッチしてパンチ・ローを返していく。左三日月蹴りを当てると今度はフェイントからの左ボディアッパーが爆音を立ててクリーンヒット! 場内からドッと歓声が沸き、さらにエークモンコンに右フックのカウンターを合わせペースを掴む。首相撲でもエークモンコンの顔をおさえ体勢を有利に進める。しかし中盤からエークモンコンも距離を修正し、遠い間合いから前蹴りや左ミドルをヒットさせるが、天野も左ミドルで対抗。

2R、頭を振ってリズムの早い天野に対しエークモンコンはハイキックを狙い撃ち。天野の側頭部をかすめ、パンチを打ち返してきたところにヒジのカウンターを合わせうまさを見せる。リードを守りたい天野は近い間合いから右の飛びヒザ。お互いのパンチが交錯する中でもエークモンコンはミドルキックを織り交ぜ、首相撲でも体勢をうまく作り天野の攻撃を遮断。
展開が膠着しつつ迎えた最終R、若干動きが鈍ってきたエークモンコンに対し天野は接近戦を仕掛け縦ヒジを強振! 中盤はお互いヒジの打ち合いとなり、場内は大盛り上がり。エークモンコンがハイキックを見舞うと運動量の落ちない天野はバックハンドブローを返し、ラスト30秒はパンチでラッシュしてお互い激しい打ち合いに。

レフェリーが終了のゴングを聞き分けられないほどの大歓声が上がり、勝敗は判定に。30-28が2名、30-27が1名、天野を支持し天野の判定勝ちとなった。


