MMA
インタビュー

【RIZIN】勝者サバテロ「次も闘犬のような戦いを自分は強制する」×佐藤将光「『置かれた場所で咲く』ように──」

2025/10/02 20:10

金のためにロゴをつけてファンに嘘の宣伝するなんて俺にはできない

──前回の試合も今回の試合も、ファイトショーツにスポンサーのロゴがありませんでした。こだわりなのでしょうか。次期コンテンダーとして、日本企業のスポンサーを募集することは考えていますか?

「理由は2つあります。ひとつは、本当にたくさんの選手たちは自分たちが使いもしない商品、金のためだけにロゴを載っけて、偽物の商品をさも自分が使っているように宣伝する偽物の野郎が本当に多い。自分もたくさんのスポンサーとか、たくさんの商品の企業からスポンサーの話をもらうけれども、そいつらみんなもう嘘っぱちだ。ただ、金のためにやつらのロゴをつけて、自分のファンに嘘の商品を宣伝するなんて俺にはできない。ただ金のためにスポンサーをつけるってことは、自分はしない。本物のものしか付けたくない。

 そしてあと、みんな自分がキャラでこういう風にトラッシュトークをしていると言うけれども、当然自分は自分でキャラを作っているつもりもないし、ただこのスタイルが原因でスポンサーがつかないっていう理由もあります。で、自分はスポンサーをつけるためにキャラを変えるつもりもないし、自分は自分らしくいたい。お金のために自分を変えるつもりは一切ないし、そこまで下がる必要もない。自分がこういう風にたくさんの禁止用語を使うことによってスポンサーにつかないんだったら、お前らクソ喰らえだ。それが理由で金が払えないんだったらクソでも食ってろ。クソの役にも立たないような金はまったく必要ないので、こっちから願い下げだ、という風に思ってます。金は興味ないです。金があったところで自分は変わらないし、当然日本の企業の方で自分にスポンサーをしてくれたい、という人がいるのであれば、そこは当然大歓迎はしますけれども、自分は変わるつもりもないし、このスタイルを変えるつもりもない。自分には決して嘘を吐きたくないです」

──レスリングを使って試合するスタイルはたくさんの批判を浴びるスタイルでもありますが、サバテロ選手から、レスリングを使っても面白い試合ができるような秘訣はないでしょうか。

「レスリングといっても、MMAレスリングと純粋なレスリングには大きな差があって、それは全く違うものだと思います。自分としては世界で一番MMAレスリングができるファイターだと思っています。誰にもMMAにおいて自分のMMAレスリング力にかなう人間はいないと思います。そういった意味で過去の試合を見ても、自分がレスリングの試合は必ず圧倒します。圧倒する理由は、相手がやられたことのないポジション、やられたことのない固め方を自分はするので、全く動けないので、結果“つまらない”となってしまうかもしれませんが、そこには技術があるので、そういった部分はあるのかなと思います。

 そして、この試合に関しても自分は、打撃数は数えてないので分かりませんけれども、佐藤選手から、最初に大きな打撃を2発効かされました。確かに効かされました。ただ総合的な手数、テイクダウン、そしてコントロールでは全部自分が上回っているはずだと思います。2発大きいのを当てられたけれども、自分はそこで踏ん張って、そのまま戦い抜いた。打撃においても、ジャブは多分全部当たってるんじゃないかと。ヤツの大きな顔に、出したジャブは全部当たっていると思いますので、次の試合、井上に関してもそうなると思います。自分は打撃もできるし、レスリングもできる。井上と打撃になっても、自分はそこで勝ちますし、グラウンドに行ってもそこで勝つつもりがあります。そうなると井上は逃げ場がないので、結果として圧倒的に自分が勝つことになると思います」

──サバテロ選手は日本語で煽ったり、SNSを使って煽りをやってるんですけど、フェイスオフで佐藤選手が英語で言い返してきた部分に関してはどう思いましたか。そして次の井上選手とやる時にどういったものを期待していますか?

「佐藤が英語で返してきたことは素晴らしいなと思います。通常、自分はトラッシュトークをただの壁とやっている、一人で喋っている気分でいます。今回食いついてきたことに関してはすごく良かったなと思います。で、いつも言うのは、ダニー・サバテロと戦う時は、違う経験をすることになる。(相手が)自分を変えざるを得ない。太田選手も自分と戦った時はちょっと自分じゃないなかったと思うし、今回も佐藤選手は普段は絶対に言い返さないような人でしょうけど、今回は言い返した。俺が人生に入ってきたら相手は変わらざるを得ない。当然、彼が英語で言い返してきたことに少し驚きはしたんですけれど、自分が奴の頭の中に入ったっていうのを確信できたことはすごく良いことだと思います。俺とエンゲージする、俺との時間を過ごせば過ごすほど、その人は自分じゃなくなっていく。俺はどんどん相手の頭の中に介入するから、どんどんそうなればいい。

 今日、チャンピオンの井上も一緒で、自分が試合後にリングから去る時、ヤツの目にもう恐怖を感じた。自分とは試合したくないっていうような。もう怯えた目が見えたので、すごい自信を持っています。井上の頭の中にもう俺が入っているのだと思います。とりあえず佐藤選手が自分の撒いた餌に食いついてきたのはすごく嬉しい。そして日本語を話すことに関しては太田戦の後に自分は『日本が大好きだ』って言ったつもりが、実は『日本大嫌いだ』と言っちゃったらしくて、そういった間違いは二度と犯したくないので、ちゃんと喋れるようになるまでは日本語の使用は控えたいと思ってます」

──これでサバテロ選手のインタビューは終了です。

「ありがとう、サンキュー」

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